From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕がカナダに3ヶ月間留学してから帰国後の、日本での体験談です)
(→前回のつづき)
帰国してから受けた英検準1級の筆記試験を何とかギリギリで合格できた僕は、2次試験の面接に進みました。
英検の面接は、英語だけで行われます。
①英文の朗読
②イラストを英文で説明
③面接官の質問に英語で答える
という3つのパートで成り立っています。
英検準1級の面接のトピックは、社会問題がメインです。
英検の面接試験は、2級あたりからだんだん社会問題が含まれるようになります。
たとえば、
「現代人は、インターネットに依存しすぎていると思いますか?それはなぜですか?」
とか、
「今後、日本に来る外国人観光客がどんどん増えていくと思いますか?それはなぜですか?」
みたいな感じです。
でも、2級レベルではまだガッツリした答えを求められるわけではありません。
2~3文くらいで簡潔に答えるだけで、合格できます。
でも、準1級はそうはいきません。
しっかり論理立てて答える必要があります。
自分の意見を述べる問題の数も増えます。
ただ、このトピックに関しては僕は留学中にクラスメイトとよく話していたので、自信がありました。
本番当日にピンチ!!
ところが、本番当日になって、僕はピンチに陥りました!
朝起きたら、体調があまり良くなかったのです。
カナダから帰ってきて気が抜けたのか、就活の疲れが出たのか分かりませんが、この日はなんだか朝から気分が悪くて、胃の調子が悪く、食欲もありませんでした。
よりによって、面接本番の日に!!
一応、1次試験が受かった人は、1年以内なら1次試験が免除になって、2次試験だけを受けることができます。
でも、ここで見送ったら、次は半年後くらいになってしまいます。
そこで僕は、体力をセーブしながら受ける作戦に切り替えました。
温存作戦
会場に着いたら、控え室では目を閉じて、静かに座っていました。
余計なことを考えず、心を無にして、僧侶になったつもりで、静かに瞑想していました。
ふと周りを見ると、みんな本を開いています。
僕の左にいる人の手に持っている本から、
「英検2次面接対策」
というタイトルが目に飛び込んできました。
面接対策?
もう面接の流れは十分に分かってるだろうから、今さら確認するまでもないだろう?
今度は右側の人を見ました。
「英検準1級単語集」
というタイトルが目に飛び込んできました。
英単語帳だと?
面接試験前に英単語帳を見ても役に立たないだろう?
それって、一次試験のためにあるんじゃないの?
そんな突っ込み文句が僕の頭の中を駆け巡りました。
おっと!!いかん!いかん!!
人のことをあれこれ言っている余裕はないんだ!
俺は今、体調不良だ!
本番までに、なんとかHPを回復させねば!!
頭の中から雑念を振り払って、また瞑想しました。
面接官登場!
ラッキーなことに、僕の順番はなんと一番最初でした。
早く終わらせて休むことができる!
そう思ったら、一時的にHPが3ポイントくらい回復しました。
僕ら受験者が廊下に並べられたイスに静かに座っていると、むこうから小柄なおじいちゃんがニコニコしながらやってきました。
そのおじいちゃんは、元気な声で、受験者の僕らに、
「Hello!」
と声をかけてきました。
ん?誰だ?
すると、僕の目の前の教室のドアを開けて中に入っていきました。
あっ!あの人がこの教室の担当面接官か!
なんてフレンドリーな人なんだ!
受験者に笑顔であいさつする面接官なんて、きっと性格が良いに違いない!
僕を含めた廊下に座っている受験者の緊張は、一気に解けた感じがしました。
僕のHPがまた3ポイント回復しました。
よし!これなら、落ち着いてリラックスして行けるかもしれない!
・・・つづく。
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