※僕が20代ダンススクールに通っていた頃の体験談の続きです。ダンス編は毎週日曜日に更新中。
HIPHOP服を売る黒人ショップは、僕はその後も長くお世話になりました。
「服を買う場所」というより、「海外の風を感じて、西洋文化に興味を持つきっかけの場所」になったのです。
その数年後にやり直し英語を始めた後にも、黒人ショップにはたまに顔を出して、覚えたばかりの英語フレーズを使ってみたりしました。
黒人ショップの店員さんたちの母国語は英語ではありませんでしたが、英語も流ちょうに話す人もいました。
僕は英語を話す黒人店員さんたちに英語で話しかけて、ちょっとした会話を楽しみました。
HIPHOP服に身を包んだ、大柄で迫力ある黒人さんたちを相手に英会話するのは、英会話スクールのレッスンとはまた違った楽しさがありました。
英会話スクールでは、スーツを着たカナダ人の白人の先生を相手にレッスンを受けていたので、違いが新鮮でした。
それに、黒人店員さんは日本語も流ちょうに話せるので、いざとなったら日本語に切り替えられるのも良いポイントでした。
中高生の間でHIPHOP服が大ブレイク!
時間を少し戻して、僕がまだ英会話スクールに通い始める数年前のこと。
若者の間でHIPHOP音楽の人気が出るにつれて、量販店でもHIPHOPの服が安く売られるようになりました。
本物ブランド服はTシャツ1枚で1万円以上するのに対し、量販店価格では1,500円~2,900円程度で売られるようになりました。
すると、ファッションに興味を持ち始める年頃の中高生男子が、こぞってHIPHOP服を着るようになりました。
僕が働いていたジーンズショップにも、次々とHIPHOPブランドをマネた安い服が入荷して、中高生のお客さんに飛ぶように売れました。
そうなると、ちょっと困った事態になりました。
それまで僕が着ていた服が、急に中高生っぽく見えるようになったのです。
HIPHOP服を着ている特別感
それまでは、HIPHOP服を着ていることが「ダンスを学んでいる証し」のような気分で、なんとなく特別感がありました。
街を歩いているときにも、なんとなく誇らしげな気分だったのです。
よく、ロックバンドをやっている若者が、普段からロックンローラー風の格好をして、街を練り歩く心境に似ています。
でも、ブームの影響で中高生がこぞって同じHIPHOPテイストの服を着るようになったことで、もはや自分の服は「ダンサーの証し」ではなくなってしまいました。
ただの「中高生に流行っている服を着ている、痛い20代半ば男」になってしまったのです!
僕は複雑な心境になりました。
HIPHOPが日本社会に広く認知されたことは嬉しかったのですが、このままでは自分の立ち位置がカッコ悪くなってしまいます。
僕が当時着ていた服
僕は当時、HIPHOPの本場アメリカの本物ブランド服までは持っていませんでした。
ダンス練習で毎回汗だくになるのに、Tシャツ1枚に1万円以上出したら、もったいなくて着れなくなってしまいます。
そこで僕は、これまでは有名ブランド服の半額程度で変える、無名ブランド服を買って着ていました。
Tシャツ1枚4,000~5,000円程度なら、ギリギリ許容範囲でした。
でも、僕の無名ブランド服は、量販店の安い服と見分けがつかなくなりました。
「いかん!このままでは、10才年下の中高生と同じに見られてしまう!」
と焦りました。
もともと僕が通っているダンススクールでは普段から10才以上年下の中高生と一緒に練習しているので、中高生と一緒なのが嫌なわけではありません。
ただ、「別にダンスも何もやっていない、なんちゃってヒップホッパーの中高生たち」と一緒に見られるのはイヤだと思いました。
もうこうなったら、「大人の財力」をフル活用して、中高生のおこづかいではなかなか買えない、本物HIPHOPブランド服を買って着るしかありません!
僕は、まんまとファッション業界の戦略にハマって、それまで避けてきたブランド服に手を出すことにしました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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