国際コミュニケーション力を鍛える本【速読速聴英単語シリーズの姉妹本の最新刊:英単語 Issue③】

 

from 師範代Shinya

(→前回のつづき)

前回の記事では、新刊本「英単語 Issue」でできるようになることをお伝えしました。

この本は、単に「ボキャブラリーを増やして、テスト上で良い点を取れるようになりましょう」という本ではありません。

単に英語力自体をアップさせるだけにとどまらず、

「相手を尊重しつつ、自分の意見をしっかり伝えるためのコミュニケーションスキルを磨く」

ことまでを意識して作らています。

この本の監修をしている松本茂先生の専門分野は、「国際コミュニケーション」です。

国際コミュニケーションは、単に英語力を高めればできるようになるわけではありません。

「自分とは違う環境で生まれ育った人、自分とはまったく違う考え方をしている人を尊重しつつ、自分の意見もしっかり伝える」

というスキルを高める必要があります。

日本人が苦手な「違いを受け入れる」発想

この本のまえがきでは、監修の松本先生の言葉の中に、こんなフレーズがあります。

↓↓↓

多面的な視座で他者を尊重し、未来につながる議論と行動ができる「しなやかな発想をもつ英語話者」になっていただければ幸いです。

ちなみに、松本先生の会社名は、「株式会社そうだね」です。

名前の由来の解説を見てみると、

「そうだね」には、他社に対するリスペクト(尊重、尊敬)」の念が込められています。

相手の話をよく聞いて、初めから反論、反発するのではなく、相手との共通部分を探し、あればそれを「そうですよね」「確かに」「おっしゃる通りです」と肯定することから始めましょう、ということです。

コミュニケーションの基本です。

とあります。

この英単語Issueはまさに、「自分とは違う意見を受け入れて、自分の意見も上手に伝える」というコミュニケーションスキルを鍛える本なのではないか?と感じました。

僕ら日本人は、この「違いを受け入れる」というのは苦手な気がします。

尊重 VS 沈黙

・多面的な視座で他者を尊重

・いきなり反論、反発しない

・肯定することから始める

というのは、実は日本人が苦手な部分なのではないでしょうか?

「え?日本人は、世界的に見ても、最も他者を尊重する民族じゃないの?」

と思われたかもしれません。

もちろん、それは間違いない事実です。

日本は災害時などにもお互いを気遣い、暴動が起きないことでも有名です。

日本が「世界一安全な国」と呼ばれているのも、日本文化と大きく関係していると思います。

ただ一方で、「他人と意見を交わして議論をする」という点においては、日本人は他者を尊重して受け入れるのが苦手だと思うのです。

先ほどの松本先生の言葉をもう一度見返してみると、

・いきなり反論、反発しない

・肯定することから始める

とあります。

・反論しない

・肯定する

ではないのです。

・「いきなり」反論しない

・肯定することから「始める」

とあります。

ということは、「この後にしっかり自分の意見を伝える前提」なのです。

自分の意見を言わない=相手を受け入れている?

日本人は世界の人達から見て「和を重んじるために、自分の意見をあまり言わない。Yes No をボカす。」という印象があるようです。

一見、自分の意見を言わないことは反発していないように見えますが、

「自分の意見を言わない=相手を受け入れている」

という図式にはならないような気がするのです。

ただ言葉にしないだけで、内心ではむしろモーレツに反発して自分の言葉を飲み込んでいた場合、それは受け入れているというより、ガマンしているだけです。

だから、ガマンしなくて良い状況になったら、ストレス発散も相まって、ものすごい辛辣が言葉が出てくるようになります。

それが表面化したものの1つが、最近社会問題になっている「SNSいじめ」と言われています。

匿名のSNSなら、自分の日常生活の範囲内での「人間関係の和」が乱れることがないので、反論しやすくなります。

そして、その反論の内容が「人格攻撃」になってしまうのが、日本人の特徴だそうです。

次回は、僕が実際にこれまでに見てきた「ネット上の英語の批判コメントと日本語の批判コメントの質の違い」をお伝えします。

 

・・・つづく。 (→この記事のシリーズを1話目から読む

 

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