From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
テーブルの上に広げられた、200枚近くある色付き布。
 
 
その迫力に圧倒されながら、僕は先生の「パーソナルカラー診断」の講座を体験していました。
 
 
まず、先生は僕の身体に白い布をかぶせました。
 
 
頭だけが出るような形で、ちょうど美容院で髪を切ってもらうような感じです。
 
 
布はかなり大きいので、僕が着ている服にすべてかぶさって、顔以外見えなくなりました。
 
 
先生:「まずは、こうやって服の色がまったく見えない状態にします。服の色が見えてしまうと、その色に影響を受けて、私達の目は正確な色のジャッジができなくなってしまうからです。」
 
 
僕はカラーコーディネーター講座で習ったことを思い出しました。
 
 
(そういえば、違う色が2つ以上並ぶと、目が影響を受けて色味が変わって見える現象を習ったな!)
 
 
これはカラーの教科書にも実験コーナーがあったのですが、僕らの目は並んでいる色によってびっくりするほど影響を受けることが分かりました。
 
 
①まったく同じトーンの黄色が2色あります。
 
 
②片方の隣に、それより明るくて鮮やかな黄色を並べます。
 
 
③もう片方の隣には、それより暗くてどんよりした黄色を並べます。
 
すると、元の黄色が全然違って見えるのです。
 
 
②の方は、元の黄色は暗くて色が薄く見えます。
 
 
③の方は、元の黄色は明るくて鮮やかに見えます。
 
 
②と③が同じ色だとは、とても思えないぐらい、違って見えます。
 
 
でも、隣に並べる色を外すと、元の黄色は2つともまた「まったく同じ色」に見えるのです。
 
 
そしてまた隣に②と③を置くと、全然違う色に見えてしまいます。
 
 
まるで手品のような感じです。
 
 
人間の目は、それほど並べられた色の影響を受けるようです。
 
 

人間の肌の色も同じ

ということは、人間の肌の色も同じことが言えます。
 
 
「自分の顔のすぐ下にどんな色を持ってくるか」によって、顔色が全く変わって見えるのです。
 
 
血色が良く健康的に見えたり、どんより不健康そうに見えたり。
 
 
・自分に似合う色=自分の顔色が明るく健康的に見える色
 
 
です。それを見つけるプロを養成するための講座が、今僕が参加しているものなのです。
 
 

自分では分からない

先生は僕の目の前に鏡を置いて、僕にも自分の顔が見えるようにしてくれました。
 
 
そして、僕の後ろに立って、色のついた布を1枚1枚、丁寧に当てていきました。
 
 
何度も布を首の下に当てるので、ちょっとくすぐったさを感じます。
 
 
僕は動かないようにじっと耐えました。
 
 
しばらくすると、だんだん慣れてきて平気になってきました。
 
 
先生は、次々と僕の顔の下にカラー布を当てていきました。
 
 
トータル10枚ぐらい当てた後に、先生が言いました。
 
先生:「さあ、今当てた中で、どれが一番顔色が良く見えましたか?まずはモデルの新村君に聞いてみましょう。どうでしたか?」
 
 
僕は自分に振られるとは思わず、焦りました。
 
 
僕:「あ、え・・・っと・・・分かりません。」
 
 
先生:「そうですよね?自分では正確にジャッジしづらいんです。正確なパーソナルカラー診断は、人に見てもらわないと正確には分かりません。」
 
 
そう言いながら、先生はみんなの方を見て言いました。
 
先生:「さあ、じゃあ皆さんはどうですか?この中で何番の布が新村君に似合うと思いましたか?」
 
 
みんな自信がなさそうで、誰も手を挙げません。
 
 
先生:「ちょっと時間がたって忘れている部分もあると思うので、もう一度さっきの布を当てていきますね。メモを取っても構いません。」
 
 
そう言うと、先生はさっきと同じ動きをし始めました。
 
さっきまでと違って、みんな前のめりで身を乗り出して、僕と布をじっくり見てきました。
 
 
会場内の10人の女性たちの視線が、一気に僕の顔に集中します。
 
 
(うっ!なんてプレッシャーだ・・・)
 
 
僕は内心、うろたえました。当時まったく女性慣れしていなかった僕は、10人以上の女性から一斉に視線を受けるのは、めちゃくちゃ恥ずかしい気分でした。
 
 
(ジャニーズのアイドル達は、ステージ上でこんな気分なんだろうか?この何百倍、何千倍もの数の女性たちの視線を受けているのか・・・
 
 
いや、ジャニーズのファンはキャーキャー言いながら笑顔で視線を向けるけど、今俺の目の前にいる女性達は真剣な表情だからな。
 
 
しかも、みんな俺が好きなわけじゃないし、しかも距離が近いし・・・この状況は特殊だ・・・)
 
 
僕は、今までに受けたことのないような「圧」を感じながら、自分の目のやり場に困ってうろたえていました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
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