サルサダンスのスクールに週1で通い始めるようになって、僕は家でも練習することにしました。
今までやってきた空手、演技、HIPHOPダンス、英会話も、すべてレッスンは週1ペースでした。
これまでの経験上、週1レッスンの場合は、「レッスンがない日にも毎日自主練すること」が、上達のためには欠かせないことが分かっていました。
正直、どんなジャンルであっても、週1回2~3時間程度のレッスンを受けるだけで上達することはありません。
次のレッスンを受ける頃には、前のレッスンの内容を忘れてしまうのが普通だからです。
そこで僕は、今回のサルサも、同じように自主練してみることにしました。
男女ペアダンスのサルサでは、HIPHOPのように集団で踊るダンスにはない緊張感があります。
集団で踊る分には、自分が振りを間違えてもクラスメイトにはバレづらいです。
コンテストに出場する場合でもない限り、先生にミスを指摘されることもありません。
でも、ペアダンスは違います。
自分がペアを組んだ相手の女性に、動きをすべて見られるからです。
自分がステップを踏むタイミングを間違えたら、相手の女性の足とぶつかってしまうかもしれません。
常に1対1で向き合いながら踊るサルサダンスには、独特の緊張感が常に漂っています。
南米のリラックスした雰囲気の音楽とは裏腹に、やたら緊張するのです。
そのプレッシャーが、僕を自主練へと駆り立てました。
自主練スタート!
とりあえず、練習するためには音楽が必要です。
クラスメイトの中でベテランの女性に、音楽がどこで手に入るのか聞いてみました。
僕:「すみません、家で自主練するためにサルサ音楽のCDを買おうと思うんですが、とりあえずサルサと書かれているものなら、何でも良いんでしょうか?曲のジャンルによって、ダンスに使いづらいなどの違いはありますか?」
ベテラン女性:「あら!自主練いいわね!良かったら、私のコレクションの中からオススメをCDに焼いてあげるわよ!」
僕:「本当ですか!ありがとうございます!助かります!」
ベテラン女性:「じゃあ、来週持ってきてあげる。」
僕:「よろしくお願いします!」
思いがけず無料で良い曲が手に入ったことで、僕は練習へのモチベーションが上がりました。
次の週に、約束通りCDをもらいまいた。
ベテラン女性:「私の個人的な趣味も入ってるけど、基本的には初心者が練習しやすい曲を入れといたわよ。」
僕:「ありがとうございます!これで練習してみます。」
僕はその日のレッスン後、さっそくもらったCDを使って家で練習を始めました。
確かに、CDの中には普段のレッスンや外国人バーでのサルサパーティーで聞いたことがある雰囲気の曲がたくさん入っていました。
僕は、音楽に合わせてステップの練習を始めました。
練習しづらい
練習を始めてすぐに、僕は行き詰まりを感じました。
理由は3つ。
①まだ僕の耳には「メインのリズム」が聞こえてこないので、何に合わせてステップを踏めばいいのか分からない。
②男性は女性をリードするのが役割なので、自分の動きは少ない。
③相手と向き合っているイメージで練習しようとしても、全然イメージできない。
この3つの理由から、自主練をしていても「上達している実感」がイマイチわかないのです。
上達を感じるためには、
①分かりやすいお手本
②上達しているかどうがハッキリ分かる基準
③自分の動きが合っているかどうかのフィードバック
この3つが必要だと思います。
HIPHOPダンスの場合は、自主練している最中にも、この3つが分かりやすい状況でした。
①先生の動きをビデオに撮影させてもらい、お手本にしながら練習できる。
②振りがハッキリしているので、鏡で確認しやすい。
③ビデオの中の先生の動きと、自分の動きを撮影したビデオをチェックすれば、合っているかどうかのフィードバックがしやすい。
というのが、HIPHOPダンスの特徴でした。
でも、サルサは違います。
①先生は女性なので、動きは男性と違う。ベテラン男性のクラスメイトの動きを撮影させてもらっても、自分とどこが違うのか分からない。
②女性はターンしたり派手で分かりやすい動きがあるが、男性は女性をリードするのが役目なので、ダンス中の動きは少ない。男性はつないだ手をひっぱたり押したりしながら、女性に「次の動きのサイン」を送るのがメインの仕事なので、表面上からは何をやっているのか分からない。(パートナーの女性にしか伝わらない)
③上記①&②の理由から、ビデオ中のベテラン男性の動きと、鏡の中の自分の動きを見比べても、違いが見えてこない。
という状況でした。
そおらく、市販のサルサのレッスンビデオを買って見たとしても、ペアダンスの性質上、映像と言葉だけを使って「男性側の動き」を教えるのは、かなりムズカしいのではないか?と感じました。
その証拠に、ネット上で調べたサルサダンスのレッスンビデオは、どれも「女性向けの広告文」になっている印象を受けました。
僕は、開始早々に行き詰まりを感じました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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