【僕が「習い事」に感じた夢と希望:ダンス編75】

 
From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)

 

※僕が24才の時に始めたHIPHOPダンススクールの体験談の続きです。

東京のダンスイベントに出るための振り付けを考えている1週間は、興奮してなかなか眠れませんでした。

仕事終わりの帰宅が夜11時頃なので、

・いつものダンス練習を夜12時半頃からやる
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・1時半頃に風呂に入って、すぐ出る。

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・振り作りを午前2時~3時頃までやる

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・翌朝7時に起床

というハードなスケジュールでした。

僕は昔から、睡眠時間が長くないと調子が出ないタイプです。

だからこのスケジュールは、かなりキツいです。

でも、この頃は20代で肉体的な若さがあったことと、何より「寝るのがもったいない!」と感じるほどダンスの振り作りが楽しく感じていました。

僕は別に「今からプロダンサーになりたい!」などの夢があった訳ではありません。

ダンスは完全に趣味のジャンルでした。

でも、いつの間にかダンスが、「仕事以外の時間を一番使いたいジャンル」になっていました。

通勤中の車内でも、Y君が選んだ曲をずっと聴き続けて、振りのイメージを膨らませていました。

そして、3人でダンスイベントに出て大勢の観客の前で踊るシーンを何度も想像しながら、ニヤニヤしていました。

 

将来役立つかどうか?は気にしない

この時の僕は、ダンスが将来役立つかどうか?は気になりませんでした。

実際には仕事にもめちゃくちゃ役立ったのですが、始めてから2年目ぐらいまでは、ダンスが将来どう役立つか?なんてまったく想像できませんでした。

もし周りの人達に、

「そんなにダンスを頑張って、将来何の役に立つの?」

と聞かれたら、「運動不足解消でスタミナがつく」ぐらいの答えしか返せません。

(今の僕の年なら健康やスタミナはとても大事な要素ですが、20代のうちは健康であること自体はあまり大きなプラスに感じていませんでした)

 

時間の使い方

社会人になると、「仕事以外の時間をどう使うかが大事だ!」というようなことがよく言われます。

仕事や家事以外の余暇時間の使い方としては、

①仕事に直結する勉強をする

②転職に備えて、今の業種とは違うジャンルの勉強をして資格を取る

③ゲームなどの趣味に没頭する

④身体のメンテナンスのために、運動する

⑤毎日の食生活を豊かにするために、オシャレな料理を極める

などなど、色んな方向性があります。

おそらくダンスは、③と④の中間ぐらいに位置するような気がします。

ダンスは良い運動になります。

そして、ダンスは趣味性が高いジャンルです。

仕事にはまず結びつきません。

一般企業で昇進の対象として、「ダンスのスキルがある社員」なんて項目は絶対に入りません。

 

英語学習のポジションは、人によって違う

ちなみに英語学習は、人によってポジションが変わる面白いジャンルです。

先ほどの①~⑤までのジャンルの中で、変動します。

海外と取引のある会社に勤めている人にとっては、

①仕事に直結する勉強

になるでしょう。

今の仕事に満足していない人にとっては、

②転職に備えて、今の業種とは違うジャンルの勉強

になるかもしれません。

また、定年退職後の年齢の方にとっての英語学習は、

④身体のメンテナンス

というメリットもあります。

(第2言語を勉強している人は、脳のふだん使わない部分が刺激されるので、高齢になってからボケる確率が大幅に減って、脳をシャープに保てる、という研究結果もあります)

また、僕が28才で英語学習を始めた時には、

③ゲームなどの趣味

と同じ扱いでした。

仕事で英語を使うわけでもなく、転職も考えていなかったので、完全に趣味ジャンルでした。

でも、英語も始めたら楽しくなってしまい、ダンスの
時と同じように、寝る間を惜しんでトレーニングしました。

その結果、始めてわずか3年後には、人生がまったく予想しなかった方向に動き始めました。(カナダにビジネス留学&英語講師に転職など)

でも、最初からそれを狙っていたわけではありません。

ただ、「今楽しいと思えること」に時間とエネルギーを注ぎ続けただけです。

周りから何と言われようと、「今、自分はこれをやっている時間が楽しんだ!」と思えるジャンルを見付けて没頭できることは、幸せなことです。

それが仕事になるか?ならないか?は、あまり関係がないと思います。

たとえ短い時間でも、やっているだけでワクワクしてくる習いごとは、人生を豊かにしてくれます。

20代半ばの頃の僕にとっては、それはダンスでした。

 

・・・つづく。

 

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