【僕が外国人に話しかける時に、Hello!と言わない理由】

from 師範代Shinya

英語学習をしている人は、「街で外国人を見かけたら、積極的に英語で話しかけていこう!」という姿勢を持った人もいると思います。

街で外国人を見かけた時、第一声でどんな声をかければいいのでしょうか?

おそらく、「Hello!」とか、「Excuse me,」と言うことが多いと思います。

僕も以前は、街で外国人を見かけたら、練習のために積極的に英語で話しかけていた時期がありました。

その時には、この「Hello!」「Hi,」などを使っていました。

でも、一度痛い思いをして以来、僕は「Hello!」も「Excuse me,」もやめました。

そして最近、僕の失敗談と同じことを「外国人目線」でYouTube上で発信しているボビーさんという人の動画を見付けました。

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この動画を見て、「やっぱそうだよね。」と、あの頃の体験を思い出したので、シェアします。

黒船祭(くろふねさい)

僕が自分の英語に自信が出始めた頃のこと。

静岡の伊豆下田市で、「黒船祭」というイベントが開催されていました。
ペリー提督の米軍海軍が黒船で下田港にやってきたのを記念する祭りです。

米軍やアメリカ大使館なども参加するため、街中は国際色豊かになります。

特に米海軍人たちが着ている真っ白い軍服は、映画の登場キャラみたいで、見ていてテンションが上がります。

祭り期間中には、街中に外国人が多く行き交っています。

僕は、さっそく外国人に話しかけてみることにしました。

白人男性に話しかける

チャンスはすぐにやってきました。演奏イベントを見ている時に、隣に大柄な白人男性がやって来たのです。

タテもヨコも大きな身体で、顔は口ひげとアゴヒゲを長く伸ばしていて、ビアードパパみたいな雰囲気でした。

何となく話しかけやすそうな外見だったので、僕はいつものノリで、「Hello!」と話しかけました。

その後、ちょっとだけ英語で「良いイベントですね」みたいなことを言いました。

てっきり笑顔で英語が返ってくると思ったら、その男性は少し怒った表情で「Why do you speak to me in English?(なぜ俺に英語で話しかけるんだ?)」と言いました。

僕はこんな返しをされたことがなかったので、焦ってしまいました。

急いでひねり出した答えが、

「Because I thought you were American.(あなたはアメリカ人だと思ったので・・・)」

でした。

それを聞いたその白人男性は、急に日本語に切り替えて、僕に言いました。

「私はイタリア人だよ。アメリカ人じゃない。それに私は、日本語を話せる。日本に何十年も住んでるんだ。よく日本人は私に英語で話しかけてくるけど、そのたびに悲しい気持ちになる。」

と、流ちょうな日本語で言いました。

僕は、固まってしまいました。

何て返していいか分からず、しばらく沈黙が続いた後、

「すみませんでした・・・傷つけるつもりはなかったんです・・・」

としか返せませんでした。

僕はそれまで、街中で話しかけてきた外国人はアメリカやイギリスなど、全員英語圏の国出身人達でした。

だから何の問題もありませんでした。

でも今回、初めて英語圏以外の白人男性に出会いました。

しかも、よりによって米軍の「黒船祭」で僕が話しかけた最初の外国人が、アメリカ人ではなくイタリアだったとは!!

これだけ米軍人がたくさんいる中で、ピンポイントでイタリア人(しかも日本在住歴が長い人)に話しかけてしまったのは、痛恨のミスでした・・・

おそらくこのイタリア人男性は、これまでに何度も日本人に英語で話しかけられて、イヤな思いをしてきたのでしょう。

「やっちまった~!!なんてこったぁ~!!」

僕は一気にテンションが落ちて、その日はもう他の外国人に話しかける気にはなれませんでした・・・

立場が逆だったら?

僕はそれまで、英語圏以外の人で日本に長年住んでいる外国人の気持ちを想像したことがありませんでした。

でも、今回の一件で、もし自分が逆の立場だったら?と考えてみました。

自分がアメリカに長く住んでいて、英語ペラペラになっているのに、街中でアメリカ人から「ニーハオ!」とか「アニョハセヨ!」みたいに、中国語や韓国語で話しかけられたら、微妙な気分になるでしょう。

一度や二度ならいいとしても、すれ違う人達に何度も他のアジア圏の言葉で挨拶されたら、「俺は日本人だよ!!」と叫びたくなるかもしれません。

きっと、このイタリア人男性も同じ思いを何度もしてきたのでしょう。

先ほどご紹介したボビーさんの動画でも、同じ趣旨のことを行っていました。

その後の僕の方針

黒船祭での痛い体験があってからは、僕は外国人にいきなり英語で話しかけるのをやめました。

まずは相手が英語圏出身の人か?日本に長く住んでいて日本語を話せるか?を見極めてから、自分の英語を発動させる方針にしました。

そのため、

①まずは日本語で話しかけて、相手の日本語力を見極める。

②相手が誰かと一緒にいる時には、「英語を話しているかどうか?」聞き耳を立ててて、英語を話していたら、自分も最初から英語で切り込む。

という方針でやっています。

あとは、そもそも日本の街中で外国人に話しかけることも減りました。

日本文化では街中ですれ違う人に声をかけないので、自分もその方針で行くことにしたのです。

ただ、海外旅行をした時などは、人々に話しかけまくります。

エレベーターで一緒になった人たちや、順番待ちをしている人達と目が合ったら、こちらから「How are you?」と声をかけるようにしています。

また、日本でもバーなどのお店では、隣り合った外国人に話しかけることはあります。(その場合も、念のため日本語から入りますが)

まだ英語初心者のうちに外国人に英語で話しかけて、黒船祭での僕のような体験をしてしまうと、英語で話しかけるのが怖くなってしまうかもしれません。

せっかくなら、外国人と楽しく英語でおしゃべりするためにも、「相手が英語圏の人かどうか?」を先に見極めるクセをつけておくのが良いかもしれません。

ボビーさんの動画はこちら
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From  師範代Shinya(新村真也)

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