【イメージ英文法②「the」の正体】

(→前回のつづき)

今日はイメージ英文法の力で、やっかいな「the」の正体を暴いていきます。

 

この記事を読み終わる頃には、あなたは「ネイティブ感覚」で「the」を使いこなせるようになるでしょう。

 

ついでに、「the」とよくセットで語られることの多い、「a」の正体もお伝えします。

 

木の「幹」を覚える

前回もお伝えしたとおり、文法を「木」にたとえると、イメージ英文法のメリットが分かります。

「theの木」には、たくさんの枝が生えています。この枝を片っ端から丸暗記しようとするのが、従来の学校教わる学習法です。

 

でも、ネイティブはそんなことを考えながら文法を使っていません。

 

ネイティブは、木の幹の部分にある「theのたった1つの基本イメージ」を知っています。

 

その基本イメージから、いろんな「使い方=用法」が生まれます。

 

なので、先に幹のイメージを知ることができれば、枝なんて無視しても大丈夫!とうことになります。

 

まずは、「the」の枝を見てみよう!

イメージ英文法の効率の良さと比較するために、まずは「従来の学校英文法」でtheの枝(用法)を見てみましょう。

 

あ、ちなみにこれは、覚えなくてOKです。

 

①副詞、形容詞の最上級の前で

He is the tallest in the class.

(彼はクラスで一番背が高い)

 

②first, only lastなどの語句と一緒に

You are the only woman for me.

(僕には君しかいない)

 

③公共の乗り物と一緒に

I took the train.

 

(電車に乗った)

 

これらは、「枝=用法」のほんの一部です。実際には、辞書を引くとこんな枝が何十本もズラズラと続きます。

 

例外ばっかり!

従来の「枝から丸暗記方式」には大きな欠点があります。それは、「例外が多すぎる」ということです。

 

たとえば、

 

①副詞、形容詞の最上級の前で

 

というルールがあるのに、

 

I feel happiest when I’m driking beer!

(ビール飲んでる時が一番幸せ!)

 

という言い方があります。

 

happiestは「一番を表す最上級」です。なのに、このhappiestの前には、theはついていませんよね?

 

でも、これは正しい英語です。

 

②first, only lastなどの語句と一緒に

 

というルールがあるのに、

 

I’m an only child.

(僕は一人っ子です)

 

という言い方があります。

 

onlyの前なのに、theがありませんよね?

 

でも、これも正しい英語です。

 

③公共の乗り物と一緒に

 

というルールがあるのに、

 

I took a taxi.

(タクシーに乗った)

 

という言い方があります。

 

taxiだって、「公共の乗り物」です。なのに、taxiの前には、theはついていませんよね?

 

でも、これも正しい英語です。

 

いかがでしょうか?

 

例外だらけですよね?

 

これじゃあ、せっかく苦労して覚えたルールも、ぜんぜん使えません。

 

ネイティブ感覚

では、ここからいよいよ、theのイメージ=ネイティブ感覚をお伝えします。

 

僕が今から伝えようとしているアイテムがどれのことか、下の写真を見ながら「せーの!」で指差してください。

 

では、いきます!

 

The pen!

せーの!

 

はいっ!指差せましたか?

 

そうです!黒いペンを指さしたら正解です。

 

じゃあ、次いきます。

 

The pen!

せーの!

 

はいっ!指差せましたか?

 

今度は赤いペンですね。

 

はい!では次いきます。

 

The pen!

せーの!

 

はいっ!指差せましたか?

 

指差せませんよね?

 

赤と黒、どっちを指させばいいのかわかりません。

 

じゃあ、これならどうでしょう?

 

The pens!

せーの!

 

はいっ!指差せましたか?

 

これはできましたよね?

 

そう、pensで「s」が付いてますから、2本いっぺんに指させばOKです。

 

これが、「the」の正体です。

 

つまり、theの意味は、

 

「せーの!でお互いに指させる」

 

です。

 

以上です!

 

たった1つ。これだけなのです。

 

ここでポイントは、「お互いに」です。自分だけが指させる状態ではいけません。

 

相手も指させないとtheは使っちゃダメです。

 

「せーの!で指差せる」

 

たったこれだけのシンプルな「基本イメージ」でネイティブはtheを毎日使っているのです。

 

ネイティブの視点でさっきの「枝」を見てみよう!

今、あなたは「theの幹のイメージ=せーの!で指差せる」を覚えました。もう、あなたはネイティブと同じ視点に立っています。

 

その状態でもう一度、さっきの枝を見てみましょう。

 

①副詞、形容詞の最上級の前で

He is the tallest in the class.

(彼はクラスで一番背が高い)

 

これはカンタンですね!

 

「この中で一番背が高い人だれ?」って聞かれたら、みんなが「せーの!」で彼のことを指差せます。

 

だから、theなんです。

 

②first, only lastなどの語句と一緒に

You are the only woman for me.

(僕には君しかいない)

 

これもカンタンですね。

「君しかいない」と言っておきながら、せーの!で指差せなかったら・・・問題ですよね!

 

「どうせみんなに同じこと言っているんでしょ!」

 

って怒られてしまいます。

 

いつだって「せーの!」で指差せる女性。だから、theなんです。

 

③公共の乗り物と一緒に

I took the train.

 

(電車に乗った)

 

これは少し説明がいるかもしれませんね。でもカンタンです。

 

ちなみに、train(電車)以外にtheが付く乗り物は、

 

the bus(バス)

 

the airplane(飛行機)

 

the ferry(フェリー)

 

です。

 

でも、taxiにはtheはつきません。

 

電車、バス、飛行機、フェリーにあって、タクシーにないもの、な~んだ?

 

まるでナゾナゾみたいですが、少し時間を取って考えてみてください。

 







 

はいっ!時間です!

 

分かりましたか?

 

そう!答えは、「時刻表」です!

 

電車、バス、飛行機、フェリーはすべて、「時刻表」で動いている乗り物です。

 

旅行の計画を立てながら、友達と一緒に、

 

「よし!明日はこの7:32発の電車に乗ろう!」

 

と指差しながら会話できます。

 

もし、その電車を逃したら、別の電車に乗るしかありませんよね。

 

1日の中で、7:32発の電車は1本しか走っていません。

 

だから、せーの!で指差せる「the」を使うんです。

 

同じ理由で、バスも飛行機もフェリーもtheを使います。

 

これが分かれば、実はさっきの「例外」も、一発で説明がつきます。

 

次回は、このイメージを元にした「例外」の用法を見てみましょう。

 

・・・つづく。

 

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From  師範代Shinya(新村真也)

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