From 師範代Shinya(新村真也)
※僕が英検1級に合格した後に、TOEICテストで満点を狙っていた頃のストーリーの続きです。
(→前回のつづき)
英字新聞の事件や社会問題の記事からネガティブパワーを受けるを防ぐために、僕は英字新聞を使った速読トレーニングを完全にやめました。
でも、TOEIC満点を目標にしていた僕にとって、リーディングのトレーニング自体をやめるという選択肢はありませんでした。
そこで僕は、これまで音読で仕上げてきたテキストを使った「超速読トレーニング」に切り替えました。
超速読トレーニング
このトレーニング方法は、これまで英字新聞を使ってやってきた方法とは違います。
これまでは、「初見の英文を6割程度の理解度でもいいからとにかくスピーディーに読み進める」というスタイルでした。
読みのスピードは、だいたい180~200WPMでした。
でも、超速読トレーニングは、そのさらに上の速度を目指します。
そのために、一度仕上げたテキストを使うのです。そして、250~300WPMをキープしながら読み進めます。
この速度は、ネイティブの平均の読みの速度と同じくらいです。超速読は、ネイティブのスピードを体感しながら、そのスピードで目が動くのがふつうの感覚にするのが目的です。
超速読のやり方
ステップ①テキストを仕上げる
超速読に使う英文は、音読トレーニングで最低30回以上声出しトレーニングをしているのが前提です。英文の中で使われている文法も英単語も、すべて100%理解した状態で行います。
ステップ②CDを倍速でプレイしながら目を動かす
テキストの英文を読み上げたCDは、ナチュラルスピードで160WPMぐらいです。これを200%のスピードにして再生すると、320WPMになります。
リスニングで320WPMだと、速すぎて何を言っているのか聞き取れないレベルですが、一度仕上げた英文なら、ほぼ100%聞き取れます。
もちろん、声出しは無理なので、声を出さずに目だけをCDの読み上げと同じスピードで動かしていくのです。
これを何度か繰り返すと、320WPMがどのぐらいのスピード感かが、体感値として分かってくるようになります。
ステップ③CDなしで黙読MAXスピード!
最後のステップは、CDをかけずに、黙読していきます。目を動かすスピードは、320WPMかそれ以上を目指します。
自分が理解できるギリギリの範囲でMAXのスピードを出しながら読み進めていきます。
一度仕上げた英文なら、このスピードにも耐えられるはずです。ただ読みのスピードをMAXまで上げると、景色はまるで違って見えます。クルマの運転と同じような感じです。
「ネイティブはこんなに速いスピードで読んでいるのかぁ!」
と驚くことでしょう。
ステップ③の快感
ステップ③の素材として、僕は以前仕上げた「速読速聴英単語シリーズ」を使ってみました。
最初はDaily1500から始めて、次にCore1900、最後にAdvanced1000をやりました。
1年前はゆっくり一字一句読むのでさえもヒーヒー言っていた難しい英文が、今では何倍ものスピードで読めるのを体感すると、モチベーションが上がりました!
と同時に、速読速聴英単語シリーズの新聞記事が、かなり厳選されて良質なものを選んでいることを実感しました。
僕が普段読んでいた英字新聞記事の中には、殺人やテロ、大規模災害など、読んでいるだけで気分が落ち込むニュースが多いのですが、速読速聴英単語シリーズの記事は、そこまで暗い記事はほとんどありません。
多少は事件などのニュースも含まれていますが、基本的にはニュートラルな記事が多い印象です。
なので、超速読トレーニングの素材として使っても、精神的には問題ありませんでした。
しばらく「超速読トレーニング」を続けた僕は、試しに「初見の英文」がどのくらいの速度で読めるのか?試してみることにしました。
・・・つづく。
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