
from 師範代Shinya
これは、好奇心がなくなったからではないと思います。
むしろ大人になるほど、
「やってみたいな」
「行ってみたいな」
「話してみたいな」
と思うことは増えるかもしれません。
でも、実際に行動に移す回数は減っていく。
なぜかというと、大人になるほど、毎日の生活が安定していくからです。
仕事の時間。
家族との時間。
いつもの買い物。
いつもの道。
いつものお店。
いつもの人間関係。
気づいたら、自分の行動範囲がかなり固定されていることがあります。
もちろん、これは悪いことではありません。
安定した生活は大事です。
でもその一方で、英語学習という視点で見ると、「新しい体験が減ること」は、けっこう大きな問題でもあります。
大人になると「失敗しない選択」が増える
子どもの頃は、毎日のように新しい体験があります。
初めて行く場所。
初めて会う人。
初めて習うこと。
初めて失敗すること。
でも大人になると、だんだん「失敗しない選択」をするようになります。
知らないお店に入るより、いつものお店に行く。
知らない人に話しかけるより、黙っていた方が楽。
新しい趣味を始めるより、今できることを続ける方が安心。
これは自然なことです。
大人は、仕事でも家庭でも責任があります。
だから、わざわざ疲れることを増やしたくない。
失敗して恥をかきたくない。
余計なストレスを抱えたくない。
その結果、新しい体験を避けるようになります。
そして、この感覚は英語学習にもそのまま出ます。
英語を話してみたい。
外国人と会話してみたい。
海外旅行で英語を使ってみたい。
そう思っていても、いざチャンスが来ると、
「今じゃなくてもいいか」
「もう少し勉強してからにしよう」
「変な英語を話したら恥ずかしい」
と思って、引っ込んでしまう。
僕自身も、昔はまさにそうでした。
英語を勉強しているのに、いざ外国人バーに行って英語を使う場面になると、急に怖くなる。
頭の中では、もっとカッコよく話せる自分をイメージしているのに、現実では一言目が出ない。
そして後から、
「あの時、話しかければ良かったな」
と後悔する。
このパターンを何度も繰り返していました。
新しい体験が減ると、英語も「知識の中」に閉じ込められる
英語学習で怖いのは、勉強しているのに、英語が自分の生活の中に入ってこないことです。
単語を覚える。
文法を学ぶ。
音読する。
リスニングする。
これらはもちろん大事です。
でも、それだけだと英語はまだ「教材の中のもの」です。
自分の生活とは少し離れた場所にあるもの。
だから、いざ現実の場面で使おうとすると、急にハードルが高くなります。
たとえば、海外旅行でホテルのフロントに何かを聞く。
電車で外国人に道を聞かれる。
英会話レッスンで先生から予想外の質問をされる。
こういう時に必要なのは、完璧な英語力だけではありません。
「多少うまく言えなくても、とりあえずやってみる」
という体験の蓄積です。
僕がカナダ留学に行った時も、最初からスムーズに話せたわけではありません。
でも、それ以前に日本で外国人バーに行って、何度も英語で話しかける練習をしていました。
もちろん、うまく話せないことも多かったです。
会話が続かないこともありました。
何を言われたのか分からず、笑ってごまかしたこともあります。
でも、その小さな失敗体験があったおかげで、カナダに行った時に、
「あ、何とかなるかもしれない」
と思えたのです。
英語力そのものだけではなく、「英語を使うことに慣れている感覚」があった。
これが大きかったです。
大人の英語学習には「小さな初体験」が必要
大人になると、新しい体験は自然には増えません。
だからこそ、自分で少しだけ作る必要があります。
いきなり大きな挑戦をしなくても大丈夫です。
外国人に長時間話しかける必要もありません。
いきなり海外留学に行く必要もありません。
まずは、小さな初体験でいいのです。
英語でレストランの予約メールを書いてみる。
海外のYouTube動画に英語で短いコメントを書いてみる。
英会話レッスンで、いつもより一文だけ長く話してみる。
旅行先で、あえて英語表記のメニューを見て注文してみる。
外国人観光客が困っていそうな時に、ひと言だけ声をかけてみる。
このぐらいの小さなことでいいのです。
大事なのは、「英語を勉強した」だけで終わらせず、「英語を使った」という体験に変えることです。
英語は、知識として覚えているだけだと、なかなか自分のものになりません。
でも、一度でも現実の中で使うと、その表現には体温が宿ります。
「あの時、この表現を使った」
「あの時、通じた」
「あの時、うまく言えなかったけど、次はこう言おう」
こういう記憶が増えるほど、英語はただの勉強ではなく、自分の人生の中に入ってきます。
ちなみに僕は、自分が気に入って使っているカメラ「オズモポケット3」の世界中のユーザーが集まるFacebookグループに入っています。メンバー数は約10万人です!
