From 師範代Shinya(新村真也)
(最近行ってきたカリブ海クールズ10日間の旅での体験談のシェアの続きです。)
(→前回のつづき)
ジャマイカの「イルカと泳ごうツアー」に参加した僕と妻は、現地ガイドさんの話す英語をほとんど理解できずに困っていました。
とは言っても、バスに乗っていれば着くので、問題はありませんが、せっかくなら言っていることが分かった方が楽しい気がします。
また、このガイドさんは、かなりジョークを織り交ぜてきました。それが難しいのです!
ジョーク
英会話において、ジョークはかなりハードルの高いジャンルです。
文化的な違いがあるだけでも笑いのツボが違うのに、さらに慣れない外国語を使って人を笑わそうとするのは、かなりハードルが高いと思います。
でも、おそらくこのガイドさんは毎日テッパントークを繰り返す中で、ウケるジョークを磨き続けたのだと思います。
でも、僕らの乗っているバスの乗客19人中、ネイティブのアメリカ人は4人。
ネイティブ以外で英語が流ちょうな人は、中国人女性ひとり。
残りは全員、英語がさっぱり分からない中国人です。
ちなみに僕は、ガイドさんの話す英語がサッパリ分かりません。
スベりまくり
僕の思うに、英語を使ったジョークはおそらく、ネイティブか英語力のかなり高いネイティブにしか通用しないと思います。
それでも、ガイドさんは果敢に英語でジョークを飛ばしまくりました。
といっても、僕は内容が理解できないので、何か面白いことを言っているのは間違いなさそうなのですが、よく分かりません。
一番前の席の中年アメリカ人夫婦と、中国人グループの中で英語が堪能な女性だけがドッカンと受けていて、他のメンバーはポカンとしています。
僕らのすぐ前に座っている若いアメリカ人カップル2人は、まったく反応ありません。
ガイドさんの英語が理解できないのか、それともジョークがつまらないのか分かりませんが、とにかく微動だに反応しませんでした。
ガイドさんが大きな声でドヤ顔でジョークを飛ばす度に、車内に数人の笑い声と、静かな空気が流れました・・・
だんだん、前の夫婦も疲れてきたのか、静かになってきました。
英語が出来る中国人女性も、最初の頃はたまに内容を中国語に同時通訳してあげていましたが、みんなの反応が薄いせいか、だんだん面倒になったらしく途中から通訳をやめました。
それでもガイドさんはジョークを連発します!
ジョークを言った後に、「おもろいっしょ?」という表情をするのですが、お世辞笑いしようにも、内容がさっぱり分からないため、どのタイミングで笑って良いのか、なんて突っ込めばいいのかまったく分かりません。
う~ん・・・やっぱり国際交流の場でジョークで笑わせるのは難しいんだな・・・
そう思いました。
歌でカバー
すると、ガイドさんは途中から諦めたらしく、ジョークをやめて歌を歌い始めました。
しかも、どこかで聞いたことのある英語の有名な歌です。
てっきりサビの部分だけかと思いきや、最初のイントロ部分から最後まで、フルで歌いました!
1曲トータル4~5分くらいの歌を、2曲続けて歌ったので、まるで1人カラオケボックス状態です!
でも、BGMはありません。完全なアカペラです。
しかも、ガイドさんはお世辞にも歌が上手とは言えません・・・
音程のアップダウンが激しくて、けっこうめちゃくちゃな感じです。
でもきっと、この静かな間を埋めるためには歌を歌うのが一番だと思ったのでしょう。
自信と強さ
それにしても、このガイドさんの引き出しの多さと、ジョークがスベっても諦めない精神的な強さに感服しました。
また、歌が終わった後も、自信たっぷりに、「Thank you!」と言いながら胸に片手を当てて深々とあいさつする姿は、まるでプロの歌手並みです。
このあたりの心の強さは、国際交流をする時には見習うべきところかもしれません。
・・・つづく。
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