From 師範代Shinya(新村真也)
今や、英語学習者の3人にひとりが持っている電子辞書。
僕も以前の記事で、電子辞書の選び方をお伝えしました。
でも、せっかく良い電子辞書を買っても、意気込んで使うのは最初の1ヶ月だけ。
あとはまったく触らない状態・・・なんてケースをよく見ます。
バッグにはいつも電子辞書を入れているけれど、それだけで満足してしまっていたり。
でも、電子辞書はお守りではありません。持っているだけで英語力が上がるわけではないのです。
せっかく数万円を出して買ったのだから、ぜひ使い倒していただきたいと思っています。
「使い倒す」とは?
でも、「使い倒す」というと、なんとなく「すべての機能をフルに使いこなしている」イメージがあると思います。
でも、実際には電子辞書のいろんな機能をフルに使うことはほぼ不可能です。
なぜなら、最近の電子辞書には、どんどん機能が増えてきて、とてもすべてを使うことなどできないくらいい、いろんなことができるようになっているからです。
僕の考える電子辞書を「使い倒す」というのは、たくさんの機能をすべて使うことではありません。
そうではなく、「毎日の英語学習で電子辞書を使う」ことです。
メニューを増やさない
英語学習は、メニューを数を増やさない方が効率が良くなります。
実際、僕自身の英語学習がうまくいった理由は、メニューを「音読トレーニング」と「イメージ英文法」の2本だけに絞り込んだからです。
音読トレーニングとイメージ英文法の2本でしっかり基礎を固めたあと、サプリメント的に多読トレーニングやボキャビル(英単語トレーニング)を取り入れましたが、それはあくまで慣れて余裕が出てきてからです。
最初からメニューの数を増やすと、学習効率は落ちます。
なぜなら、「今日は何をやろうかな?」と迷っているうちに、意志の力を消耗するからです。
TOEIC換算で700点前後の力を身につけるまでは、無理にメニューを増やさない方が早くゴールに到達できます。
電子辞書を買った目的
ここで、あなたが電子辞書を買った目的を思い出してみてください。
それはきっと、「英語力をアップさせる」ことではないでしょうか?
別に「電子辞書のすべての機能をフル活用する」こと自体が目的ではないですよね?
電子辞書はあくまで「手段」です。手段と目的が逆転してしまっては、意味がありません。
電子辞書を毎日使う方法
僕は、電子辞書を買って以来、触らない日はないくらい、毎日使っています。
でもそれは、きっとあなたの想像しているような使い方ではありません。
僕がこれから伝えようとすることは、きっとあなたをがっかりさせるでしょう。
でも、「英語力をアップさせるという目的」に沿った使い方をするには、この方法が一番オススメです。
電子辞書で使うべき3つの機能
数え切れないほどある電子辞書の機能メニューの中で、僕がオススメする機能はこの3つです。
①ネイティブ発音機能
②英単語帳機能
③お気に入り辞書登録機能
以上です!
「そんな機能とっくに知ってるよ!」
「タイトル見て、使いこなす方法だって書いてあったからここまで読んだのに、ダマされた!!」
って思いませんでしたか?
でも実は、僕が今でも毎日電子辞書を使えているのは、使う機能をこの3つにシンプルに絞り込んだからなんです。
シンプル・イズ・ベスト
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と考えているうちに、だんだんストレスになってきて、次第にすべてをやらなくなってしまう・・・なんて経験ないでしょうか?
電子辞書の機能をすべてフル活用しようとすることは、まさにこの状態なのです。
だから、僕はこのつに絞り込みました。そして、3つに絞り込んだら、僕の電子辞書は英語力アップに大きく貢献してくれました。
僕の電子辞書は、TOEIC950点を超えるのにすごく役立ちました。
英検1級を取るのにもすごく役立ちました。
だからもう、十分に投資した元が取れたと思っています。
でも、今でも電子辞書は僕にとって欠かせない存在になっています。
では、なぜこの3つの機能が必要なのかを見ていきましょう。
①ネイティブ発音機能
今、書店で売られている英語のテキストは、CDなどの音声素材が付いているものがほとんどです。
だから、今さら発音チェックに電子辞書を使う気が起きないかもしれません。
でも、本気で英単語を増やそうと思った場合、CDで発音をチェックするだけでは足りないことが多いです。
なぜなら、英語というのは文章の中で必ず英単語同士の「音がつながる」からです。英単語同士の音がつながると、ぜんぜん違う音に聞こえます。
たとえば、
an English teacher
という言葉をCDの会話文の中で聞くと、音がつながるので、
「アニングリッシュティーチャー」
と聞こえます。
すると、「English」の部分を「ニングリッシュ」と覚えてしまうかもしれません。
そうなると、「English」を単体で「イングリッシュ」と発音された音を、聞き取れなくなってしまいます。
今の例は、あなたも知っている「English」という発音を使ったので、「間違えるはずないよ!」と思ったかもしれません。
でも、これがもし、あなたが初めて見る英単語だった場合はどうでしょう?
