【僕が「習い事」に感じた夢と希望:カラーコーディネーター編60】

From  師範代Shinya(新村真也)
 
(→前回のつづき)
 
※カラーコーディネーターの試験勉強仲間のMさんをお台場デートに誘った時の体験談の続きです。
 
 
Mさん:「え?観覧車?・・・イヤだ。」
 
 
僕:「え??・・・」
 
 
僕は驚き、うろたえました。
 
 
最後の切り札として取っておいた「観覧車で夕焼けか夜景を見る」というアクティビティーが、断られたのです!
 
 
僕は自分の耳を疑いました。
 
 
F先輩とお台場に下見に来た時には、「観覧車は絶対乗った方がいいよ!」と言われました。
 
 
女性は観覧車が好きな人が多いのだと思っていました。
 
でも、Mさんにはビシッと断られました。
 
 
僕:「え?Mちゃん高いところダメな人?」
 
 
Mさん:「そういうわけじゃないけど・・・とにかく観覧車は今乗りたい気分じゃない。」
 
 
僕:「そ、そうか・・・じゃあ・・・別のことするか。」
 
 
どうしよう??僕はすでに手持ちの弾を出し尽くしてしまいました。
 
 
次はどこで何をしたらいいんだ??
 
 
F先輩からは、デートコースは1つしか教えてもらっていませんでした。
 
 
最初にここ行って、次にここ行って、最後に観覧車でシメて、夕飯食べて帰る・・・みたいな流れです。
 
 
1つがつまずいた場合、次のBプランはまったく用意していませんでした。
 
 
きっとF先輩も、観覧車を断られることまでは想定していなかったと思います。
 
 
というより、僕がここまでの間に焦りすぎて、Mさんに警官心を抱かせていたのかもしれません。
 
 
「この人と観覧車に乗ったら、いきなり告白でもされるんじゃないか?たまったもんじゃないよ!」
 
 
というのが、Mさんの本音だったのかも知れません。
 
 
とにかく、僕は途方に暮れました。
 
 

ダラダラタイム

そこから先は、僕はどうしていいのかよく分からなくなりました。
 
 
とりあえず、まだ回っていないところにでも行くか、ということになって、色んな種類の車の展示がされている広大なスペースに行きました。
 
 
僕もMさんも免許は持っていますが、自分の車は持っていません。
 
 
Mさんはあまり車に興味がないようです。僕も正直、車への熱は18才の頃に比べて冷めていました。
 
 
でも、とりあえず他に行く場所もないので、何となくブラブラしながら展示されている車をボーッと見て回りました。
 
 
きっと、自分が18才の頃にここに来たら、ワクワクしていたいに違いありません。
 
 
免許を取りたての頃の僕は、毎日カー雑誌を読んで「お金がたまったらこの車欲しいなぁ~」とか、ウキウキしながら想像していました。
 
 
でも、その後は東京の演技スクールに通ったり、カラーの資格を取るためのビジネススクールに通ったりするうちに、車の情報から離れていきました。
 
 
そしていつの間にか、車に対する情熱も冷めていきました。
 
 

自己投資の魅力

今の僕は、「お金は自分のスキルや知識に投資した方がいいんじゃないか?」という価値観に切り替わっていました。
 
 
東京の演技スクールに3年間通うのに投資した費用は、おそらく車1台分ぐらいだと思います。
 
 
新車をローンで買って、3年で完済するプランで支払ったら、演技スクールの交通費と月謝ぐらいになりそうです。
 
 
でもスクールで学んだスキルや経験は、車を買うよりずっと価値の高いものだと感じるようになりました。
 
 
演技スクールを辞めた後にカラーの勉強を始めなければ、こうして今、Mさんと一緒にお台場を歩いていることもなかったでしょう。
 
 

モノは手放したら終わり?!

僕が高校卒業後の最初の仕事は、鉄工場の作業員でした。
 
 
その会社では20代前半~半ばぐらいの先輩たちが、みんなローンを組んでスポーツカーを買って、箱根の峠で乗り回していました。
 
 
僕の周りでは「誰がどの車に乗っているか?」で一目置かれるような雰囲気がありました。
 
 
スポーツカーに乗っている人=走り屋=ちょいワルのイケてる男
 
 
という、分かりやすい図式があったのです。
 
 
乗っている車のグレードが高ければ、「あいつスゲー気合い入ってる!」となって、一目置かれたのです。
 
 
でも、ある日、ひとりの先輩がマイカーを手放しました。
 
 
それまで乗っていたカッコいいスポーツカーの維持費がキツくなったらしく、自転車通勤になったのです。
 
 
すると、他の先輩達が笑いながら言いました。
 
 
「あいつも、ついにただの一般人になったな・・・」
 
 
「あいつの青春は終わったな・・・」
 
 
僕はそれを聞いて思いました。
 
 
「あ、車は持っている間はドヤ顔できるけど、手放すと元の自分に戻るのか。」
 
 
もちろん、これは極端なケースだと思います。
 
 
実際には、その先輩も自分の車と過ごした経験値は一生の思い出として残るはずです。
 
 
スポーツカーを運転するスキルは、その後ファミリーカーを買ったときの運転にも役立つかもしれません。
 
 
でも、当時18才だった僕の心には、この先輩の光景はかなり強烈に焼き付きました。
 
 
「良いモノを持つと、一時的にドヤ顔できるけど、一度手放すと周りの反応は元に戻っちゃうんだな。いや、むしろマイナス方向に行くのか?」
 
 
と。
 
 
その後しばらくしてたまたま読んだ本の中にも、こんな一節が出てきました。
 
 
「お金を使ってモノを買うよりも、自分の知識やスキルを磨くことにお金を使いなさい。そうすれば、あなたが手に入れたものは誰にも盗むことはできない。一生手放すこともない。最も安全で賢いお金の使い方は、自己投資だ。」
 
 
僕は習い事を始めてから、このことを実感していました。
 
 
一度身につけた知識やスキルというのは、時間がたってもなくならないものです。
 
 
知識やスキルは保存スペースを取らないし、維持費もかかりません。
 
 
そんなことを考えながら、僕はMさんと一緒に車の展示場をボーッとしながら回っていました。
 
 
・・・つづく。
 
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