【僕が「習い事」に感じた夢と希望:演技編140】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と思って「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
 
 
僕はクラスメイトのT君と組んで、スクールの先生たちの中で親しみやすそうな性格の人達をご飯に誘う計画を練りました。目的は、
 
 
「先生自身の芸能界での体験談や今の状況を話してもらうこと」
 
 
です。
 
 
スクールの中では演技の練習以外のことは質問しづらい雰囲気ですが、外ならきっと突っ込んだ個人的な質問をしても大丈夫だと思いました。
 
 
僕とT君は、できるだけ優しくて穏やかな性格の先生から優先的に声をかけていきました。
 
 
最初の先生は、40代ぐらいの男性のN先生です。
 
 
僕らがまだ初級クラスにいた頃に教わっていたのがN先生でした。
 
 
このスクールの先生たちは現役の役者なので、自分の仕事が入ったときには、レッスンをお休みしていました。
 
 
そういう時には代わりの先生がレッスンをしていました。
 
 
N先生は、僕らのふだんのクラスの担任の先生(厳しめの女性)の代打としてよく来ていました。
 
 
N先生の優しい雰囲気のレッスンに、僕はいつも癒やされていました。
 
 

作戦決行!!

僕はT君と一緒に廊下を歩いているN先生に声をかけました。
 
 
僕:「N先生、お久しぶりです!」
 
T君:「お久しぶりです!」
 
 
先生:「おー!久しぶりだね!元気にやってる?」
 
 
僕:「はい!おかげさまで、今は2人とも最上級クラスまで行けました。」
 
 
先生:「そうか!もう最上級クラスか!スゴいね!おめでとう!」
 
 
僕:「ありがとうございます!」
 
 
T君:「先生、実は僕ら、久しぶりに先生にお話を伺いたいと思いまして、良かったらこんどレッスン後にご飯を食べに行きませんか?」
 
 
僕:「スケジュールは先生に合わせますんで!終わるまで待ってます!」
 
 
すると、N先生の表情が曇りました。
 
 
先生:「う~ん・・・そうか・・・いや、実はね。僕らはこのスクールの生徒の人達とスクールの外で会うのは禁止されているんだ。」
 
 
僕:「え~?!そうなんですか??」
 
 
T君:「マジですか!!なんで??」
 
 
先生:「たぶん、以前生徒と先生が個人的に付き合って何かトラブルになったケースがあったのかもしれないね。詳しい理由は分からないけど。」
 
 
僕:「そうなんですか・・・それは残念だ・・・」
 
 
T君:「もし一緒にご飯に行ってバレたらどうなるんですか?」
 
 
先生:「その場でクビになるよ。」
 
 
僕&T君:「えーーーー!!そんなに厳しいんですか??」
 
 
先生:「そうなんだよ・・・ゴメンね。」
 
 
 

行き詰まり

僕とT君の作戦は、早くも行き詰まってしまいました。
 
スクールにそういうルールがあるとは知りませんでした。
 
 
そこまで厳しいルールがあるなら、おそらく他の先生たちに声をかけても同じ結果になるでしょう。
 
 
自分が先生だったら、クビになるリスクを取ってまで生徒とご飯に行こうなんて思いません。
 
 
T君:「なんだよ~!もう!なんでそんなルールがあるんだよ!」
 
 
僕:「もしかして、俺たちに芸能界の幻想を抱き続けさせるために、先生からのリアル情報を流させないようにコントロールしてしたりして?」
 
 
T君:「それはあるかもね。先生と生徒がご飯を食べに行ったら、俺たちが今回狙ってるみたいに芸能界の現実の話になって、生徒が失望してスクールを辞めちゃう可能性もあるからな~」
 
 
僕:「俺たちだって、今回の先生の話の内容次第では、すぐにスクールを辞める可能性があるもんね。」
 
 
T君:「たしかに!でも、だからこそ、そういう情報には価値があるんだよ!スクールが恐れる情報こそ、真実が詰まっているからね。俺はますます燃えてきたぞ!」
 
 
僕:「でも、よっぽど生徒に強い感情がないと、一緒にご飯に行ったりしないんじゃない?たとえば先生と生徒に恋愛感情があれば、先生はリスクを冒してもご飯に行くかもしれないけど。」
 
 
T君:「確かに!もしかして、過去にそういう男女のトラブルもあったのかもね。付き合ったけど大げんかして、生徒が辞めちゃったり。」
 
 
僕:「ありそうだね。まあ、理由はどうあれ、これからどうするか・・・」
 
 
T君:「とりあえず、ダメ元で他の先生たちにも声かけてみない?N先生はマジメだからスクールのルールもしっかり守ろうとするけど、他の先生でいい加減な性格の人なら何とかなるんじゃない?」
 
 
僕:「どうだろうね?でも、さすがにクビがかかってるんじゃ、厳しいんじゃないか?俺たちがカワイイ女子で、声をかける先生が独身の男だったらまだ可能性ありそうだけど。俺ら男2人の誘いに乗ってくる先生なんているのかな?」
 
 
T君:「まあ、ダメ元でやってみるか!」
 
 
その後僕らは、片っ端から面識のある先生たちに声をかけて、こっそりご飯に誘ってみました。
 
 
でも、みんな同じリアクションでした。
 
 
誰も、クビになるリスクを取ってまで僕らとご飯に行ってくれる人はいませんでした・・・
 
 
僕とT君の計画は、完全に行き詰まりました。
 
 
・・・つづく。
 
 
 
 

※このブログに読者登録をしていただくと、最新の記事を1日1回、メールでお届けします。読者登録はこちらをクリックしてください。
    ↓↓↓

 

 

From  師範代Shinya(新村真也)

英語の達人養成ジム 師範代)

※もくじは、こちら

自己紹介は、こちら

こちらですアップ

 

 

 

 

 

師範代Shinyaの書いた本

↓↓↓

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください