From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
11月10日に発売された、瞬間英作文トレーニングファン待望の新作テキスト、
「バンバン話すための瞬間英作文『基本動詞』トレーニング」
のレビューの続きです。
ネイティブが会話で必ず使ってくる「基本動詞」と「熟語」を、僕ら日本人がマスターするには、2つの道を通る必要があります。
1つ目は、基本動詞と前置詞の「核になるイメージ」を知ること。
2つ目は、そのイメージを頭の中に描きながら、まとまりのある文章を何度も声に出すことで、「知識」を「無意識レベルでポン!と反応できるスキル」にまで高めること。
です。
以前の記事でご紹介した、「DUOエレメンツミニ」は、この2ステップのうち、1つ目にフォーカスしていました。
そして今回発売された「バンバン話すための瞬間英作文『基本動詞』トレーニング」は、主にステップ2にフォーカスしています。
でも、それだけではありません!なんと今回、森沢先生自身による「基本動詞&前置詞のイメージ解説」が付いたのです!!
イメージの解説
この本は、全部で286ページもあります。その中の前半部分26ページから104ページまでは、森沢先生の「基本動詞&前置詞イメージ解説」のボーナスが付いています。
これは僕としては、個人的にとても嬉しいです!
なぜなら、僕は自分の英語力を上げた2つのメソッドは、①イメージ英文法&②音読トレーニング(瞬間英作文トレーニングを含む)だからです。
僕の中では、イメージ英文法はこれまで、大西泰斗先生&ポールマクベイ先生の共著の「ネイティブスピーカーシリーズ」と、関正生先生の「世界一分かりやすい英文法シリーズ」で学んできました。
そして、音読トレーニングやボキャビルなどは、森沢先生の名著「英語上達完全マップ」のメソッドをベースにしてきました。
この2つは一緒になることはないと思っていたのですが、今回の本で森沢先生が「英単語のイメージを使った教授法」を著書の中に取り入れました。
「イメージ英文法ファン」&「森沢先生ファン」の僕にとっては、ダブルで嬉しい出来事です!
知識をスキルに変える例文集
この本のメインパートである、「瞬間英作文トレーニング用例文」を見てみましょう。
まず最初は、「get」を使った文章がずーっと続きます。その数、なんと10ユニット分です!1ユニットの例文が10~12本あるので、トータル100本以上の例文を瞬間英作文トレーニングで仕上げることになります。
さすがに、これだけの数のgetの使い方を声に出せば、あらゆるgetの使い方に対応できるようになるはずです。
もちろん、この100本の例文の中には、get on,
get in, get away などの熟語も入っています。
そんな感じで出てくる基本動詞は他にも、
give, put, take, go, come, make, have, do, keep, let, see / say, be の13項目です。(see と say はまとめて1つの項目になっています)
これだけやれば、基本動詞はほぼ完全マスターと言ってもいい内容になっています。本当にスゴいです!!
ここまで基本動詞だけをまとめた瞬間英作文トレーニング専用本は、他にないと思います。
始めるタイミングに注意!
この本は、瞬間英作文トレーニングの第3ステージ用として開発されました。
なので、例文の文型はバラバラです。第1文型~第5文型まで、すべてミックスされて出てきます。
また、接続詞で2文以上をつないだ「コンビネーション英作文」も出てきます。
なので、瞬間英作文トレーニング初心者がいきなりこの本に取り組むと、撃沈します。
始めるタイミングに注意が必要です。
必要以上に長い文章は出てこない
とはいえ、第2ステージ用に作られた緑の本「スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング」に出てくるような、「負荷を上げるためにわざと長くした文章」は、この新作本には出てきません。
あくまで、日常会話で使われる構文の範囲内で作ってある感じです。
なので、緑の本で撃沈した人にも、無理せず取り組めると思います。
#この本をオススメしたい人
まとめると、この本をオススメしたい人は、
①瞬間英作文トレーニングの第1ステージをすでに終わらせている人。
②TOEIC高得点(800~900点台)の上級者で、ネイティブが使う基本動詞や熟語が分からずに会話で苦労している人。
です。
この2つのうちどれかに当てはまる人には、超絶オススメの本です。
こういった英語テキストは、初心者向けレベルの方が数が売れやすいため、新刊本を作る時には著者も出版社もためらうと思います。
それでも、瞬間英作文トレーニングの第3ステージ用の本を世に出してくれた、森沢洋介先生とベレ出版さんには、「ありがとうございます!」とお伝えしたいです。
この本が人気が出て、瞬間英作文トレーニングをやる人の数がもっともっと増えれば、日本人の「英会話力」が底上げされると信じています!!
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