From 師範代 Shinya (新村真也)
英会話を初めて9ヶ月くらいたった頃のこと。
その頃にはもう、英会話スクールや外人バーに毎週通うのが習慣になっていました。
英会話スクールでは、僕は先生からは「シンヤ」、スタッフからは「シンヤさん」と、常に下の名前で呼ばれていました。
これは、当時の僕にとって新鮮でした。
日本でふつうに生活していると、下の名前で呼ばれることは少ないです。
学校の先生、会社の上司、同僚、後輩・・・みんな僕を「ニイムラさん」と、苗字で呼んできます。
あなたを下の名前で呼ぶ人を思い浮かべてみてください・・・
きっと、学生時代からの友人や、恋人くらいではないでしょうか?
日本で生活しながら、大人になってから新しくできた知り合いに、下の名前で呼ばれることはめったにないはずです。
もし、あなたの仕事が管理職で、家と会社の往復の毎日だと、苗字どころか、「部長」、「課長」みたいに、役職で呼ばれることの方が多いかもしれませんね。
僕も、当時の仕事はジーンズショップの店長だったので、スタッフからは「店長」と毎日呼ばれていました。
当時の僕が「人になんて呼ばれてるか?」を数値にしたら、こんな感じでした。
「店長」=80%
「ニイムラ」=19%
「シンヤ」=1%
コンビニとかで買い物しているときに、そのコンビニのスタッフが「店長!」と呼ぶのを聞くと、思わず反射的に振り向いてしまったりしていました。
そんな中、「シンヤ」と下の名前で呼ばれる世界を自分が持っていることが、なんとなく新鮮でうれしかったのです。
日常生活から解放される感覚でした。
英会話スクールや外人バーにいるときは、僕は仕事上の肩書きを取り払って、ひとりの生身の「人間」として見られている感じがしていました。
英会話スクールの同じクラスで知り合った友達のケイタも、年上の僕のことを「シンヤくん」と呼びます。ジャニーズみたいですね(笑)
でも、そんなノリが心地よくて、英会話の世界は僕にとって癒しでした。
外人バーへ行くと、外国人の知り合いが次々と声をかけてきます。
「ヘイ!シンヤ!また新しいマジックを見せてくれよ!」
「ヘイ!シンヤ!一緒にダーツやらない?」
どんなにイヤなことがあった日でも、外国人の彼らのいる空間に入って行くと、とたんに視野が広がるのを感じました。
ちょうど、グーグルマップをズームアウトしていく感じです。
自分のいる街が、どんどん小さくなって、静岡県が見えてきます。
静岡県が小さくなって、日本列島が見えてきます。
日本が小さくなって、世界が見えてきます。
そして、地球が自分の手の中にあるような感覚になります。
「自分の職場で今日あったイヤなことなんて、世界の視点で見たら、ぜんぜんたいしたことないんだよな・・・ たかだか、小さな島国の小さな地域の、小さな街の小さな建物の中で起こったできごとに過ぎない。
たとえ、自分の店や、会社そのものがつぶれたとしても、世の中はふつうに回っていく・・・ そう考えたら、こんなちっぽけなことで悩むのは、バカらしい!」
という視点になりました。
「そんなの現実逃避だ!」
と突っ込まれるかもしれません。でも、それで僕のストレスが大幅に軽くなったことは事実です。
そして、また明日への活力がわいてきました。
当時の僕は、まだ外国人と深い会話はぜんぜんできていませんでした。
だから、本当の意味での「英語で視野が広がる」というのは実感していませんでした。
それでも、「海外の空気」を日本で感じられるだけでも、十分な効果がありました。
仕事の外でのコミュニティー
社会人になると、仕事がらみの人間関係がメインになります。それ以外のコミュニティーといえば、学生時代の友達くらいです。
でも、趣味として英会話を始めれば、これまでとは違った人間関係が手に入ります。相手は、必ずしも外国人である必要はありません。
同じ日本人の英語学習仲間でもいいのです。
どんな形であれ、あなたの
「日常生活の輪の外側」
にいる人たちが、あなたの視野を広げ、新しい気づきやチャンスを運んできてくれる・・・そんな気がしています。
From 師範代 Shinya (新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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P.S.
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