
from 師範代Shinya(英語学習のヒントをYouTubeでも発信中)
僕は英語を20年以上続けていますが、振り返ってみると、長く続いた理由のひとつは「なかなかうまくできなかったから」かもしれないなと思うことがあります。
英語学習を始めた頃の僕は、もちろん英語がペラペラだったわけではありません。
むしろ、かなりできないところからのスタートでした。
単語を覚えても忘れるし、英文を読んでも意味が分からない。
覚えたはずの表現も、実際に話そうとすると口から出てきません。
当時は当然、
「もっと早く話せるようになりたいな。」
と思っていました。
できることなら、苦労せずに英語ができるようになりたかったです。
でも今になって考えてみると、もし最初から何でも簡単にできていたら、ここまで英語にハマっていなかった気もします。
できないから何度もやってしまう
人間は、簡単すぎるものには意外と飽きます。
ゲームでも、最初から全部クリアできるようなものだったら、たぶんそんなに長く遊ばないと思います。
英語学習も少し似ています。
例えば、英語を聞いた時に、
「今の何て言ったんだろう?」
と思う。
何度か聞き直しても分からない。
スクリプトを見ると、
「ああ、この単語だったのか。」
となる。
もう一度聞いてみたら、今度は少し聞こえる。
こういう瞬間って、けっこう面白いんですよね。
単語帳でも同じで、何度やっても覚えられない単語が、ある日突然スッと意味が出てくることがあります。
以前なら時間がかかっていた英文が、気づいたら普通に読めるようになっていることもあります。
もちろん、できない時にはイライラします。
僕も、
「何回やったら覚えるんだよ。」
と思ったことは何度もあります。
でも、この少しずつできるようになっていく感じがあるから、またやりたくなるのだと思います。
僕も最初から英語が得意だったわけではない
僕は31歳の時に初めて海外へ行きました。
カナダで3ヶ月生活して、最初の2ヶ月はビジネスコースで勉強し、最後の1ヶ月はインターンとして働きました。
それまでにも日本で英語を勉強していましたが、実際に海外へ行けば何でも普通にできる、という状態ではありませんでした。
相手の英語が聞き取れないこともあるし、自分が言いたいことをうまく表現できないこともありました。
その後も英語学習を続けて、英検1級やTOEIC975点を取ることができました。
ただ、それで英語が全部分かるようになったわけでもありません。
今でも知らない単語はありますし、オンライン英会話で話していて、
「これ、英語でどう言えばいいんだ?」
と止まることも普通にあります。
以前だったら、そういう瞬間を「自分はまだ英語ができない」と考えていたと思います。
でも今は少し違っていて、
「あ、まだここは伸ばせるんだな。」
くらいに感じることが増えました。
全部できるようになって終わるものではないから、20年以上続けてもまだやることがあります。
それが意外と僕には合っているのかもしれません。
自分に合う難しさがある
ただし、難しければ難しいほど面白い、という話でもありません。
まったく歯が立たないものを毎日やっていたら、さすがに嫌になります。
知らない単語だらけの英文を読んで、1行読むだけで何分もかかる。
英会話を始めたものの、先生が何を言っているのかほとんど分からない。
これでは「できないことが楽しい」というより、ただ疲れてしまいます。
僕が英語学習をしていて面白いと感じるのは、
「今はできないけど、もう少しやればできそう。」
くらいの時です。
昨日は10回聞いても分からなかった英語が、今日は分かった。
先月なら作れなかった英文が、今日は少し考えれば口から出た。
このくらいの変化があると、また続けたくなります。
英語教材を選ぶ時にも、この感覚はけっこう重要だと思います。
評判のいい教材だからという理由だけで選んでも、自分にとって簡単すぎれば退屈ですし、難しすぎれば続きません。
「ちょっと難しいけど、やれば何とかなりそう。」
この辺りを探すのがいいのかなと思います。
うまくできない時期も悪くない
英語を勉強していると、
「早くペラペラになりたい。」
と思うのは普通です。
僕もずっとそうでした。
でも、もし本当に何でも一瞬でできるようになったら、それはそれで結構つまらないのかもしれません。
以前できなかったことが、少しできるようになる。
また別のできないことが見つかる。
しばらく練習して、それも少しできるようになる。
僕の場合は、そんなことを繰り返していたら20年以上経っていました。
今でも英語でうまく言えないことが出てくると、ちょっと悔しいです。
でも同時に、
「じゃあ、これはどう言うんだろう?」
と調べたくもなります。
最初から全部うまくできなかったから、ここまで続いた。
そう考えると、今できないことがあるのも、案外そんなに悪い状態ではないのかもしれません。
P.S.
今回の記事で書いたように、英語も「最初から全部できる」より、
「今はうまくできないけれど、ちょっとやると分かる。」
くらいの時が、いちばん面白かったりします。
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「文法は勉強してきたけど、会話になるとうまく出てこない。」
「覚えたはずなのに、使おうとすると止まってしまう。」
そんな人ほど、
「あ、英語ってこういう感じなのか。」
という発見があるかもしれません。
最初からうまくできなくても大丈夫です。
むしろ、今までうまくいかなかった部分がある人の方が、変化を感じやすいと思います。
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