※僕が24才の時に始めたHIPHOPダンススクールで出会ったウッチーの話の続きです。
僕がウッチーと出会ったばかりの頃に話を戻します。
当時からウッチーはとても人なつっこくて、すぐに僕とY君の輪の中に入ってなじみました。
ダンスの練習だけではなく、僕の家に置いてあったサンドバッグを一緒に叩いたり、ホームビデオカメラで即席の自作アクション動画を作ったりして遊びました。
サンドバッグを見ると、ウキウキする男子は多いです。
ゲームセンターのパンチングマシンには、男のロマンが詰まっています。
僕の経験上、男同士で一緒にサンドバッグを叩くと、すぐ仲良くなれます。
これはおそらく、男性脳の中に「狩猟時代の本能」が残っているからだと思います。
男性同士は「共に戦い、同じ獲物を仕留める」ことで、絆を深めるのです。(獲物のマンモスが、サンドバッグです)
そもそも、家にサンドバッグが置いてある人が珍しいので、とても喜ばれました。
高校生のウッチーが「オラー!」と叫びながら、テンションMAXでサンドバッグを叩く映像が、今でもVHSで残っています。
Y君も僕と同じ空手の経験者で、サンドバッグ叩きがとても上手でした。
しばらく3人でサンドバッグ叩きを楽しんだ後、アクション動画を撮影しました。
一度極めると、応用できるようになる
僕はアクション俳優を目指して演技の学校に通っていた時期に、弟と一緒にジャッキー・チェンのアクション映画の完全コピー動画を作りました。
その時には、ジャッキー映画をコマ送りで見ながら、手書きの絵コンテを1カットずつ作りました。
もしあなたがジャッキー映画を何度か見たことがあったら何となく分かると思いますが、ジャッキー映画のカンフーアクションシーンは、1~2秒ごとに目まぐるしく画面が切り替わります。
僕らは当時1台しかカメラがなかったので、画面が切り替わるたびにカメラの位置を変えて、また違う角度から同じ動きを繰り返しました。
この作業は、かなり大変でした。
でも、細かく絵コンテを書いて、その絵に沿って忠実に撮影する経験は、ものすごく勉強になりました。
どんな角度から、どんな動きをすれば、パンチやキックが本当に当たっているように見えるのか?が分かるようになりました。
どんなに複雑に見える動きでも、一定のパターンに沿っていることが見えるようになったのです。
ジャッキー映画の1シーンを徹底的にパクったことで、応用ができるようになりました。
ウッチーとY君と僕の3人で即席アクション動画を作った時にも、
「ストレートパンチは、この距離でこの角度から撮ると、本当に当たっているように見える」
「回し蹴りは、この距離とこの角度で撮ると良い」
ということが、瞬間的に分かりました。
ジャッキー映画を徹底的にパクッたことで、基本原理が身体に染みついていました。
おかげで、わずか1時間程度の撮影でも、つなげたらそれなりにリアルで迫力ある映像ができました。
音読も同じ
実はこの時味わった感覚は、後になって英語の音読トレーニングを始めた時にも役立ちました。
音読は、「正しい文法で書かれた英文を、何度も声に出して読み上げて、身体に刷り込む」という作業です。
一度身体に刷り込めば、後は応用がきくようになります。
音読で身に付けた英文は、部分的に英単語を入れ替えるだけで、自由にカスタマイズできるのです。
(もちろん、スピードをつけるためには瞬間英作文トレーニングも必須ですが)
音読した文章を自分用にカスタマイズする手順
僕がよく使う手法をお伝えします。
①音読しながら、「このフレーズは、自分で言う確率が高そうだ」と感じるものが出てきたら、そのフレーズの部分は他の文章よりも多めに繰り返して、テキストなしで読み上げられるようになるまで覚えます。
②一字一句間違えずに言えるようになったら、今度は単語を自分の情報に置き換えて、「自作アレンジ文」をタイピングして保存しておきます。
③ある程度の数の自作アレンジ文がたまったら、1つのつながりストーリーにして、一度ネイティブの先生に見せて、英単語の使い方で不自然な部分がないかどうかチェックしてもらいます。
④問題ないと分かったら、その自作アレンジ文を暗唱できるようになるまで音読します。(暗記作業ですが、文型はしっかり意識して、どこまでが主語で、どこが動詞か?などは気にしながら声に出します)
⑤オンライン英会話の先生との会話の中に、自作アレンジ文を盛り込んで、反応を見てみます。
以上の手順を踏むと、音読で出会った「気に入った表現」を自分の技に変えて、取り込むことができます。
昔必死にやっていたジャッキー映画のパクり練習が、今は英語学習でも活きていると感じます。
・・・つづく。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(やり直し英語達成道場 師範代)
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