From  師範代Shinya(新村真也)

受験英語経験ゼロだった僕が、TOEIC900点を取った後に初めて見た受験英語問題がどう見えたのか?をお伝えするコーナーです。

(→前回のつづき)

前回の記事では、僕の目から見た「受験英語のマニアックな点」の一つ目をお伝えしました。

今日は2つ目と3つ目です。

受験英語問題のマニアックな点の2つ目は、「今は使われない文法問題がたまにある」です。

 

死んでいる文法

※これは、ごく一部の大学の受験問題だけだと思います。受験英語すべてとは言いません。

僕が以前、受け持っていた大学受験クラスで赤本をやっていたとき、僕のまったく知らない文法問題がありました。

僕はその時点ではある程度の知識があるつもりでしたが、見たことも聞いたともないような問題でした。

回答を見てもしっくり来ません。

(細かい内容は忘れました)

そこで、僕は休み時間に同僚のオーストラリア人のネイティブのマイケルに聞いてみました。

すると、それを見たマイケルは目を見開いて笑い始めました。

「これ、大学受験の問題なの?ひどいな!」

僕:「え?どいういうこと?」

マイケル:「この言い回しはね、今ではもう使われてないよ。昔、俺のひいおじいちゃんが生きてた頃、この言い回しをしているのを聞いたことがある。

でも、俺の両親の世代以降の人たちの間では使われてないね。

これを聞くと、なんだか時代劇の人のセリフみたいに聞こえる。」

と言っていたのです!

僕は、それをそのまま自分の生徒の高校生に伝えました。そして、言いました。

「これは、受験のためだけに覚えておいて、受験が終わったら、忘れちゃった方がいいよ。人前で使ったら恥をかくから。」

これは、本当にひどいと思いました。

マイケルの話を聞く限りでは、この問題の言い回しは、日本語で言えば、きっと

「ござる」

とか、

「かたじけない」

みたいな古めかしさかもしれません。

いずれにしても、現代人が使わないような英語の表現を問題にして正解を選ばせるのは、あまりに意地悪な気がしました。

わざと満点を取らせない作戦としか思えません!

ただ、センター試験ではこんな問題は見たことはないので、ごく一部の難関私立大学の受験問題だけだと思います。

 

マニアックな点3つ目

次の3つ目は、受験英語全般に共通するポイントです。

それは、「和訳」問題です。

「和訳」とは、ある程度の長さの英文を「正しい日本語訳」にする作業(翻訳)です。

受験英語では、この和訳問題がテストの得点の中でけっこう大きな比重を占めます。

僕が初めて受験英語問題を目にしたとき、この「和訳」問題こそが、「受験英語が実戦で使い物にならない」などと言われてしまう理由だと直感しました。

その理由をお伝えします。

英語力レベルの13段階

まず、日本人の英語力を僕の視点で13段階に分けると、こんな感じになります。

レベル①英単語の意味を知っている

レベル②英語の発音を聞き取れる

レベル③文法のルールを知っている

レベル④英文がゆっくり&ザックリ読める

レベル⑤ゆっくり話される英語がザックリ聞ける

レベル⑥英単語を会話の中で使える

レベル⑦正しい発音で話せる

レベル⑧正しい文法を会話で使える

レベル⑨普通のスピードで話されている英語を聞ける

レベル⑩話す以上のスピードで英語を読める

レベル⑪普通のスピードで英語を話せる

レベル⑫英語を正しい日本語に変換できる(プロ翻訳家)

レベル⑬同時通訳ができる(プロ同時通訳者)

 

この13段階は、社会人になってからレベル①から登り始めて、レベル⑪まで来た僕自身の感覚です。

何を難しいと感じるか?は人によって違うと思いますが、大多数の英語学習者にとってはけっこう当たっていると思います。

ちなみに、TOEICテストで測れるのはレベル⑩までです。

英検1級で測れるのはレベル⑪までです。

レベル⑫と⑬は、英語力だけではなく、高い日本語力と時事知識が必要になります。英語力だけ高くても足りません。

「和訳」は実はとんでもなく難しい!

もうお分かりでしょうか?

受験英語問題でよく出る「和訳問題」は、レベル⑫になります。

実は、とんでもなく難しいレベルの問題なのです!!

でも、日本の多くの高校生の英語レベルは、「英語が得意」という生徒でもレベル⑤前後です。

学校で教えている先生自身も、レベル⑥以上のスキルになると自信がない人もいます。

そんな中で、なぜか受験英語だけはいきなりレベル⑫のスキルを求められるのです・・・

これでは、苦しいのは当然です。

やる気がなくなるのは当然です。

スキルの習得には、順序というものがあります。

順序を無視して雲の上ばかり目指して勉強しても、効率は良くありません。

 

社会へ出て「和訳」を使うシーン

社会へ出てから英語を使う場合、いろいろなシーンはありますが、「和訳」のスキルを使うシーンは限られています。

①翻訳家

海外の素晴らしい本や新聞記事を日本語に変換して、日本人にも読めるようにする仕事です。

翻訳家がいるからこそ、英語ができない人でも海外からのニュースや、世界の最先端の役立つ情報を得ることができます。

 

②技術翻訳者

海外製品を仕入れて日本で販売する企業で、「取り扱いマニュアル」を英語から日本語に変換する仕事です。

海外製品を日本人でも安心して正しく使えるようにしてくれる存在です。

この2つ以上にも和訳の機会はあるかもしれませんが、基本的には「翻訳家」にとっては和訳のスキルは必須です。

逆に言えば、プロの翻訳家でない限り、たとえ英語を仕事で使う人でも和訳のスキルは必要ありません。

海外の取引先とのメール&電話のやりとりや、会議で直接会って話すくらいなら、スキルのレベルは⑩まであれば十分なのです。

高校生全員に和訳スキルを身につけさせる必要があるとはとても思えません。

 

「和訳の勉強」がもたらす副作用

よく、「受験英語は実戦では使えない」と言われる最大の要因は、早すぎる時期にやる和訳がもたらす副作用から来るものです。

その副作用とは、「スピードの遅さ」です。

正しい順序で英語のスキルを上げずに、いきなりジャンプアップして和訳ばかり練習していると、「頭の中での英語の処理速度」がなかなか上がりません。

 

僕自身が比較的速いスピードで英語を身に付けることができたのは、和訳の勉強を一切しなかったのもひとつの要因だと思います。

次回は、この点について深掘りしていきます。

・・・つづく。

 

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