From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
もともとCASECは、TOEICや英検などの紙の上の試験を受ける時間のない人や、貴重な休みの日を半日以上使いたくない人向けの、「手軽な英語試験」として発達してた側面があります。
でも最近は、その手軽さと価格の安さから、企業が費用を負担して自社の社員に受けさせるテストとしても活用されるケースが増えてきました。
そうなってくると、こんどは、
「CASECの点数が人事考課に影響してくる」
という状況が生まれます。
すると、必然的に「CASEC対策を教えて欲しい」という人も増えてくるのです。
僕自身の体験で言うと、まだ企業の間ではTOEIC信仰が根強いので、CASEC対策コースのようなクラスが作られるまでの需要があるとは思えません。
CASEC対策本はない
CASECはネットの試験なので、TOEICのような公式問題集や過去問題集がありません。(おそらく、対策本を出したとしても、市場がニッチ過ぎて採算が取れないのかもしれません)
そもそも過去問題集のデータがない分、「これだ!」というハッキリした対策法もないのが現状です。
試験中に、受験者の正答率に応じて次の問題レベルが変わるので、対策しづらいのが現状です。
アマゾンで検索してみたところ、唯一、それらしき本がありましたが、これはCASECだけではなく、WEBテスト全般の対策本のようです。
「Webテスト」完全突破法3
↓
必勝・就職試験! 【WEBテスティング・CUBIC・TAP・TAL・ESP・CASEC対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法【3】【2019年度版】
(↑クリックすると、アマゾンの販売ページに行けます)
そこで、僕の考える「CASEC対策法」をこのブログ記事やYouTube動画でご紹介することで、ニッチな需要を満たすことができるかも?!と思いました。
僕の考えるCASEC対策
まず、CASECは英検協会が作っています。なので、どちらかというと、出題の仕方はTOEIC寄りではなく、英検寄りです。
どういうことか?というと・・・
①リスニング問題の質問文は、先に知ることができません。(TOEICでは紙に質問文が印刷されているので、「先読み」が必須の受験テクニックです)
②問題文の中の英文は、友人同士のとてもカジュアルなものから、カチッとしたビジネス寄りの内容まで、かなり幅広いです。
③語彙レベルが1万5,000語レベル(英検1級レベル)のマニアックな英単語も出てきます。(正解の数が増えた場合のみ)
この3点は、TOEICテストにはない特徴です。
つまり、「問題の先読み」、「ビジネス英単語に絞った学習法」といった、TOEICテスト対策法のほとんどが、CASECでは使えません。
また、CASECでは長文を読む問題もないので、リーディングのスピードを上げるトレーニングもあまり役に立ちません。
その代わり、長めのリスニングを聞いて、その内容を記憶するスキルが必要になります。
そういう点で、TOEICの対策をするよりも、英検対策をした方が、CASECの点数アップにはつながると思います。
裏技
これはかなりの裏技になりますが、ネットのテスト特有のものとして、「監視の目がない」という利点があります。
そこで、裏技としては、辞書を手元に置いて、意味を調べながら受験することも可能です。
紙の辞書ではなく電子辞書を使えば、短時間ですぐに英単語の意味を調べられるので、役立ちます。
特に、パート1&2のリーディング問題や、パート4のライティング問題でスペルを調べるときに辞書は使えます。
もちろん、各問題には制限時間があるので、いかに電子辞書といえども、すべての選択肢の英単語の意味を調べることはできません。
でも、回答時間は60秒~90秒あるので、選択肢の4つの英単語のうち、2つくらいまでは調べられます。
そうすれば、消去法で正解率を上げていくことができるのです。
そんな!辞書を使うなんて!反則じゃん!
という意見もあるかもしれませんが、
「どうしてもCASECの点数を上げないと、来年は降格してしまう!」
といった背水の陣で臨む受験者にとっては、そういった裏技を使うのもアリだと思っています。
僕の考え
僕はCASEC受験中に、パート4のライティング問題で、英単語のスペルを調べるのに電子辞書を使ったことがあります。
僕の考えでは、社会へ出て「英語のスペルを正確に書く力」を要求されるシーンはほとんどないと思います。
ビジネスの現場では、手書きで英語を書くシーンはほとんどなく、パソコンが自動的にスペルをチェックしてミスを修正してくれたりすることが多いからです。
スペルの習得に情熱を燃やしている人ならともかく、僕はそういうタイプではないので、「英語は実務で使えればいいや」くらいに思っています。
なので、スペルを調べるのに電子辞書を使うことに抵抗はありません。
たとえそれがCASECのテスト中であっても、考え方は同じです。
スペルを正しく書けることと、英語を実用レベルで使いこなす力とは、別物だと思っています。
次回は、CASEC試験中の「集中力の保ち方」についてお伝えします。
・・・つづく。
P.S.
この記事が、「資格ジャパン」のサイトに公式採用されました!
資格ジャパンは、国内の資格・採用試験の情報をまとめたポータルサイトです。
資格のコンシェルジュ さがす・しらべる・えらぶ・まなぶ
資格のすべてがここにある!
資格のすべてがここにある!
「資格ジャパン」のCASE情報ページはこちらをクリック
コメントを残す