【マジック対決:日本VSカナダ②】

From  師範代Shinya(新村真也)

(※僕がカナダで一人旅していた頃の体験談です)

(→前回のつづき)

 

カナダの現地マジシャンとの「交流試合」の日、僕は楽しみながらトロントのマジシャンたちの繰り出す技を見ていました。

 

トム&アンディーの2人の演技をたっぷり楽しんだ後、いよいよ僕の番がやってきました。

 

テクニックだけ見れば、僕は彼らに適いません。

 

それは昨日の時点でなんとなく分かりました。

 

そこで、日本人ならではの演技を見せて、驚かせようと思ったのです!

 

それは、「日本製のマジックグッズのみを使った演技」でした。

 

日本製VS海外製

マジック道具には、大きく分けて「日本製」と「海外製」があります。

 

日本では、「テンヨー」という会社が作っているマジックグッズがあります。

 

「モノ作り大国ジャパン」の製品が高い評価を受けているのは、クルマや電化製品だけでなく、マジックの世界でも同じです。

 

そのクオリティーは、とても高い評価を受けていて、海外にも輸出されています。

 

おもちゃ屋さんやドンキホーテでカンタンに手に入ります。

 

でも、テンヨーの作るネタはすごく優秀で、かなり受けます。

 

世界トップレベルのプロマジシャンが世界のステージでやっているような内容とまったく同じモノを、初心者でもカンタンにできるように改造して売り出したりしています。

 

ただ、テンヨーのマジックグッズはおもちゃ屋さんなどで人目に付く機会も多く、子供でも持っていたりします。

 

なので、日本でマジックショーをやるときにテンヨーの商品を使うと、

 

「あ、俺それ持ってる!タネも知ってるし!」

 

なんて小学生に言われたりすることもあります。

 

そうなると、プロマジシャンの権威がガタ落ちになります(笑)

 

なので、日本のプロマジシャンは、あまりテンヨー商品を使いません。

 

でも、僕はテンヨー商品が大好きなので、今回スーツケースに詰め込んできた30種類のネタのうち、半分くらいがテンヨー商品でした。

 

いくらテンヨーが海外に輸出しているとはいえ、日本ほどカンタンに手に入るとは思えません。

 

カナダ人マジシャンもビックリ!

今回、僕がアンディー&トムに見せるためにバッグに詰め込んできたネタも、すべてテンヨー商品でした。

 

多少は彼らが知っているネタがあったとしても、さすがに全てを知っていることはないだろう、と思ったからです。

 

そして案の定、その通りになりました!

 

僕が立て続けにテンヨーのマジックグッズを使った演技を見せると、トムとアンディーは興奮してすごく食いついてきました!

 

もちろん、僕のやるネタ自体は彼らも知っています。

 

熟練マジシャン同士でネタを見せ合う場合、現象自体はお互いに知っていることが多いので、どちらかというと、「そこに至るまでに使っているテクニックの熟練度」だったり、「使っている道具のクオリティー」だったりに注目します。

 

昨日話したときの雰囲気では、彼らはかなりの熟練マジシャンだという印象を受けたので、僕は斬新さやテクニックで勝負するのではなく、道具の珍しさで勝負することにしたのです。

 

日本製品の実力

僕は、次々とテンヨー製のマジックグッズを使ったネタを見せていくと、意外なことにトム&アンディーも知らないネタがいくつかありました。

 

日本のマジシャンの間では当たり前に知られたネタで、海外の熟練マジシャンを驚かすことができる・・・これはとても面白く感じました!

 

トム&アンディーも、自分たちが知らないネタを見れたことで、大喜びしていました。

 

意外な言葉

僕の演技が終わると、トムが興奮した声で言いました

 

トム:「いや~、やっぱ日本はスゴいね!テンヨーのマジックグッズがこんなにたくさん種類があったとは知らなかったよ。

 

こんなスゴいレベルのマジックグッズがおもちゃ屋さんに普通に売られているなんて!」

 

僕:「そうだね。自分の中では当たり前だったけど、改めて考えるとスゴいことなんだね。」

 

トム:「あとそれから、たしかにテンヨーもスゴいけど、それを使いこなして演技するシンヤもスゴいよ!」

 

僕:「え?そうなの?テンヨーグッズは仕掛けが優秀だから、何のテクニックもいらないんだよ?」

 

トム:「いや、テクニックだけじゃない。しゃべり方とか、間の取り方とか、見せ方全般だよ。そのスキルがシンヤは高いと思った。」

 

僕:「おぉ!なんと!それは嬉しい!ありがとう!」

 

アンディー:「僕もそう思ったよ。シンヤは演技が上手だよ。」

 

僕:「アンディー!ありがとう!」

 

友達:「俺も3人を見ていて、みんなスゴいと思った!こりゃ、勝負は引き分けだね!」

 

僕:「引き分け?!そんな!ありがとう!」

 

海外のマジックネタ

その後、僕らはお店の中で「あーでもない、こーでもない」トークをしながら楽しみました。

 

僕らの交流戦をカウンター越しに暖かい目で見守っていた店長も加わってきて、マニアックなマジック話に花を咲かせました。

 

そして僕は、「せっかくだから、カナダでしか買えないネタを仕入れていこうかな!」と言いました。

 

すると店長が、

 

「よし!オススメグッズはたくさんあるよ!」

 

と言いました。

 

すると、トムとアンディーも立ち上がって、口々に言いました。

 

「俺もオススメがあるよ!これは絶対ウケるから勝った方が良い!」

 

「僕はこれを持ってるけど、すごくウケるよ!まだこっちで発売されたばかりだから、日本では手に入らないと思うよ!」

 

お客さんが、他のお客さんにお店の商品を勝手に勧める・・・これは、面白い現象です。

 

店長が売り込まなくても、お客さん同士で勝手に売り込んでくれるのは、ビジネスとしては理想的な状態でしょう。

 

マジックグッズのお店では、日本でもたまにこういうシーンを目撃します。

 

すると、店長が初めて「これ見せてあげるよ。」と言って、お店のマジックグッズの箱を開けました。

 

実演してくれるようです!

 

交流戦には店長は参加してこなかったので、僕は初めて店長の実力を見ることになります!

 

・・・つづく。

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