きっと、間違った発音を覚えてしまえば、そのまま定着してしまう確率大ではないでしょうか?
それを防ぐためにも、個々の発音チェックは避けて通れない大事な部分です。
気を遣わなくていい
昔は、英単語の発音をチェックしようと思ったら、ネイティブの人をつかまえて、英単語を見せて発音してもらうしかありませんでした。
僕も電子辞書をゲットする前は、クラスの前後でネイティブの先生に英単語の発音をしてもらって確認していました。
でも、また忘れてしまって、同じ単語を何度も聞き直すのはちょっと気が引けました。
その点、電子辞書は同じ英単語をクリアな音声で何度も繰り返し発音してくれます。
相手は機械なので、何十回同じ英単語を発音させても、こちらが気を遣う必要はありません。
僕は新しい英単語を覚えるとき、その英単語を電子辞書にネイティブ発音させて、自分が後に続けてリピートするという作業を1日10回以上やります。
それを1週間ほど続けます。同じ英単語を何度も何度も発音するのです。
これは、ネイティブの先生相手では絶対にできない作業です。
②英単語帳機能
これは、実はとても役立つ機能です。電子辞書には「ヒストリー」という機能があります。
インターネットで言う「検索履歴」みたいなやつです。
一度調べた英単語を記憶して、すぐにさっき調べた英単語を引き出せる仕組みです。
でも、これには欠点があります。途中でぜんぜん関係ない英単語を調べたときに、そもヒストリーに加わってしまうのです。
すると、もう一度発音チェックしたい英単語をまた探すのに時間と手間がかかってしまうこともあります。
それを解決するのが「単語帳機能」なのです!
単語帳機能は、自分で登録した単語を自分の望んだ並び順で表示させることができる便利なツールです。
僕の使い方をご紹介します。
僕はまず、今音読しているテキストの名前を、電子辞書の単語帳につけます。
そして、そのテキストの中に出てきた知らない英単語を、電子辞書の単語帳データの中に入れていくのです。
すると、自分が入れた順番でテキスト別に英単語がすぐに呼び出せるので、すごく便利です。時間と手間が大幅に省けます。
③お気に入り辞書登録機能
これは、ふだんよく使う辞書を登録して、カンタンに呼び出せるようにしておく機能です。
電子辞書には、何十冊もの辞書が収録されています。英語の辞書もたくさんあります。
たくさんあると、どうしてもいろいろと使ってみたくなります。
でも、それぞれの辞書によって「クセ」があるので、慣れるまでに時間がかかることがあります。
僕は、自分がふだんメインで使う辞書を3冊程度に絞り込むことで、効率がアップするのを体感しました。
辞書そのものに慣れていると、調べるスピードがアップします。
用例などのレイアウトも知り尽くしているので、新しい英単語もストレスなくカンタンに調べることができます。
さっき、英語トレーニングメニューを絞り込むことで「意志の力」を温存できるとお話ししました。同じように、ふだん使う辞書の種類も絞り込むことで、「意志の力」を温存できます。
僕のお気に入り登録辞書トップ3
参考までに、僕がお気に入り登録している辞書のトップ3をご紹介します。
①ジーニアス英和大事典
収録語数の多さと、解説の丁寧さが気に入っています。英単語の「語源」も解説されているので、語源だけを調べる手間が省けます。
※「語源」とは、ひとつの英単語を構成するパーツの意味のことです。たとえば、「pre = 前」、「re = うしろ」など。
② ロングマン現代英英辞典
英語で英語を調べるときに使いやすい辞書です。使われている英語自体がとてもシンプルでわかりやすいので、意味がスーッと頭の中に入ってきます。
③オックスフォード新英英辞典
英単語の「語源」がたくさん載っているので、重宝します。①のジーニアス英和大辞典の載っていなかった語源も、このオックスフォードで調べると載っていることがあります。
以上が、僕自身の電子辞書の使い方&お気に入り辞書です。
僕は、今解説した方法で電子辞書を使って英検1級まで取れました。
なので、少なくとも語彙レベル1万5,000語くらいまでは、この方法で効果があると実感しています。
この動画では、実際に僕が自分の電子辞書を使って解説しています。
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僕の電子辞書の使い方例
僕の電子辞書はカシオの「エックスワード」です。もし、あなたが同じエックスワードシリーズを持っていたら、きっと参考になると思います。
電子辞書を使った英単語力アップトレーニング方法はこちら
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
P.S.
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