From 師範代Shinya(新村真也)
(※僕が英会話スクール講師に転職してからの体験談です)
(→前回のつづき)
僕がTOEIC900点を初めて取ってから数ヶ月たった頃のこと。
会社の本部のセミナールームに先生たちを集めて、研修を行うことになりました。1日8時間の日帰り研修です。
場所は名古屋だったので、僕は最寄りの三島駅から新幹線で行くことになりました。
僕のスクールから研修に行くのは僕一人だけでしたが、同じく三島駅から乗っていく他の学校の先生2人がいました。
三島駅で合流して、隣同士の席に座りました。
その先生2人のうち、1人はアメリカ人のネイティブ講師のJさん。
もう1人は、僕がその英会話スクールの生徒だった時からいるベテラン先生のNさんです。
もちろん、NさんもTOEIC900点以上の「スーパーサイヤ人」です。
電車内の会話
新幹線で名古屋まで行く道のりは、だいたい2時間くらいです。
その間、僕らは英語で会話をし続けました。
日本人講師のNさんは、ものすごい早口でJさんと会話しています。
僕は、ふたりの会話についていくのに必死でした。
でも、けっこう深い会話ができて満足でした。自分もスーパーサイヤ人になったばかりだったので、その力を試す場だな!と感じました。
ふだんの英会話レッスンでは、僕は初心者レベル~中級レベルのクラスを受け持っているので、生徒さんに合わせて自分の戦闘力も低めに押さえる必要があります。
フルパワーを解放して戦うのは久しぶりでした。
研修センターに到着
心地よい疲れを感じながら新幹線を降りて、自分にとっては2度目の研修センターに到着しました。
1度目は、入社試験の泊まりがけの研修の時に来ました。
1度目の時には、日本人講師とネイティブ講師は別々の部屋に分かれていました。
でも、入社後の研修は、日本人&ネイティブ合同です。
ふだんスクールで働いていると、他のスクールの先生たちに会って話す機会はありません。
僕は、ドキドキしながらセミナールームに入りました。
会場の広さに驚きました!!
以前は真ん中にパーテーションを立てて部屋を2分割していたのが、今回はそのパーテーションを取り払って、ひとつの部屋にしていました。
続々と人が入ってきます。全部で60人くらいいるでしょうか。
日本人とネイティブの割合は半々くらいです。
「こんなにたくさん先生がいるのか!」
改めて、この会社が「大手」であることを認識する瞬間でした。
英語で研修スタート!
合同研修は、すべて英語で行われます。8時間の中で、日本語は一切使えません。
各テーブルは6人前後で、ネイティブ3人&日本人3人になっています。
雑談で室内にたくさんの英語が飛び交う中、研修がスタートしました。
この研修の担当講師は、ネイティブでした。
ものすごい早口で、ジョークも交えながらオープニングの挨拶をしました。
いきなり笑いを取るあたりは、さすがに欧米人!といった感じです。
ただ、僕にはその講師のジョークが早口過ぎて聞き取れませんでした・・・
みんながドッと笑っているタイミングで、ひとりだけ笑えないのは、自分だけ英語力が低いみたいで、なんだか悔しい&恥ずかしい気分です。
「今こそTOEIC900点のスーパーサイヤ人の実力を見せてやる!」
そう自分を奮い立たせて、リスニングに集中しました。
聞き返す勇気
研修は、こんな流れで進みました。
①ネイティブ講師がタスクを解説
↓↓↓
②その解説を元にグループワーク
③みんなの前で発表
↓↓↓
④ネイティブ講師が次のタスクを解説
↓↓↓
⑤その解説を元にグループワーク
↓↓↓
⑥みんなの前で発表
基本はこの流れを繰り返す感じです。
ここで大事なことは、①のネイティブ講師のタスク出しのセリフを聞き逃さないことです。
ちょっとでもボーッとしていると、「よし!では、開始!」となった途端に、
「え?何するの?」
という感じになってしまいます。
一対一なら聞き返せますが、さすがに60人の前で手を挙げて、
「すみません、聞き取れなかったのでもう一度お願いします!」
と言う度胸は僕にはありません。
なので、一字一句聞き逃さないように、フルパワーを出しながらリスニングに集中しました。
グループワークでエネルギー消耗
さらに、グループワークでは、初対面のネイティブ講師たちと一緒に、英語で話し合いをしなければなりません。
リスニングだけではなく、スピーキングのエネルギーも使います。
僕の中の英語脳が高速で常に回転続けているのを感じます。
スーパーサイヤ人状態で、気を周りにグワングワン放出しているフルパワー状態で戦い続けている感覚です。
かなりのエネルギーを消費しているのが自分でも分かります。
でも、フルパワーを出さないととてもこの速い流れにはついて行けません。
午前中はこんな感じで、なんとかギリギリ付いていく感じで進みました。
大変でしたが、この速い流れについて行けている自分が嬉しくもありました。
カナダに留学していた頃より、今の自分がずっと成長していると感じて、興奮していました。
「やったぞ!ついて行けてる!俺はできる!」
そう感じて、テンションが上がっていました。
午後になって自分に異変が起きるとは、この時には思いもしませんでした・・・
・・・つづく。
コメントを残す