From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕が20才の頃、「アクション俳優になろう!」と決めて、「俳優養成所」に入った時のストーリーの続きです。
ホームビデオで撮影した「自作アクション映画」の映像の編集が終わってからは、いよいよ最も大事な「効果音」を入れる作業に入りました。
ジャッキー映画をマネする中で一番大事なのが、「パンチ&キックの効果音」です。
効果音があるかないかで、映像の迫力が全然違ってきます。
効果音がないと、ものすごくショボく、リアリティーがなく見えます。
今の状態はまだ映像をカットしてつないだだけなので、そのままテープを再生すると、ショボくてぜんぜん迫力ありません。
ジャッキー映画とは程遠い印象です。
ここからの「音入れ作業」が、すべてを握っていると言っても過言ではありません!
サウンドミキサー
僕と弟は、事前に用意したサウンドミキサーを使って音を入れていくことにしました。
サウンドミキサーと言っても、高額なプロ用の機材などではありません。
あくまで家庭用ビデオカメラの映像をちょっと本格的に編集する程度のものです。
大きさ的には、大人の男性が両手を並べたぐらいのサイズのマシンです。
上の方に小さな黄色いボタンが8個、横一列にズラッと並んでいます。
ボタン下の左側には、タテ方向に動かすタイプのボリューム調整ツマミが3本並んでいます。
右下には、回すタイプのボリューム調整ツマミが3つ並んでいます。
家庭用とはいえ、見た目はけっこう雰囲気があります。
当時の僕らとってはこれでも十分「編集のプロ」になったような気分で操作を楽しめました。
録音作業
上の方に並んでいる小さな黄色いボタン8個は、それぞれに違う音を録音して再生できるようになっていました。
そこで僕と弟は、1つのボタンに1種類の効果音を録音していきました。
パンチとキックの効果音は、当時弟が持っていた「ネオジオ」というゲーム機から持ってくることにしました。
ネオジオは、格闘ゲームのソフトが豊富なゲーム機だったので、パンチ&キック音だけでも何十種類もありました。
ゲームのキャラにパンチやキックを繰り出させて、その音をミキサーの黄色いボタンに1つずつ録音していきました。
全部完了すると、8種類の効果音を黄色いボタンに録音させることができました。
録音が終わった後、黄色いボタンを押してパンチ音が出た時には、弟と2人で感動しました!
黄色いボタンを押す度に、
「バシッ!」
「シュッ!」
「ドシッ!」
という感じで、雰囲気の違う効果音が出せるのです。しかも、いつどのタイミングでどの効果音を使うかを、自分で決めることができます。
僕らは生まれて初めて味わう「音をコントロールする快感」にしばらく酔いしれていました。
音合わせの大変さ
準備が終わってから、いよいよ音合わせの練習に入りました。
自分たちの映像の中のパンチ&キックに合わせて、タイミング良く黄色いボタンを押していきます。
1人ではムリなので、お互いが「映像の中の自分の動きの効果音」に責任を持ってボタンを押すことにしました。
つまり、映像の中で僕がパンチを打つシーンでは、僕が黄色いボタンを押して効果音を出します。
映像の中で弟がパンチを打つシーンでは、弟が別の黄色いボタンを押して、違う効果音を出します。
キックの場合も同じです。
そうやって、映像の中の僕と弟の技の効果音の種類がカブらないようにしていきました。(同じ種類の効果音だと、ショボく聞こえてしまうからです)
ただこれが、やってみるとけっこう難しいのです!
映像の中の自分の動きに合わせて黄色いボタンを押していくのは、思った以上に失敗が多くありました。
映像の中の自分がまだパンチを出す前から「バシッ!」と音だけフライングしてしまったり・・・
逆に遅すぎてパンチを出し終わってから後から音だけ「ボフッ!」と出たり・・・
音と映像のタイミングが合わないと、ものすごく滑稽に見えてしまいます。
この「音合わせ」の作業は、想像以上に大変だと気付きました・・・
・・・つづく。
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