From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
「いつか読めるようになりたい!」
そう思って買った英語の本を開くと、今までの音読教材では見たことのないようなスゴい長さの英文が目に飛び込んできました。
文章の始まりからピリオドまでが、恐ろしく長いのです。
使われている英単語も全く知らないものばかりです。
想像以上に難しくて、あまりに理解できなくて、めちゃくちゃヘコみました。
いったい、いつになったらこの容赦ない長さの英文が読めるようになるんだろう?
なんだか道は通そうだなぁ・・・
そう思ったら、急にモチベーションがダウンしてきました。
これが、僕が一番最初に感じた「ネイティブ向けの英語の本」に対する印象でした。
あまりにヘコんだので、自分の目の付かない押し入れの奥にしまっておきました。
初心者がいきなり英語の本を読まない方が良い理由
もしあなたが英語初心者で、「いつか英語の本で情報を取れるようになりたい!」と思っていて、今すぐ英語の本を開いて読んだら、おそらくあの頃の僕と同じような経験をするはずです。
受験英語をガンバった経験のある人にとっては、容赦のない英文を読み進めることに対する耐性があります。
でも、当時の僕のような「受験英語の経験がない英語初心者」にとっては、長文に対する耐性はありません。
気合いで読み進めようとしても、ムリです。分からないものは分からないのです。
もちろん、英単語の意味を辞書で引きつつ、めちゃくちゃゆっくりのペースで進むことはできるかもしれません。
でも、おそらく「文法のカベ」が立ちはだかります。
英文は英単語の意味だけが分かっても、何を言っているか理解できないのです。
英語は「並べる順番」で意味が決まる
英語は「並べる順番で意味が決まる言語」です。
①Shinya gave Sayaka a present.
(シンヤやサヤカにプレゼントをあげた)
②Sayaka gave Shinya a present.
(サヤカはシンヤにプレゼントをあげた)
③Present gave Shinya Sayaka.
(プレゼントはシンヤにサヤカをあげた?)
同じ英単語を使っていても、並べる順番が変わると意味が180度変わってしまいます。
でも、英語初心者が英文を作ろうとすると、実は③のパターンの英文を作ってしまいがちです。
「プレゼントをあげた。シンヤはサヤカに」
という日本語っぽい順番で英文を作ると、
③Present gave Shinya Sayaka.
(プレゼントはシンヤにサヤカをあげた?)
になってしまうのです。
もしくは、「シンヤはサヤカにプレゼントをあげた」という自然な日本語をそのまま英単語だけ置き換えて、
Shinya Sayaka a present gave.
みたいに、英文として破綻している文章を作ってしまいがちです。
英文が正しい順序で並べて作れないということは、「正しい順序で並べられた英文の意味を理解できない」ということでもあります。
それが、僕が一番最初に英語の本を読もうとした時の状態でした。
こんな状態でムリに英語の本を読み進めようとしても、モチベーションが下がって終わりです。
僕は「辞書で英単語の意味を引きながら調べる」ことの限界を感じました。
文法力が固まるまで、グッとガマン!
英語初心者で、学生時代に長文読解の練習をした経験がほとんどない場合(もしくはもう覚えていない場合)は、英語の本を読むのはグッとガマンして、まずは文法を固めた方が良いです。
文法は、実は英語のあらゆるスキルの中で最も早く仕上がります。
知識を入れるだけなら、早ければ数ヶ月で頭の中にインストールできます。
ただし、頭の中で分かっているからといって、それを会話の中で出せるかどうかは、また別問題です。
でも、知識として入れるだけなら短期間で済みます。
なので、もしあなたが「一刻も早く英文を読めるようになりたい!」と思っている場合は、先に文法ルールだけ頭に入れてしまうのがオススメです。
その後は、「辞書を引きながら英単語を調べつつ、読み進める」というスタイルでなら、本を読み進められると思います。
(ただし、ボキャブラリーが足りない場合は1ページ読解するのにかなりの時間がかかることは覚悟しなければなりませんが)
・・・つづく。
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