【英語を学ぶと日本語も上手になる理由①】

from 師範代Shinya

英語を学んでいると、日本語との違いに驚くことの連続です。

日本語とは視点が違う、価値観が違う、優先順位も違う、という感じで、よくもここまで違うものだ!と感心してしまうぐらいです。

特に言葉の並び順は、真逆と言っていいほど違います。

(日本語)

昨日、仕事に行きませんでした。

(英語)

I didn’t go to work yesterday.

(私はしなかった、行くことを、仕事に、昨日。)

こんな短い文章ですら、完全に真逆の順番ですよね。

ここまで違うと、英語の習得は日本語のスキルに影響を与えないと僕は思っていました。

しかし!

最近読んだ、「すぐに使える!頭がいい人の話し方」というタイトルの本の中に、僕の考えを覆す内容が載っていました。

英語を学ぶことで日本語に良い影響を与える理由が載っていて、「なるほど!」と思ったのです。

この本は英語とは関係なく、日本語で話す時のスキルを上げるための本です。

特に、「頭がいい人と思われるための話し方のコツ」がたくさん載っているので、基本的には日本語を上手に使えるようになるための本です。

その本の中に、

「日本語の習慣に逆らう訓練を」

というパートがありました。

一部を引用します。

↓↓↓
英語をはじめヨーロッパの言語は、最初に主題を提示し、結論を早めに示す構造になっている。明治以降も、これが日本には定着しなかったわけだ。

もちろん、これは文化や構造の違いであって、言語の優劣の問題ではない。とはいうものの、日本語であるがゆえに人をイライラさせることもあり得る。

結論をなかなか言わないと、聞き手は宙づりにされたような気分になる。
特にスピードを求められるビジネスシーンにおいて、これは致命的だろう。

「もう、この人の話を聞くのは嫌だな」

と思われても仕方がない。

特に仕事上の会話においては、従来の日本語の習慣に流されず、結論、あるいは話のテーマを先に言うという訓練が欠かせない。日本語に慣れた相手にとっても、こういう話し方をされれば聞きやすいはずだ。

(中略)

コミュニケーションがスムーズになれば、お互いにストレスを減らし、気持ち良く暮らすための一手段にもなる。その意味でも、整理された話し方は現代人にとって必須のワザといえるだろう。

という内容です。

著者の齋藤先生は、この本のはしばしで英語式で話すと、相手に伝わりやすくなり、頭が良く聞こえるという内容を伝えています。

本の一部を要約しながらお伝えします。

主語と動詞を意識する

日本語は主語を言わなかったり、主語と動詞の位置が離れすぎて、話が通じにくくなったりします。

齋藤先生は例として、プロ野球の解説を挙げています。

プロ野球解説のあるあるパターン

プロ野球解説者が、「私は・・・」で話を始めながら、その後色々と話した後に、「コース的にちょっと低かったですね。」で終わることがよくある。

主語が打者なのか投手なのか、観客なのかボールなのかさえ分からなくなったりする。

主語と述語の「ねじれ」が発声するわけだ。

日常でも、こういう事例は少なくない。

英語であれば、こういう事態は起こりにくい。例えば、

I think that …のように主語と動詞が隣接し、しかも接続詞も自然に挿入されるからだ。

これが日本語になると、「私は・・・」と「思います」が文の先頭と末尾に分かれてしまう。

だから途中で「私は・・・」が忘れられ、取り残されて、宙をさまよってしまうのである。

↑↑↑

確かに、僕もこれは常々感じていました。

英語の方が理解しやすいと感じることがよくあるのです。

僕は普段、YouTubeで気になるガジェットのレビュー動画を見る時に、日本と海外の両方のユーチューバーの動画を見ます。

同じ製品のレビューでも、日本と海外では視点が違うので、内容が違ってとても面白いからです。

ユーチューバーは基本的に台本なしでしゃべる人が多いので、雑談的な雰囲気になります。

その時に、海外のユーチューバーの方が理解しやすいと感じることが多いです。

海外ユーチューバーの話の方が、言っている意見がスーッと頭に入ってくることが多いのです。

これはおそらく、「主語と述語」が離れていないからだと思います。

この本を読んだ後に、もう一度日本のユーチューバーの雑談系トークを聞いてみると、まさに先ほどのプロ野球解説者と同じような、主語と述語のねじれ現象がよく起こっていることに気付きました。

では、どうすればいいのか?

では、日本語で英語のようにロジカルに話すためにはどうすればいいのでしょうか?

日本語を英語の語順で話すわけにはいきません。

そこで齋藤先生がオススメしているのが、自然に聞こえる範囲で、SとVをできるだけ近づける手法です。

「私が思うには・・・」

から始めるか、

「・・・と私は思います。」

などで締めると、主語と動詞が離れず、かつ不自然にならずに済みます。

また、1つの文章を短く切るように心がければ、主語と動詞が離れる現象を防ぎやすくなります。

僕はこの本を読むことで、初めて「英語の理解しやすさを、日本語に組み込む方法」を意識できるようになりました。

 

・・・つづく

 

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