from 師範代Shinya
(→前回のつづき)(→この記事のシリーズを1話目から読む)
前回の記事では、英検準1級&1級ってどんなレベル?という解説を詳しくお伝えしました。
今回は、僕自身の英検体験談を交えながら、実際に受けるまでに至った流れをお伝えします。
まず最初、僕が28才で英語学習を始めた頃は、僕は英検やTOEICなどの資格試験にまったく興味がありませんでした。
外国人とカジュアルな会話が楽しめればいい、と思っていたのです。
20代前半の頃から習っていたストリートダンスの影響で、黒人のヒップホップダンサーが話すような、カジュアルな英会話ができたらカッコいいと思っていました。
実際、日本人のダンス仲間同士で、ダンス映画に出てくる黒人のセリフをマネしたりしていました。
「Hey, yo, what’s up? (ヘイ、ヨー、ワッサッ!)」
といったお決まりフレーズを耳コピーしたものを言いながら、お互いに拳を付き合わせたり、ハグしたりして、「西洋かぶれ」な挨拶を楽しんでいました。
そんな感じからスタートした英会話だったので、当然、資格試験に出てくるようなフォーマルな英語にはまったく興味がありませんでした。
最初の1年目は、外国人バーで知り合ったアメリカ人やイギリス人の友達と、カジュアルでこなれた会話ができるようになりたい!とずっと願っていました。
でも、当時は何の勉強もせずに、ひたすら実戦英会話のみやっていたので、ぜんぜん上達しませんでした。
スポーツで言えば、普段の練習はまったくせずに、ただ試合だけを繰り返していた感じです。
この時期の僕は、
「若者が使うカジュアル表現を使えてこそ、真の英会話だぜ!Yo!」
「英語の資格試験に出てくる、大学受験のような小難しい英語表現なんて、実際の英会話の現場では何の役にも立たないぜ!Yo!」
「ダンス映画に出てくる、スラム街の黒人の話す英語が聞き取れるようになりたいYo!」
と思っていました。
当時の自分に向かって、
「君は今から3年後の31才の時に英検準1級を取って、さらに34才で英検1級を取ることになるんだよ」
なんて言ったら、まったく信じなかったと思います。
1冊の本との出会いが運命を変える
まったく上達を感じられないまま、「どうやったら、カジュアル英語を身に付けられるのか?」をモンモンと考え続けながら、1年が経ちました。
最初の頃の英語熱が冷めて、「もうダメかも・・・別の趣味を探そうかな・・・」とあきらめかけた頃、森沢洋介先生の名著「英語上達完全マップ」の本に出会いました。
この本を読んだ日から、英語に対する考え方が180度変わりました。
英語に対する「モード」が切り替わる
それまで僕は、英語に対する姿勢は「ヒップホップモード」でした。
英語の目標を、
「黒人ヒップホッパーみたいに、カジュアルでラフな表現の俗語で話せるようになること」
に設定していたのです。
でも、具体的にどうすればそのレベルで英会話ができるようになるか?分かりませんでした。
でも、英語上達完全マップの本に出会ってからは、それまでの「ヒップホップモード」から「武道モード」に切り替わりました。
武道の世界では、試合よりも基礎練習や筋トレを重視します。
強くなりたければ、毎日の基礎練習は欠かせません。
基礎練習をせずに、「俺、練習キラいだけど、試合だけ楽しみたいっす!」なんて言ったら、師範に怒鳴られてカツを入れられるでしょう。
「試合はあくまで、日々の鍛錬を試す場だ!武道の目的は、試合で勝つことではない!日々の鍛錬そのものが、武道の本質なのだ!」
と言われると思います。
英語の習得も同じです。
試合(英会話)で強くなりたければ、文法学習や声出しトレーニング(音読や瞬間英作文トレーニング)が必要です。
僕は高校時代には剣道部に所属していました。(根性論と体罰がキツ過ぎて、2年生の時に退部しましたが・・・)
その後は、空手道場に通いました。
実はダンスよりも、武道経験の方が長かったのです。
森沢先生の本をきっかけに、脳内が「武道モード」に切り替わったことで、それまでとはまったく違うアプローチで英語学習を始めました。
武道モードで訓練
・1週間かけて音読や瞬間英作文トレーニングで新しい文型を身体にインストールする。
↓↓↓
・英会話レッスンや外国人バーでの友達との会話の中で使ってみる。
↓↓↓
・次の週になったら、また新しい仕込みをする。
というサイクルを繰り返すことで、だんだん上達していく仕組みを作り上げることができました。
この仕組み作りのために、
・当時の最新機能だった、ネイティブ発音機能が付いた電子辞書
・スピード調整機能が付いたウォークマン
を買って、学習環境を整えました。
「ちゃんとした英語」に興味が出始める
ちゃんと勉強し始めたら、音読テキストに載っている「ちゃんとした英語」に興味が出始めました。
ちゃんとした英語を音読するうちに、だんだん「こっちの方がカッコいいんじゃないか?」と思うようになりました。
「ふつうの会話もできない&発音も下手な状態で、スラム街の黒人が使うようなカジュアルな英語表現を身に付けること」
よりも、
「揺るぎない文法力と発音スキルの土台を鍛えた上で、教養あるネイティブ相手に、洗練された大人の会話ができること」
の方が、カッコ良いのでは?
と思うようになったのです。
この心境の変化は、自分でも驚きでした。
アラサーの年齢になったことも関係していたのかもしれません。
「西洋かぶれの、なんちゃってヒップホッパーモード」
から、
「英語道を極める武人モード」
にスイッチが切り替わりました。
・・・つづく。(→この記事のシリーズを1話目から読む)
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From 師範代Shinya(新村真也)
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