※僕が20代ダンススクールに通っていた頃の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。
前回の記事では、黒人ショップとは何か?について詳しい体験談をお伝えしました。
本場アメリカのHIPHOPブランドの服を、黒人が売っているお店が、黒人ショップです。
今思い返せば、当時の僕にとっては黒人ショップが唯一「海外の風」を感じられる場所でした。
黒人ショップが僕に「海外への興味」を最初に植え付けてくれた場所でした。
それまで一度も海外旅行を経験したことのなかった僕にとっては、黒人ショップは新鮮で、日本から一瞬で海外に来たような気分になりました。
黒人ショップの店内に入ると、独特の臭いが漂っていました。
不快な臭いではありません。
ただ日本では、あまりかぐ機会のない臭いでした。
アメリカから輸入した服から漂う臭いなのか?
黒人の店員さんたちの身体から漂う臭いなのか?
分かりませんが、とにかく臭いも異国情緒を感じさせる要因の1つでした。
最初は1店舗から、一気に雨後のタケノコ状態!
僕は、HIPHOPブームになる前から黒人ショップに出入りしていましたが、当時は自分が住んでいるエリア内には1店舗しかありませんでした。
でも一度HIPHOPブームが来たら、一気に黒人ショップが乱立状態になりました。
商店街を歩いていると、数十メートルに1件は見かけました。
僕はHIPHOP服を着て歩いているので、黒人の店員さんたちの格好の的になりました。
「Hey, Yo, What’s up? お店見ていかない?いいもの入ってるよ!」
「Hey, brother! 安い服あるよ!見てってよ!」
といったセリフをかけてきました。
全然安くない
ちなみに、黒人ショップに置いてある服は、ぜんぜん安くありません。
本場アメリカのブランド服なので、Tシャツ1枚1万円前後で、厚手のパーカーは2~3万円ぐらいします。
また、商品には値札が付いていないものが多く、黒人の店員さんに値段を聞かなければなりません。
「これいくらですか?」
と聞くと、即答で
「2万円!」
とかキリの良い数字を言ってきます。
本当かなぁ~と怪しくなります。
なんか適当に答えているように思えてなりません。
僕も服屋で働いているから分かりますが、全商品の価格を暗記するなんてムリです。
黒人の店員さんたちは、絶対適当に価格を言っているのが分かりました。
その証拠に、日本では珍しく「値引き交渉」に応じてくれるのです。
値引き交渉の練習になる
海外のお店に行くと、値引き交渉は当たり前にあります。
今思い返すと、黒人ショップはあえて値札を付けないことで、「値引き交渉を含めた海外の風」を日本人に感じてもらうために値札を付けていなかったのかもしれません。(単に値札付けのコストを削減したかっただけかもしれませんが)
僕は試しに何度か値引き交渉をしてみたことがありますが、けっこう楽しい会話ができました。
黒人さん:「これ、安いよ!」
僕:「いくら?」
黒人さん:「2万円。」
僕:「2万は高いよ!」
黒人さん:「しょうがないな~じゃあ、今日だけ特別に1万5,000円!」
僕:(え~!いきなり5,000円下がったぞ!)「う~ん・・・1万5,000円はまだ高いなぁ~」
黒人さん:「じゃあ、お兄さんだけ特別に1万円!」
僕:(マジか!半額!!まだいけるんでは?)「1万円かぁ~う~ん・・・」
黒人さん:「じゃあ、いくらなら買うの?言ってみて?」
僕:「5,000円!」
黒人さん:「5,000円?安すぎるよ!お店つぶれちゃうよ!じゃあ、7,000円どう?」
僕:(2万円が最終7,000円かぁ~いったい原価はいくらなんだろう?)
といった感じです。
もちろん、いつもこんな大幅な値引きが引き出せるわけではありませんが、こういったやりとりがけっこう楽しくて、買う気がないのにあえて値引き交渉してみたりしました。
日本にはこういった値引き交渉の文化がないので、慣れないと海外のお店でも値引きすることに抵抗を感じます。
でも、店員さんもこの値引き交渉のやりとり自体を楽しんでいる部分があるので、会話の一部としてやってみる価値はあります。
それで何千円も節約できたら、儲けものです。
日本でも値引き交渉が前提のお店
ちなみに、日本でも値引き交渉が前提のお店があります。
それは、電器屋さんです。
僕の家の近くにはヤマダ電機がありますが、そこで買うときにはとりあえず値引き交渉をしてみます。
電器屋さんの値付けはもともと値引き交渉を前提に高めに付けられているので、逆に交渉しないのは損です。
中には、値札の下に大きく「価格は店員にご相談ください」と書いてある物もあります。
僕は、日本のお店やサービスを買うときに値引き交渉はしませんが、家電を買うときだけは、値引き交渉をします。
型落ちの在庫処分品などは、場合によっては価格ドットコムのネットショップの最安値と同じかそれ以下の価格を引き出すこともできて、得した気分になります。
電器屋さんでは、黒人ショップで培ったスキルがめちゃくちゃ役立っています。
電器屋さん以外でも、車のディーラーなども値引き交渉前提です。
単価が高い買い物ほど、値引きした時のリターンが大きくなるので、価格交渉は大事なスキルだと思います。
10代~20代前半のうちに黒人相手に価格交渉を学べる黒人ショップは、ある意味すごく教育的な存在だったのかもしれません。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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