From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
服飾系の会社へ就職することに決めた僕は、とりあえず先に「カラーコーディネーター」の資格を取ることにしました。
資格があれば、応募できる会社の選択肢が広がるかもしれません。
また、資格を取る過程で身につけた知識やスキルが、その後、服飾業界で働くための自信につながるのでは?とも思いました。
カラーコーディネートなんて自分にとっては、まったく馴染みのない世界です。
自力でゼロから勉強してうまくいくとは思えません。
そこで僕は、ビジネス系の資格スクールに通うことにしました。
当時は「資格の大原」という有名なビジネススクールが静岡駅前にありました。(今もまだあるのかもしれませんが)
初めての資格スクール
僕はこれまで、資格を取ったことがありませんでした。
初めての資格スクールはちょっと緊張しましたが、それでも東京の芸能スクールに通うよりはずっと気楽です。
新幹線に乗る必要はないし、交通費も授業料も今までよりもずっと負担は軽くなります。
僕はこれまで、空手道場→芸能スクール、と渡り歩いてきました。
そして今回、これまでとは違ったビジネス資格の世界に足を踏み入れました。
どんな人達が参加するんだろう?
芸能スクールでは、子供~大人まで幅広い年齢層の生徒がいたけど、おそらくビジネススクールの生徒層は、大人だけに違いない。
新しい世界だ!
僕はワクワクしてきました。
体験レッスン
まずは最初に体験レッスンを受けに行きました。
時間帯は平日の夜の7時~9時の2時間でした。
おそらく、仕事帰りに寄る人が多いため、この時間帯に設定しているんだと思います。
クラスルームに入ると、けっこう広い空間に長机とイスがズラッと並んでいました。
受講生はかなりたくさんいます。トータル50~60人ぐらいでしょうか。
僕は他の受講生を観察してみました。
当然、全員が大人です。でも、意外と若い人が多いです。
自分と同い年ぐらいの人達(20代前半)が半分ぐらいいるように見えます。
男女比は、女性7割:男性3割ぐらいです。
やはり、カラーコーディネーターの資格は女性に人気があるようです。
当時、演技スクールをやめて時間に余裕ができた僕は、「彼女が欲しい!」と思っていました。
なので、同年代の女性に出会えそうなこの環境は、僕にとって魅力的に映りました。
この時点ですでに「ここに通おう!」と半分以上決めていました。
先生登場!!
しばらくすると、先生が登場しました。
先生は40代後半~50代前半ぐらいの女性で、ほっそりとした体型で背が高く、姿勢が良くてピシッと背筋が伸びています。
ウェーブがかかったロングヘアーをなびかせながら、さっそうと黒板の前に立ちました。
先生の着ている服は、明るくて派手な色使いで、いかにも普通の人ではないオーラが漂っています。
でも、全体的にくどい感じはありません。
さすがカラーコーディネーターの先生です!
僕はファッションや色使いに関してはまったくの素人ですが、そんな僕の目にも、先生のファッションは「明らかに普通の人とは違う派手さだけど、バランスが良い」と感じました。
やっぱり、こういう第一印象は大事です。
先生が登場すると、クラスルーム全体が静まりかえりました。
先生は明るい笑顔で、大きな声であいさつしました。
「こんばんは!講師を務めさせていただきます、○○です。」
と自己紹介しました。
先生の笑顔と服装、声の勢いは、演技スクールの先生たちと共通する部分がありました。
やっぱり、役者も講師も「人前に立って話す」という点では同じなんだなぁ~と僕は思いました。
先生は、生き生きした表情でレッスンを始めました。
・カラーコーディネートとは何か?
・色を見方につけると、第一印象をどんな風に変えることができるか?
・色が与える人間の脳への影響
・色の心理効果を覚えると、寝る前に自分の心を落ち着かせたり、元気が必要な時に気分を上げたりできるようになる
などの、興味深い話をしてくれました。
僕は、どんどん先生の話に引き込まれていきました。
・・・つづく。
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