From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕が英会話スクールの講師に転職してからの体験談です)
(→前回のつづき)
TOEIC870点で行き詰まりを感じた僕が実行した「リーディング力アップ作戦」は、
①ボキャブラリーUP用音読トレーニング
②スピードUP用多読トレーニング
この2つでした。
①の音読トレーニングは、これまでもずっとやってきていたので、ただテキストをTOEICの長文問題スタイルに変えただけです。
TOEICの長文と同じような例文を声に出して読み上げるのは、やってみるとなかなか良いトレーニングだと気づきました。
それまでは何となくあいまいに理解していた英単語や文法を、しっかりかみ砕いて精読すると、新しい発見がたくさんありました。
②の多読トレーニングは、僕にとっては初めての「英語学習者用英字新聞」を使ってやりました。
初めてと言いましたが、実は一度、トライして撃沈したことがありました。
僕のTOEICの点数が650点だった頃、ビジネス留学に必要な730点を目指して多読トレーニングを始めました。
その教材として、学習者用の英字新聞(週間ST)を1部だけ取り寄せて、試し読みしたことがありました。
が・・・レベル1の☆ひとつの記事でも、当時の自分にはサクサク読み進めることはできませんでした。なので、多読用の語彙制限本(ペンギンリーダーズ&オックスフォード)に切り替えました。
でも、今は違います!
TOEIC870点になった今は、あの頃とは比べものにならないくらい、サクサク読めるようになっていました。
電車通勤にピッタリ!
多読トレーニングは声を出す必要がないので、外でもできます。また、スピード重視でザックリ理解できればいいので、まとまった時間も必要ありません。
すきま時間にピッタリのトレーニング方法でした。
ちょうどこの頃、僕は通勤スタイルを電車に切り替えていました。
僕がジーンズショップの店長をしていた頃は、クルマ通勤だったので、毎日の往復のクルマの中で、
「走行中=音読トレーニング(シャドーイング)」
「信号待ちの間=瞬間英作文トレーニング」
というスタイルでやっていました。
運転中は目が離せないので、多読トレーニングは、家で時間を取らないとできませんでした。
でも、英会話スクールの講師になってからは、電車通勤になりました。
そこで僕は、多読トレーニングを通勤途中にして、音読トレーニングは家でやるスタイルに切り替えました。
多読トレーニングは、電車通勤にピッタリのトレーニング法でした。
理由は2つあります。
多読トレーニングが通勤に向いている2つの理由
理由①制限時間を決めやすい
僕の乗っていた東海道線は、ひと駅あたりの間隔が5分~10分くらいでした。
これは、ちょうど1つの記事を読み終わるのにピッタリの時間です。
沼津駅から電車に乗ったら、
「よし!次の原駅に着くまでに、この記事を読み終わるぞ!」
という感じで、タイムリミットを設定して読むことが出来ます。
すると、自然に目を動かすスピードが上がります。しかも、集中力もアップするので、よりトレーニング効果が高まります。
理由②緊張感がある
家にいると、どうしてもダラダラしがちです。音読トレーニングは声に出すので、身体を使う分、けっこうシャキッ!とします。
でも、多読トレーニングを自分の部屋でやると、ダラダラしてしまいがちです。部屋にはテレビやゲーム、マンガなどの誘惑もたくさんあります。
でも、外にいると、他にやることがないので、集中できます。
特に電車の中では、他人の目があります。
電車に座って英字新聞をバサッ!と広げると、目立ちます。
僕の正面に座っている人、僕の両隣に座っている人は、だいたい気づいて注目してきます。
周りの人たちのスマホをいじっていた手が止まって、僕の広げた英字新聞に目線が向いたまましばらく静止するので、よく分かります。
「あいつ、英語の新聞読んでるよ!スゲー!日本人かな?」
といった心の声が聞こえてくるような感じです。
そういった他人の目が、僕のモチベーションに火が付けてくれるのです。
以上が、多読トレーニングを通勤時間にやると良い理由です。
でも実は、これに加えてさらにもうひとつ、オマケの良いことが僕の身に起こりました。
次回は、その体験談をお伝えします。
・・・つづく。
コメントを残す