【日本国内で留学と同じ「英語漬け体験」ができる場所：ランゲージ・ビレッジ】

（→前回のつづき）(→この記事のシリーズを1話目から読む）

 

前回までの記事で、「大人の留学パターン」の種類と、それぞれのメリット＆デメリットについてお伝えしてきました。

今回は番外編として、「日本から出ずに、留学と同じ英語漬けの環境を体験できる場所」をご紹介します。

それが、「ランゲージ・ビレッジ」です。

場所は富士山のふもと、静岡県富士市にあります。

澄んだ空気の中で、さわやかな気分になれる立地です。

静岡に住んでいる英語学習者の方にはけっこう有名な場所だと思います。

ただ、全国的にはあまり知られていないようなので、ここでご紹介します。

日本語禁止の英語村

ランゲージ・ビレッジを一言で表すと、「日本語禁止の英語村」です。

１度門をくぐったら、そこから先は英語オンリーの世界です。

その点では、海外留学と同じ環境を提供しています。

むしろ、海外留学よりも英語漬け環境を増やす仕組みと工夫がいっぱいです。

滞在期間は２泊～７泊なので、少なくとも初回は、３連休以上を取った上での参加が必要です。

１日の授業時間は、午前中３時間＆午後３時間の、トータル６時間です。
けっこうみっちり英語漬け体験ができます。（リピーターは１泊から利用できるようです）

もちろん海外の語学学校と同じく、施設内での母国語使用は禁止です。

海外留学よりも英語漬けになる環境

ランゲージ・ビレッジでは、海外留学よりも英語漬け度合がアップするような仕組みが満載です。

たとえば、１日３回朝、昼、夜の食事の最中は、なんとネイティブ講師が同席します。

そのため、休み時間も英語漬けになります。

これはスゴいことです！

海外留学しても、さすがに先生は生徒たちと一緒にランチを取ることはありません。（遠足などの時以外は）

しかも食事の最中は、ちょっとしたことが英語で言えなかったりします。
「あ、ケチャップがシャツについちゃった！」

「そこの塩を取ってもらえますか？」

など、カンタンな内容だけど英語で言えない表現は、授業では学ぶことができません。

ちなみに、上記のセリフを英語にしてみてください。

・
・
・
・

ふだん音読や瞬間英作文をしている人でも、パッと思い浮かんですぐに文型が出てくる人は多くないと思います。

言い方は色々ありますが、英文の例としては、

「あ、ケチャップがシャツについちゃった！」

Oh, I got ketchup on my shirt!

「そこの塩を取ってもらえますか？」

Could you pass me the salt?

などです。

聞いてみるとシンプルですが、瞬間的に口から出せるかというと、けっこう難しいと思います。

そういう生きた英語表現を学ぶ場を提供するための、「ネイティブ同席システム」のようです。

この仕組みを実現するために、なんとネイティブ講師は施設内の寮に住んでいるそうです。

この徹底っぷりは、本当にスゴいと思います。

実際に行った人の声

僕は独立する前に大手の英会話スクールの講師をしていましたが、その時は自分の担当の生徒さん達でこのランゲージ・ビレッジに行く人はけっこう多くいました。

初心者から中上級者まで、色んなレベルの方々が「英語漬け体験」をしていました。

ちなみに僕自身は、ランゲージ・ビレッジのレッスンを体験したことはありません。

ランゲージ・ビレッジの存在を知ったのが英会話スクール講師に転職した後でした。

当時は「英語で英語を教える」というスクールのティーチングスタイルが、ランゲージ・ビレッジとカブっていたので、

「申し込み時に職業欄に正直に書いたら、競合他社のスパイだと思われるのでは？じゃあ、適当にウソを書いたら・・・それはそれでなんか後ろめたいし、むしろスパイっぽさが増すのでは？」

など、色んなことを考えてしまい、心理的に行きづらくなりました。

そこで、自分の生徒さんでランゲージ・ビレッジに行って帰ってきた人たちには、僕は毎回、体験談を聞かせてもらうようにしていました。

感想の傾向としては、

「中上級者は満足度が高く、初級者は負荷が高い」

という印象です。

その点は、海外留学と同じですね。

初級者にとっては、ずっと英語漬けの環境で過ごすのはキツいので、かなり疲れると言っていました。

そもそも、それを目的として作られた施設なので、疲れたのであれば目的達成とも言えます。

ただ、海外に数日間プチ留学する前の練習として、すごく良いという声もありました。

また、中上級者の方は「すごく充実した時間を過ごせた！」という声が多く、ハマってしまって、３連休以上の休みが来ると必ず毎回ランゲージ・ビレッジごもりをする人もいました。

英語漬けの効果はどうか？というと、

初心者の方は、ランゲージ・ビレッジから帰ってきた直後には英語リスニングの集中力が上がっていることが分かりました。

ふだんの英会話スクールレッスンは１回５０分なのですが、あっという間に感じられるようです。

また、中級レベルの方がランゲージ・ビレッジごもりから帰ってくると、英語をしゃべるスピードが明らかに上がっていました。

初心者＝リスニング力アップ

中上級者＝スピーイング力アップ

という点も、海外留学と同じ効果です。

しかも、飛行機代がかからないので、トータルコストも安く済みます。

連休中に手軽に英語漬け体験をしてみたい場合は、１つの選択肢としてアリだと思います。

僕も今は「英語で英語を教えるレッスン」はしなくなり、後ろめたさはなくなったので、ランゲージ・ビレッジを体験しに行ってみたいなぁと思っています。

※ランゲージ・ビレッジの施設内の様子をYouTube動画で見ることができます。

↓↓↓

※ランゲージ・ビレッジのホームページはこちら
↓↓↓

https://languagevillage.co.jp/