【英単語を増やす3ステップ⑪僕の体験談9】

From  師範代Shinya(新村真也)

(→前回のつづき)

僕が英単語を増やした3つのステップの体験談の続きです。

①音読トレーニング(文の中で意味と使い方を覚える)

②英単語帳(システマチックに覚える)

③多読&多聴(自然に覚える)

の3ステップのうち、②の英単語帳を使ってTOEICテストの中で知らない英単語がなくなった僕は、すっかり気をよくして、次のステップに進みたくなりました。

TOEICの次に狙いを定めたのは、英検1級でした。

でも、英検1級とTOEICの間には、英単語レベルに大きな開きがありました。

英検1級の問題を読めるようになるためには、手持ち英単語の数を今の1.5倍ぐらいに増やさなければなりません。

また、単に英単語だけではなく、えげつないぐらい長い英文を読む耐性も身につける必要があります。

英検1級の問題で扱われる英文は、

・1文の長さが長い。(文の開始からピリオドまでが5行ぐらいになることもある)

・1記事の長さが長い。(記事を1本読み切るまでに心が折れそうになる)

・内容が難しい。(中身のトピックが難しい)

という特徴があります。

TOEICの長文問題は、日常で使われるビジネスメールや手紙が題材になっているので、必要以上に長いものはなく、内容を記憶しながらスイスイ読むことができます。

でも、英検1級の長文は1文ごとの負荷が高くて、1記事を読み終わるまでの「摩擦」や「抵抗」がすごいので、1記事を読み終わった頃にはヘロヘロになります。

「で、結局この記事は全体で何を言ってるんだ?」

という感じで、内容も抜けていたりします。

 

サラサラの水 VS ねっとりした泥

TOEICの長文が、「プールのサラサラした水の中を歩いて進む感じ」だとすると、英検1級の長文は、「泥沼のねっとりまとわり付いてくる泥の中を、必死で進む感じ」です。

進むときの抵抗感が全然違うのです。

そのため、単に英語単語力を増やしただけでは対抗できないと感じました。

英単語力は、「最大筋力」のようなものです。

泥沼の中をスムーズに進めるようになるためには、「泥沼を歩くこと自体に対する慣れ」も必要です。

最大筋力を伸ばしつつ、泥沼の中を歩くこと自体に慣れることで、無駄なエネルギー消費を抑えながら泥沼の中を進むことができるようになります。

そこで僕は、しばらく本棚の奥深くに封印していた、

「速読速聴英単語シリーズの長兄ラオウ」

Advanced 1000(現1100)

に再び手を伸ばしました。

速読速聴・英単語 Advanced 1100 ver.4

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2種類のトレーニング

僕は、Advanced1000(以下ラオウ)の容赦のない強さに、ボコボコにされて傷ついた経験がありました。

でも、英検1級(カイオウ)を倒すためには、ラオウと再び拳を交えるしかありません。

ラオウの拳が見切れるようになれば、カイオウにも勝てる見込みが出てくるのです。

僕は、おそるおそるラオウに手を伸ばしました。

以前、撃沈した1ページ目のユニット1の記事に目を通してみました。

・・・やっぱり読めません。

TOEICで知らない英単語がなくなるまで筋力を上げても、ラオウの拳一発すら見切れない・・・

僕は再びヘコみそうになりました。

でも、ここで退却するわけにはいきません!

「まずはユニット1から進む」

という固定観念を捨てて、

「自由気ままに好きなユニット記事&倒せそうなユニット記事からつまみ食いしていき、勝てそうもないユニットに遭遇したら、途中で撤退する」

という作戦で進めることにしました。

僕はこの自由でトリッキーな戦法を、「雲のジュウザ作戦」と名付けました。

 

真正面からぶつからない

真正面からラオウとぶつかっても勝てませんが、背後や左右からジワジワ攻めれば、徐々にスタミナを奪うことができるかもしれません。

ジュウザと化した僕は、この時点では、「ラオウを全ユニット1冊分、丸々攻略する」という目標を立てないことにしました。

それよりも、「どこまでラオウにダメージを与えられるか?を試してみる」という考え方に切り替えました。

今思い返せば、この「思考のチェンジ」が、最終的にラオウの拳を全部見切って、カイオウ(英検1級)を倒すまでの道のりの第一歩になりました。

・・・つづく。

 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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