From  師範代Shinya(新村真也)

(※僕がカナダにビジネス留学していた頃の体験談の続きです)

 

(→前回のつづき)

 

メリッサのクビ事件があった後、僕は欧米ビジネス文化を賞賛する姿勢から、「バランスの取れた視点」で見るようになっていました。

 

たしかに、容赦なくいきなりクビになるのはキツい。

 

でも、日本と違ってカナダでは転職しやすい環境があるので、すぐにまた次の仕事を見つけやすいというメリットもあります。

 

どちらがいいか?は賛否両論あるでしょうが、少なくとも僕は性格的に、自分が生きるなら「選択肢の多い世界」の方が好きです。

 

そんな「自立と自由を尊重する欧米社会」を象徴するような出来事が、僕のカナダ生活の最後の1週間で起きました。

 

新たなタスク

ある日、副社長が僕のところへやってきて言いました。

 

「シンヤ、今時間あるかな?」

 

「あ、はい!大丈夫です!」

 

副社長は背の高い白人の初老の紳士です。カジュアルな服装の社員が多いこの会社で、副社長と社長だけはいつもスーツを着ているので、雰囲気が違って目立ちます。

 

つい先日、メリッサを解雇した副社長を前に、僕は少し緊張していました。

 

とはいえ、給料の発生しないインターン生の僕をクビにするメリットは何もないはずです。

 

じゃあ、いったい何の用だろう?

あれこれ頭の中で考えていると、副社長の口から意外な言葉が出てきました。

 

副社長:「今、会社の新しい取引先として、日本の留学エージェントとのコネクションを作りたいと思っているんだ。

 

この会社で、日本語と英語の両方ができるのは、シンヤしかいない。

 

君はあと1週間で終わりだったよね?最後の1週間、私の力になってくれないか?」

 

僕:「はい!もちろんです!でも、今やっている仕事がありまして・・・どうすればいいでしょうか?」

 

副社長:「あぁ、サラには私から言っておくよ。これから一週間、君は私の直属の部下として働いてくれないか?」

 

僕:「は、はい!分かりました!」

 

副社長:「ありがとう。君の力に期待しているよ!」

 

その後、副社長は僕へのタスクを伝えました。

 

相変わらず丁寧な口調で、「Could you ~?」を使いながら説明してきます。

 

こういう丁寧な態度で頼まれると、日本でキツく言われていた頃に比べて、ものすごくヤル気がわいてくるから不思議です。

 

僕のタスク

副社長から僕に与えられたタスクは、一言でまとめると、

 

「日本のマーケットを開拓せよ」

 

でした。

 

つまり、去年できたばかりのこの私立大学の存在を、日本の留学生にも知ってもらい、留学先の候補に入れてもらうのが目的でした。

 

そのためには、「バンクーバーの現地にある日本の留学あっせん会社」と、「日本にあるカナダへの留学あっせん会社」に連絡して、自分たちの大学のパンフレットを置かせてもらったり、カウンセラーがオススメする大学の候補リストに入れてもらったりする必要があります。

 

平たく言えば、

 

「日本の留学あっせん会社と仲良くなって、自分たちの大学を日本の留学生たちに売り込んでもらえるような関係を築く」

 

のが目的です。マーケティングというより、営業と言った方がいいかもしれません。

 

希少価値

僕はこのとき、自分が社内で唯一の「日本語と英語のバイリンガル」であることに改めて気づきました。

 

そして、2カ国語を話せる人材は希少価値が高い存在ではないか?と気づきました。

 

英語を話せる人なら、僕より上手な人がたくさんいます。

 

でも、英語と日本語の両方を話せて、しかも日本のビジネス文化に精通している人材となると、たしかにこの会社には僕以外はいません。

 

バンクーバー中を探しても、そう多くはないでしょう。

 

僕はこのとき、「英語が話せること」よりも「バイリンガルであること」の価値を初めて実感しました。

 

僕はこの時点で社会人歴が12年間あったので、そのキャリアが副社長に評価されたようでした。

 

(副社長が日本人全体を高く評価していることも知っていました)

 

それにしても、責任は重大です!

 

この会社の「日本市場」へのアプローチを、僕が窓口にやってやることになったのです!

 

そんな責任重大なポジションなら、当然、副社長がメインでやるに違いありません。

 

僕は、副社長の側近のような立ち位置になるのか?カバン持ちみたいなことをやらされるのか?と思っていました。

 

でも、実際はまったく違った形で指示を出されました。

 

「このプロジェクトのすべてを君に一任する。」

 

と言われたのです。

 

副社長は今後、僕が助けを求めない限りはノータッチで、すべての業務を僕ひとりに任せる、と言われました。

 

「これから1週間の時間をどう使うか?何をどうするか?は自分で全部決めて動いて欲しい。私から余計な口出しはしない。」

 

このタスクの出し方は、僕にとって大きなモチベーションの起爆剤になりました。

 

・・・つづく。

 

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