【何年勉強を続けても、英語が話せるようにならない人の3つの特徴⑤】

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む

前回の記事では、3つ目の特徴として、

③あれこれ手を出しすぎている

というポイントをお伝えしました。

色んな教材やメソッドに目移りして、次々と変えていくと、なかなか上達を感じることができません。

そして、本棚にはどんどん新しい教材が増えていく一方で、英会話力は伸びを感じない・・・という状態が長く続くようになります。

英語圏の世界ではこれを、

Gear Acquisition Syndrome (略してGAS)と呼ぶことをお伝えしました。

GASにハマると、新しい道具や教材を手に入れた時点で満足してしまいます。

そして、次々と新しいメソッドや教材を調べることに、時間と労力を注ぎ込んでしまうのです。

今回の記事では、英語学習の世界での「重症GAS」の典型パターンと、そこから抜け出す方法をお伝えします。

重症GAS

GASが重症化してくると、次のような症状が現れます。

↓↓↓

①週に1回ぐらいのペースで本屋さんの英語学習本コーナーに足を運んだり、アマゾンであれこれ検索してしまう。

②「これだ!」と思える学習メソッドを見付けても、2~3週間すると気持ちが冷めていき、また新しいメソッドや教材をチェックすることの方がワクワクしてくる。

③英語そのものよりも、「教材やメソッド、本の著者に関する知識」がどんどん増えていく。

④教材やメソッドの知識が増えることで、自分の英語力が上がったような錯覚に陥る。

⑤自分が英語教育界を全体的に見渡せるベテランになった気分になる。

⑥教材をジャッジする目が肥えるにつれて、「この著者は○○が良いけど、○○はダメ」「この本で書かれている○○の部分は間違っている。他の本にはどれも○○と書かれている」といった短所や説明の矛盾が目に付くようになる。

⑦ふくらんだ知識を披露するため、「アマゾン上で片っ端から色んな教材のカスタマーレビュー欄に長文を投稿すること」に時間とエネルギーを使うようになる。

という形です。

「英語学習者」というよりも、「英語教材評論家」に近くなっていきます。

これが、GASが重症化した時の症状です。

誰でも1度はGASになる

おそらく、誰でも1つぐらいは当てはまると思います。

僕も①~④あたりまでは、何度か経験しました。

ただ、そのGAS度合が大きくなっていき、そこに何年もとどまってしまうと、マイナス効果が大きくなってしまいます。

もちろん、ここで言うマイナスとは、「英語を上手に話せるようになりたい」という目標がある場合の話です。

英語の楽しみ方は個人の自由なので、英語教材評論家としての道を歩むのもアリだと思います。

ただ、その場合でも、1度は「英語ペラペラ状態」になる経験しておいた方が、教材へのジャッジの目も、より磨かれると思います。

GASから抜け出す方法

英語教材GASから抜け出す方法は、決してラクではありません。

一番良い方法は、

「自分の目でジャッジしたトップ1~2に絞ったメソッドを、最低3ヶ月、できれば半年~1年間は続けてみる」

ことです。

そして、その間は別の新しいメソッドには一切手を出してはいけません。
調べるのも禁止です。

僕から届くブログ記事やYouTube動画の中で、「教材レビュー」があったら、それは見ないようにしてください。

(だったら教材レビューしないでよ~!というご要望にはお応えできませんので、ご了承ください。僕のレビュー動画や記事は、「次の教材を探しているステージの人」や、「まだどんな教材が自分に合うかまったく分からない初心者ステージの方」向けに作っています)

GASから抜け出すためには、とにかく「新しい教材情報を遮断」するのです。

そして、今まで情報を調べることに使っていた時間を、すべて「英語の勉強」に充てるようにします。

決してラクではない

これは、口で言うほどラクではありません。

途中で禁断症状が出てくるでしょう。

新しい教材情報を調べたくて仕方なくなってくるからです。

できれば、本屋さんに足を運ばない方がいいかもしれません。

重症GASの人が本屋さんに行くことは、「ダイエット中の人が、アイスクリーム屋さんに入る」ようなものです。

できるだけ、誘惑がある環境に身を置かないのがコツです。

おそらく、ツラいのは最初の3ヶ月ぐらいで、その後は禁断症状はだんだん沈静化してくると思います。

そして、今やっているメソッドからの効果が感じられるようになれば、楽しくなってきて、より多くの時間を英語トレーニングに使いたいと感じるようになるでしょう。

 

・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む

 
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