![](https://i0.wp.com/ei-tatsu.com/wp-content/uploads/2017/07/IMG_1120.jpg?resize=728%2C699&ssl=1)
(→前回のつづき)
今日はイメージ英文法の力で、やっかいな「the」の正体を暴いていきます。
この記事を読み終わる頃には、あなたは「ネイティブ感覚」で「the」を使いこなせるようになるでしょう。
ついでに、「the」とよくセットで語られることの多い、「a」の正体もお伝えします。
木の「幹」を覚える
前回もお伝えしたとおり、文法を「木」にたとえると、イメージ英文法のメリットが分かります。
![](https://i0.wp.com/ei-tatsu.com/wp-content/uploads/2017/07/IMG_1120.jpg?resize=728%2C699&ssl=1)
「theの木」には、たくさんの枝が生えています。この枝を片っ端から丸暗記しようとするのが、従来の学校教わる学習法です。
でも、ネイティブはそんなことを考えながら文法を使っていません。
ネイティブは、木の幹の部分にある「theのたった1つの基本イメージ」を知っています。
その基本イメージから、いろんな「使い方=用法」が生まれます。
なので、先に幹のイメージを知ることができれば、枝なんて無視しても大丈夫!とうことになります。
まずは、「the」の枝を見てみよう!
イメージ英文法の効率の良さと比較するために、まずは「従来の学校英文法」でtheの枝(用法)を見てみましょう。
あ、ちなみにこれは、覚えなくてOKです。
①副詞、形容詞の最上級の前で
He is the tallest in the class.
(彼はクラスで一番背が高い)
②first, only lastなどの語句と一緒に
You are the only woman for me.
(僕には君しかいない)
③公共の乗り物と一緒に
I took the train.
(電車に乗った)
これらは、「枝=用法」のほんの一部です。実際には、辞書を引くとこんな枝が何十本もズラズラと続きます。
例外ばっかり!
従来の「枝から丸暗記方式」には大きな欠点があります。それは、「例外が多すぎる」ということです。
たとえば、
①副詞、形容詞の最上級の前で
というルールがあるのに、
I feel happiest when I’m driking beer!
(ビール飲んでる時が一番幸せ!)
という言い方があります。
happiestは「一番を表す最上級」です。なのに、このhappiestの前には、theはついていませんよね?
でも、これは正しい英語です。
②first, only lastなどの語句と一緒に
というルールがあるのに、
I’m an only child.
(僕は一人っ子です)
という言い方があります。
onlyの前なのに、theがありませんよね?
でも、これも正しい英語です。
③公共の乗り物と一緒に
というルールがあるのに、
I took a taxi.
(タクシーに乗った)
という言い方があります。
taxiだって、「公共の乗り物」です。なのに、taxiの前には、theはついていませんよね?
でも、これも正しい英語です。
いかがでしょうか?
例外だらけですよね?
これじゃあ、せっかく苦労して覚えたルールも、ぜんぜん使えません。
ネイティブ感覚
では、ここからいよいよ、theのイメージ=ネイティブ感覚をお伝えします。
僕が今から伝えようとしているアイテムがどれのことか、下の写真を見ながら「せーの!」で指差してください。
では、いきます!
The pen!
![](https://i0.wp.com/ei-tatsu.com/wp-content/uploads/2017/07/71ad7a6ab85435e847bca446e0fa3277.png?resize=268%2C300&ssl=1)
せーの!
はいっ!指差せましたか?
そうです!黒いペンを指さしたら正解です。
じゃあ、次いきます。
The pen!
![](https://i0.wp.com/ei-tatsu.com/wp-content/uploads/2017/07/de1ab284714c6d68149320bb2a2d7066.png?resize=270%2C300&ssl=1)
せーの!
はいっ!指差せましたか?
今度は赤いペンですね。
はい!では次いきます。
The pen!
![](https://i0.wp.com/ei-tatsu.com/wp-content/uploads/2017/07/02e800463bfc03ed5d5725c534f775fe.png?resize=266%2C300&ssl=1)
せーの!
はいっ!指差せましたか?
指差せませんよね?
赤と黒、どっちを指させばいいのかわかりません。
じゃあ、これならどうでしょう?
The pens!
![](https://i0.wp.com/ei-tatsu.com/wp-content/uploads/2017/07/02e800463bfc03ed5d5725c534f775fe.png?resize=266%2C300&ssl=1)
せーの!
はいっ!指差せましたか?
これはできましたよね?
そう、pensで「s」が付いてますから、2本いっぺんに指させばOKです。
これが、「the」の正体です。
つまり、theの意味は、
「せーの!でお互いに指させる」
です。
以上です!
たった1つ。これだけなのです。
ここでポイントは、「お互いに」です。自分だけが指させる状態ではいけません。
相手も指させないとtheは使っちゃダメです。
「せーの!で指差せる」
たったこれだけのシンプルな「基本イメージ」でネイティブはtheを毎日使っているのです。
ネイティブの視点でさっきの「枝」を見てみよう!
今、あなたは「theの幹のイメージ=せーの!で指差せる」を覚えました。もう、あなたはネイティブと同じ視点に立っています。
その状態でもう一度、さっきの枝を見てみましょう。
①副詞、形容詞の最上級の前で
He is the tallest in the class.
(彼はクラスで一番背が高い)
これはカンタンですね!
「この中で一番背が高い人だれ?」って聞かれたら、みんなが「せーの!」で彼のことを指差せます。
だから、theなんです。
②first, only lastなどの語句と一緒に
You are the only woman for me.
(僕には君しかいない)
これもカンタンですね。
「君しかいない」と言っておきながら、せーの!で指差せなかったら・・・問題ですよね!
「どうせみんなに同じこと言っているんでしょ!」
って怒られてしまいます。
いつだって「せーの!」で指差せる女性。だから、theなんです。
③公共の乗り物と一緒に
I took the train.
(電車に乗った)
これは少し説明がいるかもしれませんね。でもカンタンです。
ちなみに、train(電車)以外にtheが付く乗り物は、
the bus(バス)
the airplane(飛行機)
the ferry(フェリー)
です。
でも、taxiにはtheはつきません。
電車、バス、飛行機、フェリーにあって、タクシーにないもの、な~んだ?
まるでナゾナゾみたいですが、少し時間を取って考えてみてください。
・
・
・
・
・
・
・
はいっ!時間です!
分かりましたか?
そう!答えは、「時刻表」です!
電車、バス、飛行機、フェリーはすべて、「時刻表」で動いている乗り物です。
旅行の計画を立てながら、友達と一緒に、
「よし!明日はこの7:32発の電車に乗ろう!」
と指差しながら会話できます。
もし、その電車を逃したら、別の電車に乗るしかありませんよね。
1日の中で、7:32発の電車は1本しか走っていません。
だから、せーの!で指差せる「the」を使うんです。
同じ理由で、バスも飛行機もフェリーもtheを使います。
これが分かれば、実はさっきの「例外」も、一発で説明がつきます。
次回は、このイメージを元にした「例外」の用法を見てみましょう。
・・・つづく。
※「たった2時間で英語耳になる!ライブ体験セミナー」はこちら
—————————————
※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
↓↓↓
From 師範代Shinya(新村真也)
(英語の達人養成ジム 師範代)
![こちらですアップ](https://i0.wp.com/ei-tatsu.com/wp-content/uploads/2016/08/65d1d707e6b93ebb4831ef4c547b40b2.jpg?resize=150%2C150&ssl=1)
コメントを残す