
from 師範代Shinya(英語学習のヒントをYouTubeでも発信中)
僕は最近、年齢を重ねるほど、勉強って面白くなるものなのかもしれないなぁと感じています。
もちろん、若い頃から勉強が大好きな人もいると思います。
でも、学生時代には勉強が嫌いだったのに、大人になってから自分の好きな分野を勉強し始めて、すっかりハマってしまったという話は、けっこう耳にします。僕もその一人です。
不思議ですよね。
学生時代には、あれほど面倒くさかった勉強が、大人になると楽しく感じられる。
しかも、昔に比べて記憶力が良くなったわけでも、勉強する時間がたっぷりあるわけでもありません。
むしろ、仕事や家庭の用事に追われて、自由に使える時間は減っている人の方が多いはずです。
それなのに、なぜ勉強が面白く感じられるようになるのでしょうか?
今日はこのことについて、僕自身の英語学習経験も交えながら考えてみたいと思います。
学生時代の勉強には「正解」が用意されていた
学生時代の勉強を思い出すと、基本的には学校で決められたカリキュラムに沿って進めることが多かったと思います。
教科書の内容を覚えて、問題を解いて、テストで何点取れるかを競う。
英語も同じです。
単語のスペルを覚えたり、文法問題の空欄に正しい答えを入れたり。
もちろん、こうした学習にも意味はあります。
ただ、勉強の目的が「テストで良い点数を取ること」になってしまうと、どうしても点数に意識が向きがちです。
そしてテストが終わった瞬間に、勉強した内容への興味が薄れてしまうこともあります。
学校の勉強には期限があります。
来週のテストまでに、この範囲を覚えなければならない。
来月の試験までに、この問題集を終わらせなければならない。
そういう状況では、じっくり疑問を掘り下げる余裕もなかなかありません。
でも、大人になって自分の意思で始める勉強には、必ずしもそういう制約がありません。
ここが、学生時代との大きな違いだと思います。
分からなかったことが分かるだけで楽しい
僕は、最初は文法を勉強し直すのが絶対にイヤだ!と思っていました。
学生時代のルール暗記式の授業のツラい思い出が、よみがえってきたからです。
でも、その後ネイティブの視点で文法を見る「イメージ英文法」に出会いました。
学生時代に習った「文法の常識」が、ガラガラと音を立てて崩れ去るのを感じました。
・現在完了で have が使われる理由
・will は未来のことを表さない。むしろ、未来形なんて存在しない。
・Please は、実は丁寧表現じゃない。
などなど、それまで教わったルールのウラ側にある真実や、学校で教わったこととはまったく違うことが分かったりするのが、すごく楽しく感じました。
表面上の文法ルールや用法ではなく、「ルールに裏にある、ネイティブの視点」が見えたら、とたんに勉強が面白くなってきたのです。
それからというもの、僕の中で「文法学習=英語圏の文化や視点を学ぶ」という図式になりました。
本当におもしろくて、「もっと知りたい!」「なるほど!じゃあ、これは?」と、次から次へと貪欲に学びたい気持ちがわき上がってきました。
僕は今でも、自分の使っている英語テキストで「なぜこの言い回しになるんだろう?」と疑問に感じたことは、ネイティブ視点のイメージで調べるようにしています。
まずは本やAIを使って調べてから、ネイティブの先生に最終確認しています。
「ああ、なるほど!だからこういう意味になるのか!」
こんなふうに納得できた瞬間は、今でも嬉しいです。
しかも、こういう発見はテストの点数には直接反映されないこともあります。
誰かから褒められるわけでもありません。
それでも面白い。
これは、若い頃にはあまり気づかなかった勉強の楽しみ方かもしれません。
知識が増えるほど、新しい疑問も出てくる
もうひとつ、長く勉強を続けていて感じることがあります。
それは、知識が増えるほどに、新しい疑問が出てくることです。
これは学生時代には、味わえなかった感覚です。
学習を続けて知識が増えてくると、自分がどこで引っかかっているのか、以前より細かく分かるようになります。
最初は「この前置詞は、こういう意味なんだ」と覚えるだけで精一杯だったものが、慣れてくると「じゃあ、似た意味を持つ別の前置詞とは何が違うんだろう?」と気になってきます。
そして、その疑問を調べている途中で、また別の疑問が出てくる。
これが、なかなか終わらないんですよね。
英語を20年以上勉強していても、まだ知らないことが次々に見つかります。
昔だったら、「いつになったら全部覚えられるんだろう?」と感じたかもしれません。
でも今は、分からないことが見つかると、ちょっと調べてみたくなります。
自分の中で、英語に対する興味の持ち方が変わってきたのだと思います。
大人の勉強は、自分で選べる
大人になってからの勉強には、もうひとつ大きなメリットがあります。
それは、何を勉強するか、自分で決められることです。
英語を勉強するにしても、目的は人それぞれです。
海外旅行で現地の人と話してみたい人もいれば、洋画を字幕なしで楽しみたい人もいるでしょう。
僕のように、英文法の仕組みそのものに興味を持つ人もいると思います。
どれが正しいということもありません。
自分が気になっていることを、自分のペースで深く調べていける。
これは、大人の勉強ならではの良さだと思います。
もちろん、実際には大人の方が時間の確保は大変です。
僕自身も、仕事や家族との時間がある中で、英語の勉強時間を作っています。
学生時代のように、何時間もまとまった時間を取れるとは限りません。
でも、限られた時間だからこそ、今の自分が興味を持っていることに時間を使いたいという気持ちもあります。
興味があることを勉強していると、時間が経つのも早く感じます。
気になった表現を調べていたら、思ったより時間が経っていた。
そんな経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
勉強したことが日常の中でつながる面白さ
大人の勉強でもうひとつ面白いのは、それまでの経験と新しい知識がつながる瞬間があることです。
英語であれば、以前は意味が分からずに聞き流していた映画のセリフが、ある日ふと理解できるようになることがあります。
昔読んだ英文をもう一度見たら、以前とは違う部分に気づくこともあるでしょう。
僕の場合は、久しぶりに見た映画「マトリックス」の1作目のセリフが、前編通じてほとんど聞き取れて、感動したことがあります。
好きなので何度も見返している映画ですが、しばらく見ていなくて、英語力が上がってから見返したら、びっくりするぐらい聞き取れて、嬉しくなりました。
もちろん、勉強するたびにこういう進歩を感じるわけではありません。
なかなか覚えられないこともあるし、昨日できたことが今日はできない、なんてこともあります。
それでも、たまに「あれ?前より分かるようになってる!」と感じる瞬間があります。
僕は、その感覚がけっこう好きです。
若い頃には、勉強は何かの目標を達成するために頑張るもの、というイメージが強かった気がします。
今は、目標があってもなくても、気になったことを調べたり、知らなかったことを知ったりする時間自体を楽しめるようになってきました。
今後、年齢を重ねていったら、また違った面白さが見つかるのかもしれません。
僕もまだまだ英語で気になることがたくさんあるので、とりあえず今は、毎日の勉強を続けていこうと思っています。
P.S.
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