そこでの言語は英語オンリーなので、たまに僕が英語でコメントしたり投稿を書くと、みんなが英語で答えてくれるので、テンションが上がります。
ふだん他の人の投稿やコメントを読むだけでも面白いです。
新しい体験は、英語のモチベーションを回復させる
英語学習が苦しくなる時は、同じことの繰り返しになっていることが多いです。
もちろん、継続は大事です。
でも、同じメニューだけが続くと、だんだん心が動かなくなってきます。
そんな時に必要なのが、新しい体験です。
英語を使う場所を少し変える。
英語を使う相手を少し変える。
英語を使う目的を少し変える。
それだけで、英語学習の景色が変わることがあります。
僕も、先日妻のサヤと北鎌倉の明月院に行った時、電車の中で外国人家族に話しかける機会がありました。
北鎌倉駅の手前で、突然「この電車は回送列車になります」というアナウンスが入りました。
その外国人家族は、状況が分かっていない様子でした。
そこで僕は、英語で「向かい側の電車に乗り換える必要がある」と伝えました。
たったそれだけのことです。
でも、その家族が安心した表情を見せてくれた時に、
「ああ、英語を勉強していて良かったな」
と感じました。
こういう体験は、単語帳を何ページ進めたかとは違う種類の喜びがあります。
英語が、誰かの役に立つ。
英語が、自分の行動範囲を少し広げてくれる。
この感覚があると、また勉強を続けたくなります。
大人だからこそ、新しい体験の価値が大きい
大人になると、新しい体験は減ります。
でも逆に言えば、大人になってからの新しい体験は、心に残りやすいです。
子どもの頃のように毎日が新しいわけではないからこそ、ひとつひとつの体験に重みが出ます。
英語学習も同じです。
ただ机に向かって勉強するだけではなく、ほんの少し現実の中に英語を持ち込んでみる。
いつもの生活に、少しだけ「初めて」を混ぜてみる。
その小さな一歩が、英語を続ける力になります。
英語は、人生を劇的に変える魔法ではないかもしれません。
でも、いつもの世界の見え方を少し変えてくれる道具にはなります。
大人になると、新しい体験は待っていてもなかなかやってきません。
だからこそ、自分から小さく作っていく。
その積み重ねが、英語力だけではなく、人生そのものの鮮度を少しずつ取り戻してくれるのだと思います。
P.S.
今回の記事で書いた「新しい体験」という意味では、今度まさに僕自身が、ひとつ新しい体験をしてきます。
5歳の娘と一緒に、マレーシア・ボルネオ島へ行ってきます。
目的は、英語学習……ではなく、
昆虫です。
ボルネオ島は、世界最大級の昆虫が生息する、虫好きにとっての聖地のような場所です。
うちの娘は昆虫が大好きなので、
「好きなものを追いかけた先に、海外がある」
という体験をさせてみたいと思っています。
そして今回、そのボルネオ島から無料ライブ配信を行います。
↓↓↓
5歳の娘と行く、昆虫の聖地ボルネオ島からライブ配信(詳細&お申込みは画像をクリック)

6月24日(水)20時〜Zoom無料ライブ配信です。
英語を勉強する目的は、必ずしも「英語そのもの」でなくてもいいと思います。
好きなものに会いに行く。
見たことのない世界を見に行く。
その先で、結果的に英語が必要になる。
そういう順番でも、英語との距離はぐっと近くなります。
今回は、そんな「好きなものを追いかけた先にある海外体験」を、現地からお届けできればと思っています。
よろしければ、ぜひ気軽にご参加ください。
また、ふだんの英語トレーニングに飽きたら、シチュエーション特化型の瞬間英作文トレーニングがオススメです。
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