【僕が「習い事」に感じた夢と希望:ダンス編34】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
 
※僕が24才の時にHIPHOPダンススクールに通い始めた頃の体験談の続きです。
 
 
嵐のメンバーが振り付け師の先生から「振り写し」をわずか数時間で完了してしまう姿を見て、僕は希望がわいてきました。
 
 
自分の中に「ダンスの動きのストック」が大量にたまってくれば、振りを見た瞬間に「あ、ここでこの技を入れているんだな」というのが分かるようになる。
 
 
そして、技の動きが身体にインストールされていれば、すぐに再現することができる。
 
 
それを、嵐のメンバーが証明してくれているようでした。
 
 
今の僕はたった1分半の振りをコピーするだけで、何週間もかかっています。
 
 
でも、このまま練習を続ければ、いつかは嵐のように、
 
 
「先生の動きを見た瞬間にカンペキに再現できて、さらにステップの順番も忘れない」
 
 
という驚異のスキルを手に入れることができるかもしれない・・・
 
 
そんな希望がわいてきました。
 
 
 

英語の「初見リピーティング」に似ている

 
これはずっと後になってから僕が英語学習をしていて気付いたのですが、「英文の初見リピーティング」とダンスの振り写しは似ています。
 
 
「英文の初見リピーティング」というのは、自分の今の実力を測るためにやるチェック法です。
 
 
記憶の保持力をアップする効果もあるので、トレーニングとして定期的にやるのも効果的です。
 
 
やり方はカンタンです。
 
 
①初見の英文を聞く
 
 
②何も見ないでリピーティングする
 
 
③台本を見て答えを確かめる
 
 
この3ステップです。
 
 
もし③でミスに気付いたら、すぐに言い直します。
 
 
そしてすぐ、次の英文に入っていきます。
 
 
音読トレーニングと違って「何度も同じ英文を刷り込む」のが目的でないので、サラッと流していきます。
 
 
音源がない場合は、文字を使ってやる方法もあります。
 
 
①初見の英文を見ながら、自分の声で発音する。(1度だけ)
 
 
②英文から目を離して、①の全文を声に出す。
 
 
③もう一度英文を見て読み上げながら、ミスがないかチェックする。
 
 
以上の3ステップです。
 
 
実はこの「初見リピーティング」は、かなり負荷が高いです。
 
 
もしあなたの今の英語力が、
 
 
・聞いたら分かる英文=レベル10
 
 
だとすると、
 
 
・1回でカンペキに初見リピーティングできる英文=レベル4~6
 
 
ぐらいになるでしょう。
 
 
これは、自力でゼロから英作文(レベル3)よりちょっとだけできる、ぐらいの感覚です。
 
 

やってみよう!

 
では、試しに今、実際に「初見リピーティング」をやってみましょう。
 
 
以下の3ステップで声だししてください。
 
 
【レベル1】
 
①この英文を読み上げてください。(1回だけ)
  ↓↓↓
 
I like studying English.
 
 
②英文から目を離して、①の例文を完全再現しながら読み上げてください。
 
 
 
③英文を見返して、もう一度読み上げながら、ミスがないかチェックしてください。
 
 
 
まだ英文が短いので、楽勝かもしれませんね。
 
 
次のレベルに行きましょう!
 
 
 
【レベル2】
 
①この英文を読み上げてください。(1回だけ)
  ↓↓↓
 
I like studying English because it’s fun.
 
 
②英文から目を離して、①の例文を完全再現しながら読み上げてください。
 
 
 
③英文を見返して、もう一度読み上げながら、ミスがないかチェックしてください。
 
 
 
まだ大丈夫そうですね。
 
 
では次!
 
 
【レベル3】
 
①この英文を読み上げてください。(1回だけ)
  ↓↓↓
 
I didn’t like studying English when I was in high school.
 
 
②英文から目を離して、①の例文を完全再現しながら読み上げてください。
 
 
 
③英文を見返して、もう一度読み上げながら、ミスがないかチェックしてください。
 
 
まだ行けますね?
 
 
では次!
 
 
【レベル4】
 
①この英文を読み上げてください。(1回だけ)
  ↓↓↓
 
I haven’t studied English for almost 20 years but now I do.
 
 
②英文から目を離して、①の例文を完全再現しながら読み上げてください。
 
 
 
③英文を見返して、もう一度読み上げながら、ミスがないかチェックしてください。
 
 
そろそろ厳しくなってきたのではないでしょうか?
 
 
almostが抜けたり、haveの後ろのstdiedをstudyにしてしまったり。
 
 
では最後です。
 
 
【レベル5】
 
①この英文を読み上げてください。(1回だけ)
  ↓↓↓
 
I didn’t like studying English before but now I’m motivated to do it.
 
 
②英文から目を離して、①の例文を完全再現しながら読み上げてください。
 
 
 
③英文を見返して、もう一度読み上げながら、ミスがないかチェックしてください。
 
 
いかがでしょうか?
 
 
もし、このレベル5の英文をカンペキに初見リピーティングできたら、あなたの英語ストックはかなりのレベルです。
 
 
もしボロボロでも、気にしないでください。
 
 
まだ英語ストックが積み上がっていないだけで、今後音読や瞬間英作文トレーニングを続けるうちに、必ずできる日が来ます。
 
 
トレーニングを続けてさえいるなら、後は時間の問題です。
 
 

ダンスと同じ

 
僕が初めて英語のリピーティングをやった時には、
 
 
「あっ!これはダンスの振り写しと似ているな!」
 
 
ということでした。
 
 
自分が今までやったことのない動きは、1回見ただけでは振り写しはできません。
 
 
でも、これまで何度も練習して身体に刷り込んである動きだけで構成された振りなら、あとは順番を覚えるだけです。
 
 
そして順番も、決してめちゃくちゃになっているわけではありません。
 
 
・このステップが終わった後は、体勢はこうなっている。
 
 
・この体勢から繰り出せるステップの選択肢は、これだ。
 
 
・さらに次につなげるとしたら、このステップが自然だ。
 
 
という感じで、振りの順番にもちゃんと理由があるのです。
 
 
英文の並びも同じです。
 
 
文法が身体に染みついていれば、めちゃくちゃな語順で再現することはなくなります。
 
 
先ほどのレベル5の英文、
 
 
I didn’t like studying English before but now I’m motivated to do it.
 
 
を、単に文字列として記号のように覚えようと思ったら、ものすごい記憶力が必要です。
 
 
でも、文法が刷り込まれていれば、語順は意識しなくても「こういうことを言っている」という内容を覚えるだけで、正確にリピートできるようになるのです。
 
 
僕がこの「初見リピーティング」を初めてやった時にボロボロでも落ち込まなかったのは、ダンスの振り写しの経験があったからでした。
 
 
今やっていることが将来何の役立つんだ?と感じるようなことでも、それがいつかどこかで役に立つ日が来るかもしれません。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 
 

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