【日本文化 VS 西洋文化】

 From  師範代Shinya(新村真也)
これまで、人間関係のマトリックスをベースに「4つの性格タイプ」についてお伝えしてきました。
 
実は、これらは個人の間だけではありません。
 
世界各国の文化のカラーも関係しています。
 
たとえば、日本文化は4つの性格ポジションのうち、どれが近いと思いますか?
 
僕のイメージでは、右下の「控えめ=ネガティブ依存」だと思います。
 
日本人は、自分の能力をひけらかしたり、自分を積極的にPRしたりするのを「恥」だと考える文化があります。
 
「能あるタカは爪を隠す」なんてことわざもありますしね。
 
その国の価値観は、その国を代表するスポーツ選手やアーティスト、有名人などの発言内容から読みとることができます。
 
日本では、オリンピック選手が銀メダルを取ったら、
 
「やったぜ!イェ~イ!」
 
ではなく、
 
「金メダルが取れなくてすみませんでした!」
 
と真剣な表情で謝ります。
 
選手は、「個人的な喜び」を表現するのではなく、国民の代表として、あくまで「集団」「他人」の意志を尊重します。
 
そうでないと、日本に帰ってからバッシングを受けて叩かれてしまいます。そうならないように、選手は「日本的な価値観」で慎重な発言をします。
 
 

アメリカの文化

一方で、アメリカはどうでしょう?
 
自由と自立を重んじる国ですよね。いつも前向きでパワフルな人が賞賛される文化です。
 
アメリカの有名人のスピーチを聴いていると、まずは自分の喜びを素直に表現する人が多いように感じます。
 
また、聞いている人たちもそういうポジティブなコメントを期待しています。
 
そして、アメリカの有名人はスピーチの壇上で、自分の周りの身近な人たち(妻や夫、ビジネスパートナーなど)に真っ先にお礼を言います。
 
あくまで自分という個人が先に来て、次に自分を支えてくれた身近な人、そして最後に大勢のファンの皆さん、という順番です。
 
この価値観は、左上の「ポジティブ自立」だと思います。
 
 

現地のネイティブ VS 日本在住のネイティブ

僕は今まで、日本に長く住んでいるネイティブの人たちと接してきました。
 
また、留学や旅行などで、現地のネイティブの人たちとも意見交換をしてきました。
 
その結果、何となく感じていることがあります。それは、日本に長く住んでいるネイティブの人は、ホームポジションが「ネガティブ依存」の割合が多いということです。
 
これは、自然なことだと思います。
 
アメリカ人の中にだって、「今夜も明日もパーティーだぜ!イェ~イ!」みたいなポジティブ自立のノリについていけない人もいます。
 
学校で「自分の個性をガンガン出して魅力的なプレゼンしなさい」と言われても、それができずに苦しんでいる人もいるはずです。
 
そんな経験をした人が日本に来ると、きっと居心地がよく感じるはずです。
 
また、逆もあります。
 
日本で「みんなと同じにしなさい」と言われて窮屈な思いをしていた「ポジティブ自立」の人が、アメリカに渡って生活したら、急に生き生きし始めて、そのままアメリカに定住してしまった・・・なんてケースもあります。
 
僕は自分のホームポジションがポジティブ自立なので、この気持ちがすごくよく分かります。
 
カナダに留学したときは、日本に帰ってくるのがツラ過ぎて、逆ホームシックになって、すごくヘコみました。
 
 

日本 VS イギリス

同じ英語圏でも、アメリカとイギリスは文化が違います。イギリス文化のホームポジションは、4つの性格タイプのうち、どこでしょうか?
 
僕がこれまでイギリス出身の人たちと接してきた感じでは、イギリス文化は「ネガティブ自立」です。
 
その証拠に、イギリスのジョークは「皮肉」がメインです。皮肉を言うためには、人や社会の欠点を見つけて、そこを攻撃しなければなりません。
 
そういう視点は、「ネガティブ自立」の人が得意分野です。
 
 

相手によっても変わる

国同士の関係も、個人のコミュニケーションと同じように、相手によって変わります。
 
たとえば、日本のホームポジションは「ネガティブ依存」ですが、アメリカと向かい合うときには、「ポジティブ依存」に変わります。
 
一方、アメリカは日本に対しては「ネガティブ自立」です。
 
米軍基地などの重要な問題の話し合いに関しては、アメリカは日本に対して強気な姿勢です。対して、日本はかなり弱気です。
 
ネガティブ自立とポジティブ依存の関係はよく、「いじめっ子といじめられっ子」の関係に例えられます。アメリカと日本もそんな関係かもしれません。
 
こんな風に、その国の文化や価値観を4つのポジションに当てはめて分析してみるのも面白いと思います。
 
次回は、この知識をベースに「英語上級者が陥りがちな落とし穴」についてお伝えします。
 
 
 
P.S.
この「4つの性格」の考え方は、本田健さんの「人間関係のマトリックス」をベースにしています。「人間関係のマトリックス」についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの本をぜひお読みください。
 
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