From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
カラーコーディネーターの試験勉強仲間のMさんをお台場デートに誘って失敗した後、僕はしばらくの期間、落ち込んでいました。
でも、1週間ぐらいで立ち直った後は、雑念を振り払って再びカラーの勉強に専念することにしました。
1年に一度しかない「カラーコーディネーター検定1級」の試験を受けるチャンスへ向けて、気合いを入れ直しました。
失恋などのツラい出来事があると、男性の脳はまったく別のことに専念する方にパワーを使います。
そうすることで、ストレスの原因を忘れようとするのです。
その点で、僕には「カラーの勉強」という、打ち込むジャンルがあったのが幸いしました。
Mさんに振られたダメージは、カラーの勉強に専念することでだんだん癒えてきました。
2つの学習メニュー
僕はこれまで通り、2つの学習メニューで練習していました。
①1級用のテキストの解説パートを音読する(自分が講師になって生徒に教えているイメージで)
②カラーカード199枚の色を見て、色記号を言う練習(英単語の丸暗記に近いイメージ)
という2つです。
1級はたしかにそれまでの3級&2級と比べると格段に難しくなっていましたが、学習メニュー自体に大きな差はありませんでした。
カラーカードの記号の丸暗記が加わっただけです。
とはいえ、このカラーカードの記号の丸暗記が大変なのですが・・・
僕はもともと暗記が苦手なタイプです。学校のテストでも、のび太君みたく0点を取ったことが何度かあります。(おかげで、ヤンキーの集まる荒れた高校に行く運命になりました)
その僕が、23才で学校の勉強のような丸暗記をすることになるとは、以前の自分には想像できなかった状況でしょう。
でも、僕は何としても「1級を取りたい!」と思いました。
この先に何があるか?は関係ない
服飾系の会社で正社員で雇ってもらうために、本当にカラーコーディネーター検定1級が必要なのか?と言われたら、多分そうではない気がします。
1級に出てくるようなマニアックな内容は、カラーコーディネーターとしての専門職につかない限り、使う機会はないでしょう。
正直、1級を取った先に何があるのか?よく分かりません。
でも、取ってから何が見えるか?を知りたいと思いました。
「今はとりあえず、1級を取ることを目標にしてもいいんじゃないか?」
と僕は思いました。
資格を取る楽しさ
学生時代に勉強が大嫌いだった自分が、誰からも強制されることなく自分の意思でカラーの勉強を始めて、なんとなく3級と2級のダブル受験をしました。
そして、2級まで受かって資格証が送られてきた時、僕は「資格を取る楽しさ」に目覚めました。
世の中には「資格マニア」と呼ばれる人達がいます。
色んなジャンルの資格を取って、履歴書にズラッと資格名が並ぶことに喜びを感じるタイプの人達です。
資格マニアは、よく批判の対象になります。
「全然ジャンルの違う資格を取っても、実際の仕事には役立たない」
「資格マニアほど仕事ができない」
などなど。
でも僕は、資格マニアの人の気持ちが分かる気がします。
資格を取るのは単純に楽しいです。
受かった時の喜びは、何とも言えない幸福感を与えてくれます。
趣味でドライブやスノーボードなどをやっている人達が、ストレス発散になって幸せを感じるのと同じ感覚だと思います。
ドライブを趣味にしている人に向かって、「プロのレースドライバーになるわけでもないのに、なんでやってるの?」と言う人はいません。
スノーボードを趣味にしている人に向かって「オリンピックに出るわけでもないのに、その年でなんでやってるの?」と言う人もいません。
でも、資格となるとなぜか「今の仕事で役立つわけでもないし、その道の転職するつもりもないのに、なんで勉強してるの?」と聞かれます。
別にいいじゃん!趣味で楽しくやってるんだから!
と言いたくなります(笑)
英語も同じ
実は英語も同じです。
英語を趣味やっていると、周りの人たちから
「仕事で使わないのに、なんで英語やってるの?」
「周りに外国人がいないし、海外旅行もほとんど行かないのに、どこで英語を使うの?」
と聞かれることがあります。
英検やTOEICを受けようとすると、
「取ってどうするの?」
「どこで役立てるの?」
と聞かれることもあります。
別にいいじゃん!趣味で楽しくやってるんだから!
と言いたくなります(笑)
なぜか、資格や英語というジャンルは、「仕事で使わなければならない」「やるからには仕事で使えるレベルまで高めなければならない」という共通認識が、人々の中にあるような気がしています。
でも僕は、これまでの習い事はすべて趣味として始めました。
その結果、ハマって極めて仕事になったものもあれば、仕事上ではまったく使わないものもあります。
だからといって、今使っていないスキルを学んだことを後悔はしていません。
なぜなら、そこで学んだ知識以外にも、後になってから役立つことがたくさんあるからです。
カラーの勉強も、その1つでした。
・・・つづく。
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