From  師範代Shinya(新村真也)

(→前回のつづき)

※僕が20才の頃、「鉄工場の作業員」から、「アクション俳優」に転職しようと決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。

僕がタレントスクールに入って最初の3ヶ月で受けた訓練は、この3種類でした。

↓↓↓

①先生の合図と同時に急に泣いたり笑ったりする、「感情コントロール訓練」

②舞台上でよく通る大きな声を出せるようにするための呼吸法や発声法

③日本語の滑舌とイントネーションの訓練

この中で最も難易度が高いと感じたのは、①の感情コントロール訓練でした。

見られる緊張感

40人が見守る中、2分間感情を出し続けるのは、ものすごく難しいことでした。

最初は僕と同い年の男性が選ばれて、先生から「笑って!」と指示されました。

彼は、全員にじっと見られる緊張感の中で、「笑顔→真顔→笑顔→真顔」を繰り返して、30秒ぐらいでギブアップしていました。

「先生、もうダメです・・・」

でも、先生はストップしてくれません。

「2分間がんばりなさい!撮影の現場では、スタッフ何十人に囲まれている環境で、カメラが回っている前で、急に感情を入れなきゃならないのよ!そんな状況で、もうダメです!とか、気分が乗るまで待ってください!なんて言えないでしょ?」

と言われました。

結局彼は、「笑顔→真顔→笑顔→真顔」を繰り返して、2分後にタイマーが鳴ったときには、心身共にボロボロに疲れていました。

女性も泣くのに苦労していました。泣くポーズはできても、涙が出てきません。

いよいよ自分の番!

いよいよ、僕の番が来ました。

めっちゃ緊張します!

先生:「怒って!はい!」

(な!!怒りかぁ・・・!想定外!てっきり笑いかと思ってたのに・・・)

笑いに関しては、子供の頃に持っていたオモチャの「笑い袋」をマネして自分も笑い続ける遊びをしたことが合ったので、自信がありました。

でも、怒りはどうしたら表現できるのか、よく分かりません。

条件として、「セリフは言ってはいけない」と先生に言われています。

「プンプン!」とか言えないし、(本当に怒っている人はプンプン!とは言いません)「チクショー!」とか、「何だよもう!」みたいな、怒っている時に言うセリフも使えません。

立ち上がってイスを蹴り飛ばすわけにもいきません。

仕方なく僕は、イスに座った状態で、ひたすら眉間にしわを寄せて、歯を食いしばって、顔全体に力を入れた状態を保ってみました。

顔に力を入れ続ければ、血管が浮き出たり顔が赤くなったりするかもしれない!と思ったのです。

でも、自分が今、どんな表情になっているのか?鏡がないので分かりません。

加えて、たまに「フン!」と、息を大きく吐いて、怒りを表現してみました。

でも、クラスメイトと目が合うと、思わず笑いがこみ上げてきてしまいます。

それをこらえながら、怒りを表現し続けました。

2分の長さ

2分間がこんなに長く感じられたのは、初めてでした。

タイマーが鳴るまで、僕は顔に力を入れすぎて、筋肉が疲れてしまい、もう自分がどんな表情になっているのかさえも分からなくなっていました。

「ピピピピピ!」

やっとタイマーが鳴りました。

先生が言いました。

「表情作りは頑張ったけど、目が怒ってないわね。」

とフィードバックを受けました。

この「感情訓練」は、僕ら受講生全員にとって、3種類の中で一番難しく感じました。

泣こう!怒ろう!笑おう!と思ってもムリ

全員終わった後で、先生が言いました。

先生:「いきなり、泣こう!怒ろう!笑おう!と思っても、それはムリだったことが分かったかしら?」

みんなが大きくうなずきました。

先生:「笑おう!泣こう!と思えば思うほど、できなくなっていくの。人が泣く時は、抑えきれない感情があふれ出てきたときでしょ?」

みんな、また大きくうなずきました。

先生:「急に感情を切り替えるコツはね、自分の感情が大きく動いた時のことを思い出すことなの。誰だって、大泣きしたり、悔しい思いをしたり、大笑いしたことがあるでしょ?それを思い出すだけで、涙が出てきたり、拳を握りしめたり、ププッて思い出し笑いしちゃったり。

そういう体験を思い出すようにしてみて。もし体験がなければ、ドラマを見て感動した時の気持ちでもいいから。」

ほー!!なるほど!!と僕は思いました。

先生:「演技って、ウソ泣きやウソ笑いの技術じゃないの。役者が泣いているときは、本当に悲しみを感じている時なの。だから、見ている人ももらい泣きしちゃうの。」

クラス内がシーン・・・と静まりかえっていました。

僕は、ものすごい奥の深い世界に足を踏み入れていることに気付きました。

・・・つづく。

 

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