【病院で出会った「DUOマニア」のお医者さん②初めてのMRI検査】

 from 師範代Shinya

(→前回の続き)

「DUOですか?」

初めてのMRI検査を受けに行った先の医師の先生から、まさかの質問を受けた僕は、すっかり度肝を抜かれてしまいました。

僕がホワイトボードに書いた英単語の写真を見せただけで、その先生はDUOだと見抜いたのです。

先生:「もうだいぶ前ですが、留学前にDUOをやり込んだんですけど、現地で使う機会はなかったですね~」

僕:「そうなんですか!例文を暗記する感じでやったんですか?」

先生:「そうです。ただ、使うシーンがなくて・・・その後にやった、ターゲット1900の方が、私の場合は役立ちましたね。」

僕:「ターゲット1900ですか!あれも名著ですもんね!医学の世界で留学すると、やっぱりフォーマルな表現の方が使えますよね。」

肝心の診察はそっちのけで、僕たちは英語テキストの話題で盛り上がってしまいました。

しばらく話した後に、僕たちはお互いに我に返り、先生は診察を始めました。

先生によると、寝不足でホワイトボードに文字を書いた状況だと、脳がレム睡眠に近い状況になって、平衡感覚がおかしくなっていたかもしれない、ということでした。

また、

・この1年間は特に同じような症状が出ていなかったこと。

・他に気になる症状は特にないこと。

などを考えると、多分大丈夫だろうという感じでした。

ただ、もし心配であれば、MRIで精密検査をすることもできますよ、ということでした。

もともと僕はそのつもりだったので、お願いすることにしました。

健康診断の一環として受けると、通常3~4万円ぐらいかかるそうです。
けっこう高価ですよね。

でも今回は気になる症状があって、診察を受けた後なので、保険診療が適用されて、7,000円程度で受けられることが分かりました。

だいぶ安く済みます。さらに、まさかのDUOマニアの先生にMRIの検査をやってもらえるとは!

不思議な運命です。

その日は予約がいっぱいだったので、僕は翌日の夕方に予約を取りました。

初めてのMRI

翌日、僕はまた病院に行きました。

受ける前に、看護師さんに色々と説明&質問されました。

MRIは磁気を使った検査なので、金属に弱いそうです。

そのため、時計やベルトなど、金属パーツが使われているモノは全て外しました。

また、身体に金属が埋め込まれていないかどうかも詳しく聞かれました。(ちなみに、虫歯の治療跡の銀歯は問題ないそうです)

金属フリーになった状態で、MRI装置のある部屋に通されました。

白くて大きなマシンが、目の前に現れました。

僕はガジェット好きなので、緊張と同時にワクワクします。

最後に、閉所恐怖症がないかどうかも聞かれました。

僕はどちらかというと狭い場所が好きで、子どもの頃はよく、段ボール箱で小さな家を作って、その中に弟と一緒に入って遊んでいました。

動けないほど狭い空間で、ギューギューに押し込められながら楽しんでいたタイプです。

なので、狭い空間はまったく問題ありません。

マシンの前に仰向けに寝そべらされて、最後に顔に白いお面のようなものを上からかぶせられました。

といっても、お面のように顔に密着するタイプではありません。

わずかに空間があります。

どちらかというと、顔が動かないようにするためのものかもしれません。
看護師さんから、「振動に弱い検査なので、頭を動かさないようにお願いします。検査時間は20分程度です。」と言われました。

20分!そんなにかかるのか!と驚きました。

また、音がかなりうるさいらしく、耳栓も付けられました。

最後に、途中で気分が悪くなった時用に、ブザーのようなものを手渡されました。このブザーを持った状態でギュッと握れば、途中で止めてくれるようです。

想像以上の圧迫感

セッティングが終わると、いよいよMRIのマシンの中に、僕の身体が入っていきました。

もう、目の前は白いお面しか見えません。

本当に目の前2~3センチぐらいにお面があるので、かなり圧迫感があります。

狭いところが得意な僕でも、さすがにこの圧迫感のままで20分はキツいなと思いました。

そこで、目を閉じて受けることにしました。

ちなみに、検査中に目は開いていても閉じていても構わないそうです。

想像以上の音のデカさ

いざ検査が始まると、予想をはるかに上回る騒音が聞こえてきました。

ガラガラ・・・ビー!ビー!ビー!ゴロゴロゴロ・・・

というように、色んなタイプの騒音が混じって、交互に聞こえてきます。
目の前で工事をやっているような感覚です。

耳栓が必要な理由が分かりました。

「こりゃ、うるさくてたまらん!」

という自分の心の声が聞こえてきました。

でも、とにかく動いてはいけないと言われていたので、じっとしていました。

すると不思議なことに、しばらくすると騒音が心地よくなってきました。
うるさすぎて他のことが何も考えられなくなるので、逆に瞑想のような状態になったのです。

そして、いつの間にか僕は寝てしまったようでした。

夢の中で、上の娘が出てきました。

娘が歩きながらツルッと滑って転びそうになったので、夢の中の僕は「危ない!」と左手で支えようとしたら、ビクン!と本物の左手が動いて、それがきっかけで夢から目覚めました。

(ヤバい・・・今、けっこうビクンと動いてしまった・・・怒られるかな?)

とドキドキしていましたが、特に何も言われませんでした。

途中で寝落ちしたせいか、20分はそんなに長く感じられず、あっという間に終わりました。

 

・・・つづく

 

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DUO

 

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