【僕が「習い事」に感じた夢と希望:演技編158】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と思って「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
僕が役者の仕事に対する興味や希望がしぼんでくるのと反比例するかのように、「つなぎの仕事」として選んだはずの仕事が楽しくなってきてしまいました。
 
 
僕が当時していた「つなぎの仕事」は、イトーヨーカードーの服飾売り場の店員でした。
 
 
当時のイトーヨーカードーは、パートの従業員のヤル気を引き出す仕組みが上手に作られていました。
 
 
フルタイムの正社員とパート社員の両方に「自分の担当の売り場で商品を自由に発注する権利」が与えられていたのです。
 
 
これは僕にとっては大きなモチベーションにつながりました。
 
 
自分の担当する売り場の中では、
 
 
・どの商品を何個注文するか?
 
・新商品を自分の売り場に置くか?見送るか?
 
・値札周りにどんな宣伝文句を書くか?
 
・売れ残った商品の値下げ額&値下げのタイミングをどうするか?
 
 
などが、自分で自由に決められるシステムでした。
 
 
すべての権限を「タテ割り」で渡されているのです。
 
 
しかも、発注操作をするのは当時最先端のガジェットでした。
 
 
今で言うタブレットのような、画面付きの機械(もっと大きくて分厚いですが)を使って、タッチペンを使って画面を操作しながら商品を発注するのです。
 
 
当時はこのガジェットを使っていること自体が「時代の最先端を走っている感」がありました。
 
 
そして、自分が仕入れたい商品を仕入れたい数だけ発注することができる自由度が、僕のヤル気を引き出しました。
 
 

扱いやすい売り場

僕の担当売り場は最初は「紳士バッグ&旅行バッグ売り場」でした。
 
 
紳士バッグ売り場は、バッグ売り場の中では地味な存在でした。
 
 
やはりバッグを頻繁に買い換えるのは女性です。服に合わせて何個も違うバッグを持ったりします。
 
 
でも男性は、バッグを一度買ったら長く使う人が多いです。
 
 
また、服に合わせて何個も違うデザインのバッグを持つようなこともしません。
 
 
基本的には1人1個、セカンドバッグも入れたら多くて2個のイメージです。
 
 
そのため、紳士バッグは動きが遅く、それほど頻繁には売れませんでした。
 
 
また、旅行バッグも同じです。特にスーツケースは、そんなに毎日どんどん売れるものではありません。
 
 
スーツケースはゴールデンウィークや年末連休の直前に急に売れて、後はパッタリと止みます。
 
 
紳士バッグも旅行バッグも、初心者の僕にとってはとても扱いやすい売り場でした。
 
 

有利な点

ただ、ひとつだけ僕に有利な点がありました。
 
 
それは、自分が「紳士バッグを使う側=男性」だということです。
 
 
バッグ売り場全体の担当者で男性は僕1人だけでした。
 
なので、「紳士バッグを使う側の気持ち」で売り場を作れるのは僕だけでした。
 
 
僕は新商品の情報をタブレット上でいつもチェックしていました。
 
 
そして新商品が入荷すると、すぐにそのバッグを隅々までチェックして、使い心地を確かめました。
 
 
時には自腹で買って実生活の中で使ってみることもありました。
 
 
そうやって見つけた「良い点&使いやすい点」を値札の横の小さな紙に書いて、広告文として使いました。
 
 

POP(ポップ)大好き人間

ちなみに、この小さな広告文の紙は「POP(ポップ)」と呼ばれます。
 
 
Point (時点)
 
Of (の)
 
Purchase (購入)
 
 
の頭文字を取ったものです。
 
 
「お客さんが買おうとした時点で目に入る小さな広告」
 
 
なので、この名前が付いています。
 
 
僕はこのPOPを考えて書くのが大好きでした。
 
 
POPを作るための小部屋があるのですが、僕はこの部屋に入り浸っていました。
 
 
僕が売り場に見当たらない時には、同僚や先輩は必ずPOP部屋に僕を探しに来るほど、僕がPOP好きなのが周りにバレバレでした。
 
 
今思い返すと、この頃にPOPを考えて書き続けた経験が、今に生きています。
 
 
・YouTubeにアップしている英語テキストや英語学習用ガジェットのレビュー動画
 
 
・自分の動画セミナーの広告文
 
 
などは、すべてこの頃のイトーヨーカードでの経験値が元になっています。
 
 
とはいえ、この頃の僕はまだ、自分が将来独立して商売をすることになるとは、思ってもいませんでした。
 
 
・・・つづく。
 
 
 

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