from 師範代Shinya
(→前回のつづき)
※最近、話題になっている人気本「人生の経営戦略LIFE」の内容と、英語学習とのつながりを僕が感じた部分のお話の続きです。
①自分が好きな英文素材を使って楽しく勉強を続ける
②たまに受けるTOEICや英検などの資格試験で望む結果を出して、英語力を社会に証明する
この相反する2つの要素を実現するために、僕は試行錯誤を続けてきました。
速読速聴英単語Core1900に出会ったおかげで、ニュース英語の面白さに気づいた僕は、自分から試しに英検準1級を受けてみました。
当時、講師として勤め始めたばかりの英会話スクールでは、TOEIC900点を取ることを推奨していて、取ったら給料がアップする仕組みでした。
でも英検準1級は対象外だったので、完全に興味だけで受けたのです。
何とか一発合格できたことで、僕はフォーマルな英文を読むことに対する自信がつきました。
そこからしばらくは、新しい仕事で慣れない環境でレッスン準備に多くの時間を取られてしまい、あまり自分の勉強に充てる時間が取れませんでした。
1日30分の音読時間は、レッスン準備も兼ねて自分が教えるクラスのテキストを使っていました。
日本人講師が教えるクラスは、レベル11段階中でレベル1の初級~レベル5の中級の入り口ぐらいまででした。
そのため、扱う英文は日常英会話のみです。
それまで練習してきたニュース英語とはだいぶレベルが違います。
とはいえ、僕はもともと日常英会話に興味があって英語を勉強し始めたので、初級レベルの英文もけっこう楽しく音読できました。
ニュースの英文を読みこなすのも手応えがあって楽しいですが、もう一度基礎を固めるのも楽しく有意義に感じました。
基礎に戻って学ぶ楽しさと学習効果
一度英検1級レベルまで行ってから、もう一度日常英会話に戻ると、また違った視点で見れて勉強になることが多いです。
初心者の頃には見落としていた、細かいニュアンスに気づく余裕が生まれます。
以前は音読するだけでいっぱいいっぱいだった英文も、余裕を持って暗記できて、さらに英会話の中に入れ込んでアウトプットすることもできます。
僕はこの時期に、自分の英語が固まって一段引き上がったのを感じました。
実は今、僕のスクールのオンライン通学コースで速読速聴英単語Basic2400のテキスト(初級レベル)を使っているのですが、このクラスの受講生の中には、TOEIC900点オーバーや英検準1級ホルダーなどの猛者もいます。
上級者ほど、基礎の重要性に気づいて、改めて学び直す人が多いのです。
そして、1つの英文から多くを吸収して、ご自身の英会話のレベルを引き上げています。
当時の僕も、まったく同じ心境でした。
TOEICには反映されない
でも、こういった基礎固めは、TOEICの点数には反映されませんでした。
当時の時点で僕のスコアはすでに870点でリスニングはほぼ満点に近い状態だったので、それ以上伸ばすには、リーディングのスピードと正確さをアップするしかありませんでした。
870点から900点を超えるまでのカベはなかなか厚くて、何度か受けたものの、800点台なかば~後半をウロウロしていました。
ここから先に行くためには、再び「多読トレーニング」が必要です。
さらに、ボキャブラリーもまだ足りないので、ビジネス英単語に特化して伸ばす必要もありました。
転職して1年を過ぎたあたりから、少しずつ仕事に余裕が生まれ、レッスン準備に取られる時間が減ってきました。
そこで僕は、TOEIC900点対策として、再びフォーマル英文の素材を使った練習を始めました。
どうしても抵抗があったジャンル
この時点でも、僕がどうしても抵抗を感じたジャンルがありました。
それが、「練習問題を解く」という作業です。
もともと机に座ってじっくり勉強するのが苦手なタイプだったので、どうしても苦手意識があり、問題集を開くと落ち着かなかったのです。
だから僕は、この時点では問題集を解きまくることで得られる「試験慣れ」や「受験テクニック」を捨てました。
受験テクニック無しで、実力だけでどこまでいけるか?試してみることにしたのです。
それが、自分にとって一番バランスが取れた勉強メニューだと思いました。
その代わりに、ふだんの英語トレーニングの素材を、TOEICに寄せてみました。
音読の素材は、慣れ親しんだ速読速聴英単語シリーズの中で、「上級者のためのTOEIC英単語」(すでに絶版になっているため、正式なタイトルは定かではありません)を選びました。
TOEICのリスニングパート3形式の会話文、パート4のアナウンス、パート7の長文読解に似せた英文の中に、TOEIC頻出英単語が入っているものです。
900点を超えるために必要な上級英単語が、自然な英文の中にちりばめられています。
この教材は、僕の中では抵抗なく音読を続けることができました。
加えて、英語学習者向けの英字新聞の週間ST(今の名前はジャパンタイムズアルファ)を定期購読して、英語でニュース情報を取りながら、多読トレーニングをしました。
模試を解いたりといった試験対策なしで900点を超えるまでには、1年かかりましたが、なんとか会社の要求する英会話講師の条件である900点を超えることができたのです。
僕の資格試験へのトライは、ここで終わるはずでした。
でもその後、また違う方向への転換が待っていたのです。
・・・つづく。
今回紹介した「人生の経営戦略LIFE」の本はこちら↓↓↓
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From 師範代Shinya(新村真也)
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