【途中で燃え尽きる人に共通する落とし穴】

 
 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
前回の記事では、感情は放っておくと消えてしまうことをお伝えしました。
 
感情を定着させるには、燃えた瞬間に行動に移すことで、その行動がまた次の感情を生み、モチベーションを続かせることができるとお伝えしました。
 
でも、実はまだこれだけでは不十分です。行動派の人が陥りやすい「落とし穴」があるのです。
 
これは、ほとんどの人がハマって抜け出せなくなります。
 
 
 
新しいことをやろうとすると出てくる感情は、必ずしもポジティブなものばかりではありません。
 
「英語がしゃべれるようになったら、どんな自分になれるんだろう?」
 
「英語がしゃべれる人生には、どんな可能性が待っているんだろう?」
 
「もし、自分が今年のTOEICでいきなり○○点を取ったら・・・同僚や上司はどんな顔をするだろうなぁ?」
 
そんなことを考えると、ワクワクや楽しさの感情がこみ上げてきます。
 
一方で、ネガティブな感情も出てきます。
 
「果たして、自分に続けられるんだろうか?」
 
「続けても、成果が出なかったらどうしよう?」
 
「お金と時間の無駄になるのではないか?」
 
そんな恐怖の感情も出てきます。
 
感情は、アクセルとブレーキの役割を果たしています。新しいチャンスをつかみ取ろう!と駆り立てる本能と、危ないことはしないようにしよう!と身を守ろうとする本能です。
 
どちらが強いかは、人によって差がありますが、どちらか一方しか持っていない人はいません。
 
すべての人に、ポジティブとネガティブ、両方の感情があります。
 
まずは、それを知ることからすべてが始まります。
 
 
 

反対の感情

英語学習をやろうと思えば思うほど、なかなかヤル気にならない・・・なんて経験ありませんか?
 
今日は早く帰って英語学習をするぞ!と朝は燃えていたけど、いざ仕事が終わって帰ったら、なぜか急にモチベーションが下がったり・・・
 
人間には、自分の思いとは逆に働く心の作用があります。これは、「現状維持装置」などと呼ばれています。
 
 
 

現状維持装置

「現状維持装置」は、今までの習慣を続けさせようとする脳の仕組みです。
 
 
今、あなたはこうしてこのブログ記事を読めるくらい健康に生きています。今のあなたは、「これまでの習慣」が作り上げています。
 
 
「これまでの生活習慣を続ければ、今後も生き残れる確率が高い」という風に脳が判断します。そして、今の状態を続かせようとします。
 
これはある意味、「生命維持装置」の一種です。
 
「現状維持装置」自体は問題ではありません。これは大事な機能です。
 
問題は、今の現状を、あなたが気に入らない場合です。
 
脳は、あなたが今の現状を気に入っているかどうかなんて、考えに入れません。とにかく、今こうして生きているなら、それで良し!とします。
 
そして、あなたが新しい行動を起こそうとすると、その思いとは反対に働く感情を作り出して、その新しい行動を阻止しようとしてきます。
 
 
 

あるあるパターン

前回の記事では、「感情が消える前に、すぐに行動に移す」ことが大事だとお伝えしました。
 
行動する時に犯してしまいがちな間違いは、「いきなり行動量をドカン!増やす」ことです。
 
たとえば、それまで英語学習をまったくやっていなかった人が、急に
 
「よーし!明日から毎日英語学習を2時間やるぞ!」
 
という目標を立ててしまうパターンです。
 
このパターンは、間違いなく「撃沈まっしぐら!」です。
 
このやり方だと、せいぜい続いても1週間~1ヶ月が限界です。
 
急に新しい習慣を生活に入れようとすると、脳の「現状維持装置」が発動して、モチベーションを落とす成分を脳内にガンガン出してきます。
 
それがネガティブな感情を生み出して、僕らのモチベーションはみるみるしぼんでいってしまうのです。
 
 
 

では、どうすればいいか?

この「現状維持装置」は、最初から脳にプログラミングされているので、パソコンみたくアンインストールして消し去ることはできません。
 
僕らにできることは、この現状維持装置をうまく扱って、感情と付き合っていくことです。
 
感情の扱い方の秘密は、
 
「スタートをできるだけ丁寧に、ゆっくりやる」
 
ということです。
 
たとえば、いきなり英語学習を毎日2時間やるのではなく、1日15分とか20分とか、短い時間から始めます。
 
もし、20分でも長いと感じるなら、1日5分からでもかまいません。
 
少ない時間で行動することで、脳内の「現状維持装置」をごまかしながら、発動するのを抑えつつ、新しい習慣をインストールしていくことができます。
 
最初は5分から始めても、少しずつ英語学習の時間を伸ばしていき、毎日20分程度の英語学習時間を3ヶ月ほど続けられれば、それはいつの間にか「習慣」になります。
 
そうなると、こんどは「現状維持装置」を味方につけることができます。
 
 
 

昨日の敵は今日の友

英語学習が新しい習慣になると、こんどは英語学習をしないことの方に、脳内の現状維持装置が働くようになります。
 
そうなると、毎日決まった時間に英語学習をしないと気が済まなくなくなります。
 
英語学習をしないと、そわそわして未消化のもやもやした感情がわいてくるようになります。
 
そうなったらもう、しめたものです。
 
あとは、脳内の現状維持装置が、勝手に英語学習を続かせてくれます。
 
一度その状態になってしまえば、英語学習の時間と量を増やしてもモチベーションが急激に落ちるようなことはなくなります。
 
 
 

気合いや根性論を捨てる

ここまで、「感情のメカニズム」について連載してきました。
 
昔は、このような心理学が発達していなかったため、日本では特に、モチベーションが続かないのは「根性がないからだ!」とか、「気合いが足りないからだ!」と言われてきました。
 
でも今は、そうではないことが分かっていただけたと思います。
 
 
 

科学的なアプローチ

モチベーションや感情は「科学」です。英語学習は、IQもEQも「気合いや根性論」ではなく、科学的なアプローチで効率よく身につけていく方が、僕は楽しいと思っています。
 
「英語をしゃべれるようになる」という結果も楽しいものですが、同時に英語学習は「学ぶ過程」も楽しいものです。
 
毎日、少しずつ成長している自分が見えると、それだけで毎日が充実します。
 
今日一日が、気分よく過ごせる。
 
そんなプラスの副作用も、英語学習にはあるような気がしています。
 
 
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From  師範代Shinya(新村真也)

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