From 師範代Shinya(新村真也)
先日、山梨を代表するプロマジシャン、藤田大知(ふじた だいち)さんに1回限りのプライベート英語レッスンをしました。
僕はふだんマンツーマンのプライベート英語レッスンはしていないのですが、今回はプロマジシャン仲間の藤田さんが世界で活躍するチャンスをサポートするために、特別レッスンを行いました。
藤田さんは以前、国内で行われたマジックコンテストで準優勝しました。その結果、海外で行われるマジックの世界大会に日本代表で出場することになったのです。
藤田さんは、平成生まれの若手プロマジシャンです。
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2016年に東京で行われたマジックコンテストで優勝し、その他にも国際コンテストでも多数入賞を果たしています。全国メディアにも複数出演し、活躍の場を全国に広げています。
2018年11月に海外で行われる世界大会は、そんな藤田さんの海外進出の足がかりになるかもしれない大事なチャンスです。なので僕も全力でサポートさせていただきました。
マジシャンの中には、ひと言もしゃべらずに、音楽に乗せて淡々とマジックを演じる人もいます。
でも藤田さんのマジックは、そういうタイプではありません。今回の世界コンテスト用に作り上げたオリジナル手順のショーを演じるためには、どうしても「しゃべる」必要があります。
指名して壇上に上がってくれたお客さんとのやりとり、会場にいるお客さん全員とのやりとりは、英語で話す必要があるのです。
なので今回、藤田さんのオリジナル手順の演技7分間で使うすべてのセリフを、僕がその場で英語に変換していく、という作業をしました。
「マジシャン英語専用レッスン」を受けてみた感想
今回のレッスンを受けた藤田さんご本人からコメントをいただいたので、ご紹介します。
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マジシャンとして初の海外コンテストに向け、自分の演技のセリフを英訳したいと思っていました。
シンヤさんのレッスンを受けてみて、大満足です!
日常で使う単語、マジシャンならではの単語、その両方を考慮し、自分に合った英訳をつけてくださいました。
マジックの現象や観客の反応を想定したパターンなど、フォローも完璧です。
今後もレッスンをお願いしようと思える素晴らしい時間でした。ありがとうございました。
以上が、藤田さんからいただいた言葉です。
やってみると楽しい!
今回は、僕自身にとっても初挑戦でした。マジックショーのフル手順をその場で英語に変換していく、というのは、やってみるととても楽しい時間でした。
こんな流れで進めました。
①最初に日本語で演じるフル手順を見せて頂く。
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②各セリフがマジックショーの中でどんな役割を果たしているのか?海外の人たちが聞いたらどう聞こえるか?を、僕の「プロマジシャンの目」と「英語話者の目」の両方を使って分析する。
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③僕の「英語教育者の目」と「マジシャンの目」を使いながら、「マジック演技を成功させるのに効果的で無理なく覚えられる短さのセリフ」をその場で考えていく。
という流れで練習しました。
英語のセリフというのは、日本語をただそのまま直訳すればいいわけではありません。
「日本語ではこう言うけれど、英語ではこう言った方がいい。」
「日本語ではここを丁寧に説明するけれど、英語では思い切って省いた方がより伝わる」
など、文化的な違いを考えた上でセリフを決めていくスキルが必要です。
このスキルは、英語力に加えて、マジックの知識とスキル、そしてマジックショーの場数をたくさん踏んだ経験が必要になります。
自分にしかできないこと
僕は常に「自分にしかできないことは何だろう?」と考え続けています。
その中には、「イメージ英文法」と「音読トレーニング」を掛け合わせた「ハイブリッド型英語トレーニング」があります。そして今日、もうひとつの答えが今回の「マジシャン専用レッスン」で見つかった気がしました。
「マジック演技を英訳する」という作業は、マジックを知らない英語の先生にはできません。ネイティブ講師にもできません。
もちろん、「マジシャンとしての場数を踏んでいて、英語も教える経験を積んでいるネイティブ講師」が日本にいないとは言い切れません。
実際、僕のマジシャン友達の中に、「オーストラリア人のプロマジシャンで、英語を教えた経験もある人」がいます。
でも、全体的に見ると、決して数は多くないでしょう。
そういう点では、
「ふつうの英会話スクールでは満足できない、海外で活躍したいプロマジシャン」
に対して、オンリーワンの英語教育サービスを展開していくことがでたら楽しそうです。
今回のレッスンは、自分でも楽しくて充実した時間でした。
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