
from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
前回は、AIボイスレコーダーのWavenote TAGが、これまでのボイスレコーダーとどう違うのかをご紹介しました。
昔のボイスレコーダーは、録音した音声を後から聞き返すためのものでした。
ところが、AIボイスレコーダーの場合は、録音した音声を文字起こししたり、翻訳したり、内容を短く要約したりできます。
そして、僕が特に便利だと感じているのが、リスニング学習への活用です。
英語を聞いた時に、なんとなく意味は分かった。
でも、本当に正しく理解できていたのかは分からない。
そんなモヤモヤを、AIを使って確認できるようになったのです。
「なんとなく分かった」を確認できる
リスニング学習をしていると、全体の雰囲気はつかめたけれど、細かい部分までは自信がないことがあります。
話の流れから意味を推測して、その場では分かったつもりになっていることもあります。
僕自身、以前は英会話レッスンを録音して後から聞き直した時に、先生の言っていたことを勘違いしていたと気づいたことが何度もありました。
レッスン中は、先生の英語を聞きながら、自分の返事も考えなければなりません。
会話を止めないようにすることで精いっぱいなので、聞き取れなかった部分を細かく確認している余裕はないのです。
でも、後から録音を聞くと、思っていた内容と少し違っていた。
そんなこともあるでしょう。
英語の教材であれば、後ろのページに台本や日本語訳が載っています。
ところが、英会話レッスンや海外旅行中の会話、海外のポッドキャストなどには、台本がないことも多いです。
これまでは、聞き取れなかった部分があっても、正解を確認する方法がありませんでした。
でもAIボイスレコーダーを使えば、台本のない音声を録音して、後から文字にできます。
つまり、自分が実際に聞いた英語に、後から台本を作れるのです。
まずは全文ではなく要約を見る
録音した音声を文字起こしすれば、聞き取れなかった英文をすぐに確認できます。
ただ、僕は最初から全文を読むよりも、先にAIが作った要約を見る使い方が良いと思っています。
英語を聞いた直後に文字起こしの全文を読んでしまうと、音声を聞いて理解したのか、英文を読んで理解したのかが分からなくなるからです。
まずは英語を聞いて、自分なりに内容を理解します。
その後、録音した音声をAIに要約させます。
自分が理解した内容と、AIの要約が大体同じであれば、話の中心部分は聞き取れていたと判断できます。
反対に、自分が重要だと思っていた話が要約に出てこなかったり、全く記憶にない内容が要約に入っていたりした場合は、どこかで聞き違えていた可能性があります。
そこで初めて、文字起こしされた英文を細かく確認します。
この順番で使うと、最初から答えを見ることなく、自分のリスニング力をチェックできます。
一語一句を完璧に聞き取ることだけが、リスニングではありません。
実際の会話では、相手が何について話していて、何を伝えようとしているのかを理解することが大切です。
AIの要約は、話の全体像をつかめているかどうかを確認するのに使いやすいと感じています。
自分が聞いた英語からクイズが作られる
今回、僕が面白いと思った新機能の1つが、録音した内容からクイズを作れる機能です。
僕は試しに、自分の出身地や、東京へ引っ越してきた理由を英語で話してみました。
僕は静岡県出身で、現在は東京に住んでいること。
静岡県は緑茶で知られていて、富士山が静岡県と山梨県の境にあること。
伊豆半島には美しいビーチや温泉があり、東京からも多くの人が訪れること。
結婚をきっかけに東京へ移り、そのタイミングで自分のビジネスを始めたこと。
こういった内容を、1分ほど英語で話しました。
その音声を文字起こしして、AIにクイズを作らせてみたのです。
すると、
「シンヤは現在どこに住んでいますか?」
「静岡県は何で知られていますか?」
「シンヤが東京へ移住した理由は何ですか?」
といった問題が、自動的に作られました。
僕が自己紹介している英語音声の中には、Shizuoka(静岡)という言葉が何度も登場します。
そのため、単語だけを拾って聞いていると、僕が現在住んでいる場所も静岡だと勘違いするかもしれません。
TOEICや英検のリスニングでも、「頻繁に聞こえてくる単語」が実はひっかけだったりすることは、よくあります。
AIボイスレコーダーの要約機能を使えば、話の中に出てきた単語を聞き取れたかどうかだけではなく、文章全体の意味を理解できたかどうかまでチェックできるのです。
クイズに答え終わると、正解率も表示されます。
間違えた問題については、音声のどの部分を聞き落としていたのかを振り返ることもできます。
リスニングでは記憶に残す力も必要
TOEICや英検などのリスニング問題では、英語を聞いた後に、その内容について質問されます。
聞いている最中には理解できていたのに、問題を読む頃には内容を忘れてしまった。
そんな経験がある人も多いと思います。
これは、英語を聞き取る力だけの問題ではありません。
聞いた情報を、一時的に頭の中へ残しておく力も必要だからです。
AIが作ったクイズに答えることで、自分が音声の内容をどのくらい覚えているのかも確認できます。
聞こえてきた英語を、ただ日本語に変換して終わるのではなく、誰が何をして、どんな順番で話が進んだのかを意識するようになります。
クイズよりも気軽に復習したい場合には、フラッシュカードを作ることもできます。
画面に質問が表示され、答えを考えた後にタップすると、正解が出てきます。
英会話レッスンで先生が教えてくれたことや、旅行先でガイドさんから聞いた情報をカードにしておけば、後から短い時間で振り返ることもできます。
ただし、クイズやフラッシュカードを作ること自体に夢中になりすぎないように注意が必要です。
新しい機能は面白いので、僕も試し始めると、つい色々な問題を作りたくなってしまいます。
でも、英語学習の主役は、あくまで英語を聞くことです。
クイズは、自分の理解度を確認するための補助として使うぐらいがちょうど良いと思います。
YouTubeのリンクを貼るだけで教材になる
これまで僕は、海外のYouTube動画をリスニング教材にする時には、スマホから流れてくる音声を、前作のAIボイスレコーダー(薄いカード型のWaveNote)に録音していました。
その音声をスマホへ転送し、文字起こしをして、さらにAIに要約させます。
これでも十分便利だったのですが、現在のWavenoteアプリでは、さらにの作業が簡単になりました。
YouTubeやTikTokの動画リンクを貼り付けるだけで、動画の音声をアプリが読み取り、文字起こしや要約をしてくれるのです。(この記事を書いている時点では、YouTubeとTikTokのみ可能です)
ボイスレコーダー本体を使って録音する必要もありません。
僕は試しに、自分が作った過去のYouTube動画のテキスト紹介動画を読み込ませてみました。
すると、動画の内容が項目ごとに整理され、教材の改訂ポイントもきれいに要約されました。
海外のYouTuberの動画をリスニング教材にする時にも、同じように使えます。
最初は字幕を見ずに動画を聞いて、自分が理解できた内容を頭の中でまとめます。
次に、AIが作った要約を見ます。
最後に、分からなかった部分だけ文字起こしを確認します。
YouTube動画をリスニング教材にするなら、ボイスレコーダーを発動させることなく、内容を要約させられるのです。
英会話レッスンを一度で終わらせない
AIボイスレコーダーを使えば、英会話レッスンを受けている時に、先生が使っていた表現を後から確認したり、自分が聞き取れなかった部分を文字で見たりできます。
僕が以前、一緒にセブ留学したメンバーの中にも、AIボイスレコーダーを持参している人がいました。
レッスンを録音して、後から先生が実際に言っていた内容と、自分が理解していた内容が合っているかを確認していたそうです。
留学中は、毎日たくさんのレッスンを受けます。
すべての音声を最初から最後まで聞き直そうとすると、それだけでかなりの時間がかかります。
AIに要約してもらえば、どんな内容のレッスンだったのかを短時間で振り返れます。
その中から、もう一度確認したい部分だけを選び、音声と文字起こしを見ればいいのです。
英語を聞いて、なんとなく分かったつもりで終わらせない。
自分の理解が合っていたかを確認し、聞き取れなかった部分を次の学習につなげる。
AIボイスレコーダーは、聞きっぱなしになりがちな英語を、復習できる教材に変えてくれます。
次回は、
「自分で話した英語を文字起こしして、AIに添削してもらう方法」
を実際に試してみた結果をシェアします。
・・・つづく。
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