From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
英語学習に向かうときに感じる、「小さな面倒くさいこと」は、「摩擦」となって、あなたの「英語学習に向かう勢い」を奪ってきます。
一つ一つの摩擦は小さいので、自分の中にある「勢い」が奪われていることにあまり気付きません。
摩擦が積み重なって、ある一定量に達すると、あなたの英語学習の勢いは奪われてしまいます。
大きな摩擦を「気合いと根性」で振り切って前に進める人もいます。
でも、ほとんどの人はできません。(僕もできません)
摩擦は大きくなる前に、小さなものを一つ一つ取り除く「工夫」が必要です。
今回は、これらの「小さな摩擦」を取り除く方法をお伝えします。
山ピーの知恵
以前、「英語の達人養成ジム五反田スクール」が載った雑誌「AERA ENGLISH」の中で、ジャニーズの山下智久さん(山ピー)がインタビューを受けていました。
山ピーは、日本にいながら英語力をアップさせたことで有名です。
インタビューの中で山ピーは、摩擦を取り除く工夫をしていることを伝えていました。
「摩擦」という言葉は使っていませんでしたが、内容はまさに、摩擦を取り除く工夫でした。
まず、山ピーはテキストを買うときには、必ず同じ物を2冊買うそうです。
そして1冊は仕事バッグに中に入れます。
もう一冊は、「今日やるページ」を開けた状態で家の机の上に置いてから、家を出るそうです。
仕事中は、バッグに中にあるテキストを使って学習します。
帰って来る頃には、疲れてグッタリしていますが、机の前に座るとテキストが開いた状態で目に入ってきます。
すると不思議なことに、その英文を読むことは自然にできてしまうそうです。
ここでもし、「テキストを本棚から探して」「ページをパラパラめくって探す」という作業があったら、間違いなく自分はテキストに手を伸ばすことはしないだろう、と山ピーは言っていました。
「英語学習に向かうこと自体をいかにラクにするか?を常に考えている。」
というコメントが、印象的でした。
この考え方は、すごく合理的です。
摩擦を1つずつ取り除く
もし、あなたが通勤などのすきま時間で英語学習をしているなら、「同じテキストを2冊用意する」ことで、かなり摩擦が減ります。
常に仕事用バッグの中に「持ち運び専用テキスト」を1冊入れておくことで、
「電車の中でバッグを開いたら、テキストを入れ忘れてることに気付いた!」
ということがなくなります。
これで1つ、摩擦が減ります。
摩擦は、ひとつずつ見つけながら減らしていく工夫が大事です。
#僕のケース
僕の場合は、摩擦ポイントを片っ端からつぶしていきました。
電子辞書2台持ち
まず、紙の辞書と電子辞書では、目当ての英単語にたどり着くまでのスピードがぜんぜん違います。
電子辞書は開いたら2~3秒で打ち込める状態になるので、パソコンやスマホよりスピード感があります。
また、他の余計な機能がない分、途中で固まったりすることがありません。
通信機能がないためメールも受信できないので、他に気をそらすものがありません。
これだけでも、かなり摩擦を減らすことができます。僕は、英語学習を始めてすぐ、電子辞書を常に2台持ちしていました。
一台は家の机の上に置いて、もう一台は常に仕事バッグの中に入れておきました。
おかげで、電子辞書を忘れたりなくしたりすることもなく、いつでもサッと使えるので、すごく快適な英語学習時間になりました。
・・・つづく。
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