From 師範代Shinya(新村真也)
(→前回のつづき)
※僕がカラーコーディネーター1級の試験に再チャレンジしながら、転職活動をした時の体験談の続きです。
僕はジーンズショップの「正社員候補のアルバイト」採用面接に受かったので、イトーヨーカドーを辞めて転職することになりました。
当時はイトーヨーカドーの職場で僕と同年代の人達の「正社員の仕事に転職」が相次いでいました。
今まで見送る側でしたが、ついに僕も見送られる側になりました。
みんなに開いてもらった送別会では、嬉しいような、悲しいような、何とも言えない気分になりました。
耐えられる自信
多くの人達は大学生アルバイトで入ってから、新卒での就職先が見つからずに、そのままヨーカドーで働き続ける、という流れでした。
そしてヨーカドーの居心地がよくて、そのまま数年間働き続けている、という感じでした。
ヨーカドーの人間関係や職場環境はすごく良いので、転職した先ではギャップが大きすぎて、苦しい思いをしている人達も多くいました。
転職先をすぐに辞めて、次の仕事を探して移る人の方が多い印象でした。
一方で僕は、最初に労働環境のキツい鉄工場で働いていたので、「あれ以上にキツい職場はないだろう」と思っていました。
エアコン完備で空気もキレイな職場環境であれば、他の要素が多少キツくてもやっていける・・・そう思っていました。
でも、その自信はすぐに打ち破られました。
ジーンズショップで新しいスタート
僕はヨーカドーを辞めてすぐに、ジーンズショップで働くことになりました。
勤務地は、面接を受けた「御殿場」のお店でした。
御殿場は、家から1時間ぐらいはかかります。
家から自転車で10分ぐらいのところに、同じ会社のジーンズショップがあるのですが、僕の配属は御殿場店でした。
これは後から知ったのですが、御殿場店の店長は社歴が長く、静岡エリアのグループ店舗の店長たちを指導するリーダーのようなポジションの人でした。
そこで、会社は正社員候補の僕をリーダーの元に置くために、僕を御殿場店の所属にしたようでした。
いざ働き始めてみると、まず勤務シフトに驚きました。
それは「労働時間の長さ」です。
お店に12時間
お店は朝10時オープンで、夜9時閉店という営業z間でした。
そして、店長と僕のシフトは「朝9時半にタイムカードを押して、夜9時半~10時の間に帰りのタイムカードを押す」という感じでした。
昼休憩は1時間で、夕方にもう一度15分ぐらい休憩があります。
それ以外の時間は、基本的には売り場に立ちっぱなしです。
なので、お店には12時間いることが前提でした。
最低条件
ちなみに「朝9時半から夜9時半までお店にいる」というのはあくまで最低条件で、閉店ギリギリにお客さんが来たりすると、30分、1時間と残業になることもありました。
当時は、閉店時間を過ぎてもお客さんがいる場合は「蛍の光」のBGMを流してはならない、という謎の社内ルールがありました。
「少しでも売っていこう!」という姿勢のようでした。
なのでお客さんが閉店時間に気付かず、9時閉店なのに10時まで店内にいる、という状況が起こることがありました。(後にこのルールは撤廃されましたが)
この後半30分~1時間の残業が、けっこう身体に負担を感じました。
さらに、退社後は1時間かけて家に帰ります。
家に着くのは早くて夜10時半、遅いと11時半ぐらいです。
そこから夜ご飯を食べて、風呂に入って寝るのが2時ぐらい。
翌朝は7時半に起きて、8時半には家を出ます。
この長時間労働は、おそらくアパレル業界では当たり前だと思います。
特に店長の場合は基本的には「開店から閉店まで店にいる」というのが普通の状態でしょう。
長時間労働のツラさ
僕はここまで長時間労働を経験したことがありませんでした。
イトーヨーカドーでは労働時間が契約で決まっていて、「昼11時出社で19時退社」がデフォルト状態でした。
そして、残業になることは週に1回あるかないか?ぐらいでした。
残業になる場合でも20時閉店なので、遅くとも20時半にはお店を出ることができました。
夜の1時間の差はけっこう大きいです。
その前の鉄工場では、朝8時~夕方5時までが基本で、残業になることは年に数回あるかないか?ぐらいでした。
そんな感じだったので、僕にとっては「長時間労働」という仕事環境は初めての経験でした。
これはけっこう精神的にコタえました。
仕事の日は、自由時間がまったくありません。家には寝に帰るだけです。
休みの日も、疲れてしまってグッタリしているので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
「仕事のために身体を休める」というのが休みの日の最優先事項になっていました。
最初のうちは家に帰ると心身共にクタクタで、カラーの勉強をする余裕がなくなってしまいました。
・・・つづく。
※あなたの「やる気と才能」を引き出す、Saya(師範代Shinyaの妻)のオンライン対面セッションはこちら
—————————————
コメントを残す