【外国人が日本語を学ぶ理由④鬼滅の刃を見て感じた日本の魅力】

 from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

※先日アニメ「鬼滅の刃」の最新シリーズの最終回を見た体験から学んだことの続きです。

英会話の先生たち(ネイティブ)に、日本の興味のある部分を聞くと、たいていは、

①伝統的な寺や神社、大仏など

②アニメ、マンガ、ゲームなどのエンタメ

の2つが返事として返ってきます。

そして、日本語を勉強しているネイティブの目的のほとんどが②です。(世代や個人差もありますが)

僕はちょっと前までは、

「エンタメ以外に誇れる産業は、日本にはもうないのかな?ソニーやパナソニックが世界のガジェットをリードしていた時代はもう終わったのか?」

と思っていましたが、最近、海外のアニメ事情を知り、さらに日本の人気アニメをネットフリックスで見るようになって、意見が変わりました。

エンタメ産業で世界をリードしているのは、スゴいことです。

僕は、ネットフリックスでハリウッド映画や続き物の海外ドラマなどもよく見ます。

ドラマや映画を見比べると、どうしてもアクションシーンなどではハリウッド映画の方が日本映画よりもクオリティーが高く感じてしまいます。

そもそも映画の市場規模と予算がぜんぜん違うので、仕方ないとは思いますが・・・

ところが、ことアニメになると、日本のアニメのクオリティーの高さは群を抜いていると分かりました。

・先が気になるストーリー展開

・迫力のアクションシーン

・感動を誘う壮大な音楽

など、すべてのクオリティーがとても高いと感じるのです。

そして、キャラクターたちのセリフ回しは、英語でうまく表現しづらいものが多いです。

字幕でも、吹き替えでも、日本語と同じぐらいの文章量を英語で表現しようと思ったら、ものすごい省略する必要が出てきます。

シンプル過ぎて伝わらないニュアンス

日本語は、含みを持たせるのが得意な言語です。

キャラの話すたったひと言の中に、色んな意味を詰め込んで、視聴者に意味を想像させることができます。

その深さを、英語で100%表現することはできません。

その結果、なんだかストレートすぎてつまらない表現になったりするのです。

僕は、たまに日本のアニメを見ながら英語字幕にすることがあります。

日本語でセリフを聞いた時、「おっ!そういえば、これって英語で何て言うんだろう?」と気になったら、10秒戻って英語字幕にするのです。
すると、

「え~!これかぁ・・・確かに、合ってるけど・・・なんかストレート過ぎてつまらないなぁ・・・」

と感じることがあるのです。

たとえば、先日僕が見ていた「格闘技のトーナメント試合」を描いたアニメで、こんなセリフがありました。

「俺が目指すのは・・・最強だ!!」

この「最強」の部分を言うときに、キャラの顔の半分が影になり、口元はニヤッと笑い、目は狂気に満ちた怒りの目をしていました。

この「最強」のニュアンスを、どう英語で表現するのか?

試しに英語字幕にしてみたら、

I want to be the strongest!

と出てきました。

う~ん・・・間違ってはいないんだけど・・・

もうちょっと重みのある表現はないものだろうか?

the strongest って、「一番強い」って感じで、「最強」とはまたニュアンスが違う気がするのは、自分だけじゃないと思うんだよね。

でも、きっと英語にはそういう言い換えがないから、この字幕になっているんだろうな。

いや、もしかして「最強」のニュアンスに近いマイナーな言葉が英語にもあるのかもしれないけど、アニメの速い展開の中で出てくる字幕に、一般的でない英単語を入れると、視聴者が読めないのかも・・・

なんてことを考えながら英語のセリフを分析していました。

妥協した英訳

その後も、しばらく英語字幕のまま、この格闘アニメを見続けてみたのですが、英語字幕はどれも、日本語のセリフのニュアンスまでは伝え着れていない気がしました。

けっこう妥協した英訳になっていて、「できるだけ短く、できるだけ一般的な言い回しにしよう」という意図が伝わってくるのです。

おそらく、このアニメを見ているネイティブの人たちは、キャラの声のトーンや表情と、セリフのシンプルさに違和感があるのかもしれません。

さらに、日本語のセリフを英訳するのには、膨大な時間がかかるそうなのです。

 

・・・つづく

 

p.s.夏休みに英語の勉強の習慣を付けたい方、仲間と勉強してモチベーションを上げたい方必見!お盆休みにオンライン英語自習会を開催します。詳細は画像をクリックしてご確認下さい↓↓↓

 

—————————————

※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
    ↓↓↓

 

 

From  師範代Shinya(新村真也)

やり直し英語達成道場 師範代)

※もくじは、こちら

自己紹介は、こちら

こちらですアップ

 

 

 

 

師範代Shinyaの書いた本

↓↓↓

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください