From 師範代Shinya(新村真也)
あなたは、「文法」という言葉を聞いて、どんな印象を受けるでしょうか?
「つまらない」
「堅苦しくて難しい用語」
「規則の丸暗記」
そんなイメージがありませんか?
これらはすべて、学生時代に植え付けられます。
中学校くらいまでは英語の授業が好きだった人でも、高校になった途端、英語嫌いになってしまうことはよくあります。
それは、学校教育が「丸暗記」をベースにしているからです。
・文法ルールの丸暗記
・英単語の意味の丸暗記
もともと、人間の脳は丸暗記をするのに向いているようにできていません。
英語に限らず、「丸暗記」は、苦痛を感じやすい作業です。
また、苦しい割に記憶が抜けるのが早い、という特徴があります。
しかも、英文法の用語は、なぜか「やたら難しく聞こえる言葉」であふれています。
たとえば・・・
・不定詞の副詞的用法
・現在分詞の形容詞的用法
・仮定法過去完了形
などなど・・・
聞いているだけで、「なんじゃそりゃ?」と首をかしげたくなるものばかりです。
これでは、大人になって「また文法を学ぼう!」という気になれないのは当然ですよね。
文法を無視すると英語をマスターできない
とはいえ、英語を使えるようになるためには、「文法」は欠かせない知識です。
僕は今まで500人以上の英語学習者を見てくる中で、文法学習をせずにTOEIC800点台にいる人を見たことがありません。
海外生活の長い人でも、文法学習をしていない人のしゃべる英語は、かなりブロークンでカタコトに聞こえます。
たとえしゃべるスピードが速くても、正しい文法を使わないと言いたいことが伝わらないこともよくあります。
文法を知らずに英語をしゃべろうとすることは、サッカーのルールを知らずにサッカーの試合に出ようとするようなものです。
ルールを無視して自分のペースで進めたら、試合内容はメチャクチャになってしまいます。
ネイティブは文法ルールを丸暗記しているのか?
よく、「ネイティブは文法なんて気にせず使ってるんだから、日本人も文法なんて気にする必要ない!」なんて言われます。
これは、ある程度は事実です。
たとえば、辞書で「the」という英単語の意味を引くと、こんな「用法」が出てきます。
・先行文脈に現れたものについて言及するとき
・唯一のものについて言及するとき
・副詞・形容詞の最上級の前で
・公共の乗り物の前で
・その場にあるものについて言及するとき
・・・などなど。
実際はもっとあります。
たしかに、ネイティブが会話をするときに、頭の中が超高速回転しながら、
「え~と、これは一度先行文脈に現れたものだから、ルールの1番が適用されるから、ここでは the だな!」
なんてことを考えながらしゃべっているとは思えませんよね。
ネイティブは、文法を「用法の丸暗記」ではなく、「感覚」で使いこなしています。
じゃあ、その「感覚」って何でしょうか?
それを表したのが、この図です。
↓↓↓
これは、「the の木」です。
この木には、たくさんの「枝」がついています。
でも、木の「幹」は一本です。
僕ら日本人が文法を習うときには、「枝」を一本ずつ、片っ端から「丸暗記」しようとします。
その結果、生まれたのが、先ほど上に書いた「堅苦しくて難しい文法用語」たちです。
でも、ネイティブが英語を使うときには、実は木の「幹」の部分をベースにしています。
つまり、ネイティブの頭の中には、「the」のイメージは1つしかありません。
ここは大事なので、もう一度言いますね。
ネイティブの頭の中には、「the」のイメージは、1つしかありません。
その1つがベースになって、「こういう使い方もあるよね。」「こんな風にも使えるよね。」という「枝」が生まれています。
ということは、このネイティブの中にある「たった1つのイメージ」を知ることさえできれば、僕ら日本人も同じように使いこなせるようになる気がしませんか?
枝なんて覚えなくても、その場の状況に合わせて臨機応変に使いこなせる気がしませんか?
「ネイティブ感覚」は、誰でも学べる
この「ネイティブ感覚」は、英語圏で生まれ育った帰国子女などの一部の限られた人しか身にけられないわけではありません。
僕ら「純日本人」も、後から身につけることができます。
それも、学校での「丸暗記」よりずっとカンタンに!
次回は、あなたに「ネイティブ感覚」を味わっていただくために、「the」の正体 = 基本イメージをお伝えします。
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From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
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