from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※英語学習のモチベーションを引き出すスキルを身につけるために、僕が最近学んだ「Co-Active コーチング」のセミナー体験談の続きです。
僕が今回のセミナーで一番感銘を受けたのは、「スキルの言語化」でした。
1つ1つの言葉のやりとりが、すべて分析&言語化されていて、的確な指示やフィードバックができるようになっているのです。
僕がこれまでにこのジャンルで読んできた本や参加したセミナーでは、どうしてもぼんやりした表現が多くなりがちでした。
たとえば、
「愛を持って相手に接する」
「相手への思いやりの気持ちを向けながら、話を聞く」
「相手に共感しながら聞く」
などです。
これらは、スポーツの世界で言えば、「ガンバれ!」「気合いだ!」といった、神論に近いものを感じます。
共感、思いやり、愛などの言葉は、なんとなく言いたいことは分かるのですが、
「じゃあ、具体的にどうやって共感すればいいの?共感できている時とできていない時の差は、どうやってジャッジすればいいの?」
と思うこともありました。
フィードバックを生かすのがムズカしい
練習でクライアント役の人からのフィードバック内容が、
「共感されている感じがしました。」
と言われた場合と、
「共感が少し足りない気がしました。」
と言われた場合の、違いがよく分からなかったのです。
もちろん、自分がフィードバックする側になった時にも同じです。
あくまで自分の主観で答えるので、改善ポイントを伝えたとしても、「じゃあ具体的にどこをどう直せばいいのか?」までのアドバイスはムズカしいと感じました。
「思いやりを感じました。」
というフィードバックは、リアルなクライアントさんからであれば良いと思います。
でも、「学んで練習する場」ではあまり役立ちません。
具体的にどこがどう良かったのかよく分からないので、再現性がないと感じるのです。
結局、その日の自分のノリに影響されるような気がします。
もちろん、友達同士とのおしゃべりなら良いのですが、プロとして対価をもらって話す場では、できるだけムラをなくしたいと思っていました。
このぼんやりした感じを、もう少し明確に言語化できないものか?
次回に生かすための、具体化の方法はないものか?と感じていたのです。
スキルがハッキリ言語化されている魅力
その解決策が、今回の Co-Active コーチングセミナーにありました。
すべてのスキルが、1つ1つハッキリ言語化されているのです。
コーチがクライアントに向て言う質問やコメントの1つ1つに、ちゃんとした意図と目的があり、それぞれに名前が付いています。
具体的なフレーズ例も、いくつか用意されています。
たとえば、
・拡大質問のスキル:「もし、それができたら、どうなると思いますか?」
・認知のスキル:「あなたは今日、あえて話しにくいテーマを持ってこのセッションに臨みました。本当に勇気がありますね」
などです。
もちろん、1つのスキルに対するセリフ例は何パターンかあり、自分で自由にアレンジできます。
僕が参加した基礎コースでは、全部で18パターンのスキルを学びました。
「ここまでハッキリ言語化できるまでには、相当長い期間の研究が必要だったに違いない!」
と僕は思いました。
これは後から調べて分かったのですが、僕が受けたセミナーの「CTI」という団体は、33年の歴史があるそうです。
Co-Active コーチングを教える機関としては世界最大で、33年の間に、世界100カ国以上でトレーニングを実施し、10万人以上の受講生を教える中で積み上げてきた、知恵の量と厚みを感じました。
すべてのスキルが、「クライアントとコーチが対等な関係を築くためにある」と感じます。
スパルタ式だと、どうしても上下関係が生まれがちです。
コーチが上、クライアントが下、みたいな図式です。
僕は個人的に上下関係のあるスタイルが苦手なので、今回のCo-Active コーチングは、自分にとても合っていると感じました。
フィードバックが具体的になる
スキルが明確化されているメリットは、フィードバックが明確になることです。
クライアント役の人が、コーチ役の人にフィードバックする時に、
「○○のスキルが使えていましたね。」
「このタイミングで、○○のスキルを入れると、もっと良かったと思います。」
「ここでは、○○のスキルよりも、○○のスキルを使ってもらった方が、気持ちよく話せた気がします。」
といったように、すごく具体的に伝えることができます。
その結果、次に何を意識すればいいのか?がとても明確になるのです。
さらにもう1つ、言語化することで感じるメリットがありました。
・・・つづく。
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